慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『檜山節考』32(生きることを考える)

2020年11月16日 | 生活
🌸『檜山節考』32(生きることを考える)

 ☆食べるために生きるのか、生きるために食べるのか
 ☆「家族」「共同体」の本質をえぐり出しながら
 ☆生きて死んでいくことの不条理を正面から問う

⛳『檜山節考』著者深沢七郎のプロフィール
 ☆過激な発言で知られる作家、深沢七郎
 *人間が死ぬのは大いにいいことだね
 *人間が死んで、この世から片づいていくのは清掃事業の一つだね
 ☆人間の存在の不条理さ、人間社会の暴力性
 *集団の狂気などを独特の筆致で描き出す
 ☆深沢が第1回中央公論新人賞を受賞
 *作家デビューを果たしたのが、本書『檜山節考』

⛳『檜山節考』概略
 ☆山深い寒村を舞台に、70歳になろうという老婆おりん
 ☆ 一人息子の辰平らと、おりんの家族、その集落の人々の物語
 ☆貧しい村にとって最も切実なのが食糧問題
 *村人の芋を盗んだことが理由で一家惨殺される事件が起きるほど
 *村人たちは「食べて命をつなぐ」ことに必死だった
 *当然、老いた人間に食べさせるような飯はない
 ☆この村では、老人は70歳になると
 *子どもに背負われて「楢山まいり」をするのが習わし
 *「楢山」の山中に捨てられてくる
 ☆家族がかぎられた食糧を効率よく分けられるよう
 ☆子どもを産むこともなく、大した労働もできない老人
 *この集落で存在してはいけないのだった
 ☆主人公のおりん、「楢山まいり」をする日を待っていた
 *70歳近くでも、ご飯の食べられる丈夫な歯が恨めしく
 *石で歯を打ち据えてみたりするのだった
 ☆辰平はひたすらその日の来ることが怖ろしかった
 *胸が潰れるような思いで過ごしていた
 ☆息子の嫁が身重になる
 *ますます家族の食糧事情が厳しくなる
 *おりんは山行きを早める決意をする

⛳『檜山節考』での「命の選択」
 ☆痛ましく残酷な「命の選択」
 *山中でカラスの餌食となり「捨てられた人たち」の亡骸
 ☆降り積もる雪の下で、心静かに座り歌を口ずさむおりんの姿
 *もはやこの世の人ではないようである
 ☆つなぐべき「家」「家族」とは何なのか
 *保守の人々は好んで「家族」を掲げる
 *「家族」一皮剥けば、人間を生産性で数値化し淘汰する暴力装置
 *歯車にすぎないのではないか、深沢が放った強烈なメッセージ
 *私たちが生きる社会の足元を揺さぶる
 *隠しておきたかったものが、自日の下にさらされるのだ
                  (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』






『檜山節考』32(生きることを考える)
(ネットより画像引用)

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