「Only Child おやすみの歌が消えて」
2012年アメリカ、コナティカット州で起きた小学校での銃乱射事件をきっかけに書かれた本。
ある方が、「死んだ人は帰ってこないけど救いはある」とSNSで紹介されていた本を読んでみた。
物語は、銃乱射事件によって兄を失った6歳のザック君が感じた悲しみや、壊れていく家族の2ヶ月の様子が、ザック君の目線でザック君の言葉で書かれている。
そして、ザック君は壊れていく家族を救うため、本で読んだ「四つの幸せのひけつ」を一つずつママやパパに試していく物語となっている。
実際読み終えて感じたのは、あくまで私自身の感じ方として、確かに物語の最後に救いはあるものの、やっぱりどんなことをしても奪われた命は返ってこないという現実は変わらないから、自分には、答えのない答えを探すことは難しいなと感じてしまった。
ただ、ザック君のママの怒りの感情もよくわかるし、ザック君の気持ちもよくわかる。
当たり前にそこにあった幸せが壊れていく様子も…