あの日 鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の想い - blog -

てんかん無申告で運転免許を不正取得したクレーン車の運転手により、登校中の児童6人が歩道上で轢き殺された事故【遺族ブログ】

第2回目署名提出(最終)平成24年8月22日(水)

2012-08-26 | 日記

平成24年8月22日(水)、法務省及び警察庁に、第2回目(最終)の署名提出に行ってまいりました。

法務省については、谷法務副大臣が受けてくれました。

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 その後、警察庁に移動し、福田あきお代議士に引率していただき、松原国家公安委員会委員長に署名を提出させていただきました。

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 今回の署名提出については、第1回目の署名提出後、署名活動は行っていなかったのですが、4月9日の提出に間に合わなかった方々や、京都の祇園や亀岡の事故のあと、署名を送っていただいた方々の分の提出となりました。(未提出約3万名分)

 私達は、署名活動を行ってきた経験から、3万人という署名の重さを知っています。それ故にずっと、それを手元に置いておくことについては、大変心苦しい思いをしていたわけですが、今回、法務省においては、9月7日の「危険運転致死傷罪」についての法務大臣の法制審議会の諮問、 そして、警察庁おいては、9月の「一定の病気等に係る運転免許制度の在り方に関する有識者検討会」の提言取りまとめ前に、この3万の国民の声を国に届けることができたことは、大変有意義であったと思っています。

 

 内容といたしましては、谷法務副大臣からは、諮問については、①危険運転致死傷罪の類型拡大 ②自動車運転過失致死傷罪の量刑の引き上げ ③新たな刑法の新設 を諮問し、審議会で議論するとのことでありました。 

 平成23年5月9日の我々のクレーン車事故起訴では、「てんかん無申告者の事故は無免許運転と同じでは?だから運転する技能を有しないという ”危険運転致死傷罪”に該当するのでは?」と宇都宮地検に質問しましたが、その時の地検の答えは、「無免許運転とかが該当する」と答えました。

 しかし、実際は、京都府亀岡市の事故では、無免許運転であっても、「危険運転致死罪」は適用にならなかった・・・

 

 だから、谷法務副大臣には、我々の事故のように反社会的で悪質な危険運転でさえも、危険と名のつく法律に適用にならず、子供を守ってあげることも・・・  法律で闘ってあげることも叶わず、悲しい思いをする遺族が二度と出ないように・・・ 国民に分かりずらい現行の刑法(危険運転致死傷罪)の条文改正にぜひ踏み込んでしてほしい・・・ 法改正を必ず成し遂げてほしいと、お願いしてまいりました。

 生きていれば、60年も、70年も、80年も生きれたであろう子供たちの人生に対し、自動車運転過失致死罪の量刑の引き上げを7年から10年に引き上げるというような、小手先だけの法改正の諮問や、審議会の答申にならないように願っています。

 

 

 また、警察庁においては、松原国家公安委員長から、前回の17万の署名を受け、どのようなあり方がいいのか有識者の検討会をおこなっている。 また、新たに今回の署名3万を受け、深い悲しみと関心を持って、二度とこのような事故を起こさないようにしてほしいという多くの国民の声と受け止めている。 来年の通常国会での法改正に向け、きちっとその道筋を作っていきたい。 みなさんの思いを必ずつなげていくように頑張って行きたい。

 上記のように、大臣が真剣な眼差しで、話してくれました。大臣の言葉は本当に真剣で、我々の心に響くものがありました。 

 

 その他として、、報道関係の方々が退室された後、警察庁のご担当より、第1回から第3回目の内容が説明されましたが、その中で、「医師からの警察への任意の報告」が議論されているという内容がありましたが、失礼なことを申し上げて申し訳ありませんが、と前置きしたうえで、「医師から警察への任意の報告という検討で(”任意”=”自己申告”と同じ・・・) 逃げずに、議論をしつくしてほしい」と、強く訴えてきました。

 

 今回、未提出分の署名を提出しに行き、法改正前に、法務省、警察庁に我々遺族の想いを伝えられたことは大変有意義でありました。

 

 我々遺族にできることはここまでですが、今後は、我々の署名の趣旨に賛同していただきました20万名皆様、そして、ともに悲しみ、今まで応援して下さった全国の皆様とともに、国の動向を見守っていきたいと思います・・・

 

 

 

鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の会