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勝点3にぎりぎり間に合う

2017-09-18 | サガン鳥栖
甲府戦は,今シーズン最少の7400人弱という観客数。
3連休の初日で台風が迫っている中での試合だったということもあるだろう。
スタジアムの埋まり具合を見ると,やっぱり寂しさを拭えないものがあった。
ただ,声援は熱かった。

一方,甲府サポは150人近くも来場されていた。
J2のころ対戦した時は,わずか一桁で遠征に来られていた様子を思い出す。
経営危機にも直面し,鳥栖と似通った部分もある。
鳥栖よりも一足先に,バレーを擁した2006年にJ1昇格。
その後,2度の降格を経験するも,2012年に3度目の昇格を果たして今に至る。
親会社を持たず経営努力を続けているチームであり,このようなチームだからこそJ1に生き残ってほしいし,サポーターにも頑張ってほしい。

さて,前半は甲府のカウンターに苦しめられた。
そんな中で早々に失点。
パスが次々につながると,対応が後手に回ってしまうのは止むを得ないとして,背後から縦に,斜めに,走りこんでくる相手を捕まえきれないことが多かった。

攻撃面では,いつものように背後でパスを回しながらサイドの選手に預けてビルドアップして,隙を見て相手サイド深くまで侵入したり,中央へとパスを通したりして,最終局面へと持ち込む形だ。
個人的に気になったことが3つあった。

1つ目は,鎌田選手の抜けた穴を埋め切れていないこと。
河野選手が鎌田選手の位置に入ってボールをうまくさばいてチャンスメークしているものの,もっと個を押し出す機会があってもいいのでは。
最終的には,イバルボ選手の個人技がこの試合を決めることとなった。
また,途中出場した安選手が重要な役割を果たしている。
無理をせずバックパスをして組み立て直すことが多い中,前へとボールをつなごうとする意識が高く,ミスも少ない。

2つ目は,選手間の距離。
ワイドに開いてパス交換していくため,ビルドアップ時にボールを持つ選手が孤立しやすい。
特に,サイドの選手に預けたときに相手が2人以上で詰めてくる場面では,味方がカバーに行くことも少なく,ボール奪取されてしまっている。
相手がすぐそばにいる選手にお決まりのやや長めのパスをつなぐ場面も怖い。

3つ目は,勝負してもいい場面で出すラストパス。
マークしていた相手をかわしPAに侵入して来てシュートコースがあるのに,かつこぼれ玉を押し込む人数が前に揃っているのに,シュートに行かずにラストパスを出す場面だ。
ラストパスを出す味方が完全フリーだったり,シュートコースがあったりすればいいのだが,そうでない場合が多い。
基本的に,相手ゴール前で相手の間に3~4人が横並びになり,そこにセンタリングやクロスを入れる繰り返しでゴールを狙うのが鳥栖の定石の攻めだが,いかんせんはじき返されることが多い。
センタリングも鋭いものでなくややふわりと浮かせてくることが多いため,数少ない合わせたシュートに勢いがないこ。
ならば,チャンスには勝負してほしいのだが。
前半終了近く,得点にならなかったイバルボ選手のシュートまでの過程が鳥栖の攻撃の1つの理想像かと思われる。

後半に入り,相手選手が退場すると様子が一変。
鳥栖の攻勢に拍車がかかり,すぐに同点弾が鄭選手から生まれる。
Ckにヘッドをうまく合わせられず,流れたボールをイバルボ選手がヘッドで折り返すと再び鄭選手が蹴り込んだ。
それからが長かった。
何度もシュートチャンスが訪れるが決まらない。
その間,相手のシュートがバーに当たりヒヤリとさせられるなど,一瞬のカウンター攻撃でやられる不安を抱きながらも見守っていると,終了間際,遂にミンヒョク選手の逆転弾が炸裂。
どうにかこうにか勝点3をもぎ取ることができた。
じれったい時間が長かっただけに喜びもひとしおだったのではあるが,スッキリとまではいかなかった感もあった。

はじめにも述べたように,来場者は少なくとも,鳥栖サポの声援は熱かった。
やり過ぎかと思えるブーイングもあったものの,判定の曖昧さも垣間見られた場面もあり,鳥栖サポの心情は分からないでもない。
それにしても,ゴール裏だけでなくメイン,バックスタンドからもゴール裏のチャントに合わせて歌う一体感が更に広がっている。
ゴールが決まった後によく歌われる「timber」というチャントは,数ある中でも歓喜を表現するものとして最高傑作だ。
チャント名はYoutubeを見て知ったが,オリジナルのチャントを数多く作っていただいているNORDの方には一サポとして感謝の至りである。




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