東大阪死亡事故、危険運転を適用 てんかん発作恐れ認識
産経新聞 5月21日(木)14時53分配信
大阪府東大阪市で3月、ワゴン車が車に衝突し、歩行者2人が巻き添えで死亡した事故で、大阪府警河内署は21日、ワゴン車を運転していた同府吹田市新芦屋上、会社員、生野誠容疑者(49)=自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕=が、てんかんの発作で正常な運転ができなくなる恐れを分かっていながら運転を続けたとして、容疑を同法違反(危険運転致死傷)に切り替え、最終送検したと発表した。
同署によると、生野容疑者は「事故の前に発作の前兆を認識していた」と供述しているという。
送検容疑は3月5日午前7時25分ごろ、東大阪市本庄中の市道交差点で、ワゴン車を運転中にてんかんの発作で意識を失い、乗用車と衝突。乗用車の男性会社員(37)を意識不明の重体にした上、弾みで横断歩道を歩いていた41歳と37歳の男性会社員2人をはねて死亡させたとしている。
府警によると、生野容疑者は投薬治療を受けていたが、平成24年10月に運転免許を更新した際、てんかんを申告していなかった。
自動車運転処罰法は、危険運転致死傷の適用要件にてんかんなど特定の病気による影響を含めている。
署名活動からずっと熱心に鹿沼のクレーン車事故を取材し、”事故原因の本質”を我々とともに社会に訴え続けてきてくれた記者さんから、上記事故についてのやりきれない思いを伝える電話がありました。
記者さんも、「我々の法改正への思いや、命への想いを知っている記者さんなので、記事にもあるとおり、この運転手が平成24年10月に運転免許更新していた時は、法改正に向けた動きが本格化していた時期(報道も全国的にされていた)と記憶しています。そのような時期に、病気を申告せずに運転を続けようとしていた人がいたことは残念でなりません。また、医師から警察への病気の通報もなかったようで、通報の義務化が見送られた問題を浮き彫りにする事件とも思います」と言ってくださっていました。
僕も、まさにそのとおりであると思い、残念な思いでいっぱいです。
この運転手はクレーン車事故の報道や、京都祇園の事故をどのような思いで見ていたのでしょうか。
そして、今回の事故が起きてしまった事、医師から警察への通報の義務化が見送られていなければ防げたこの事故、警察庁の有識者検討会の委員の方は、どのような思いで奪われてしまった命と向き合うのでしょうか。
僕たちが、自分の命よりも大切なわが子をあんなにも理不尽な事故で亡くし、命のためにやり遂げようとしたこと・・・
今回の事故では、僕たちの署名活動賛同してくれた20万人の方々の署名により法改正がなされ、僕たちの裁判と違って自動車運転過失致死(7年)ではなく、危険運転致死罪(15年)に問うことができますが、どんな刑がくだされようとも命は返ってこないのです。
今回の事故も防げた事故です。救えた命です。
運転手が、申告さえしていれば防げたはずの事故であり、命が奪われることはありませんでした。
運転手が、鹿沼のクレーン車事故や京都祇園の事故を自身の事に置き換えて考えていれば防げた事故でした。
運転手が、記者会見で泣きながら訴える僕たちの命への想い、その姿を自身の心に受け止めていれば防げた事故でした。救えた命でした。
法改正の有識者検討会の委員の方が、もう一歩勇気をもって踏み込んで、私達の命への思いのこもった「医師の警察への通報義務」という提案を見送っていなければ、防げた事故でした。救えた命でした。
本当に残念でなりません。
ご遺族の方には、お辛いでしょうが、私達が闘ってきたこの4年間、何を思い、何を訴えてきたのかを早期に知っていただいて、法を遵守しない運転手が起こしたこの事故に対し、愛するご家族の命のため、精一杯裁判で闘ってほしいです。
鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の会
~命のための法改正への道のり、想い~
私達が警察庁に訴えたこと 「警察庁 有識者検討会への遺族意見」
私達が法務省に訴えたこと 「法務省 法務委員会での参考人意見陳述」 【動画】
あの日 ~鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の想い~ 【著書】
産経新聞 5月21日(木)14時53分配信
大阪府東大阪市で3月、ワゴン車が車に衝突し、歩行者2人が巻き添えで死亡した事故で、大阪府警河内署は21日、ワゴン車を運転していた同府吹田市新芦屋上、会社員、生野誠容疑者(49)=自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕=が、てんかんの発作で正常な運転ができなくなる恐れを分かっていながら運転を続けたとして、容疑を同法違反(危険運転致死傷)に切り替え、最終送検したと発表した。
同署によると、生野容疑者は「事故の前に発作の前兆を認識していた」と供述しているという。
送検容疑は3月5日午前7時25分ごろ、東大阪市本庄中の市道交差点で、ワゴン車を運転中にてんかんの発作で意識を失い、乗用車と衝突。乗用車の男性会社員(37)を意識不明の重体にした上、弾みで横断歩道を歩いていた41歳と37歳の男性会社員2人をはねて死亡させたとしている。
府警によると、生野容疑者は投薬治療を受けていたが、平成24年10月に運転免許を更新した際、てんかんを申告していなかった。
自動車運転処罰法は、危険運転致死傷の適用要件にてんかんなど特定の病気による影響を含めている。
署名活動からずっと熱心に鹿沼のクレーン車事故を取材し、”事故原因の本質”を我々とともに社会に訴え続けてきてくれた記者さんから、上記事故についてのやりきれない思いを伝える電話がありました。
記者さんも、「我々の法改正への思いや、命への想いを知っている記者さんなので、記事にもあるとおり、この運転手が平成24年10月に運転免許更新していた時は、法改正に向けた動きが本格化していた時期(報道も全国的にされていた)と記憶しています。そのような時期に、病気を申告せずに運転を続けようとしていた人がいたことは残念でなりません。また、医師から警察への病気の通報もなかったようで、通報の義務化が見送られた問題を浮き彫りにする事件とも思います」と言ってくださっていました。
僕も、まさにそのとおりであると思い、残念な思いでいっぱいです。
この運転手はクレーン車事故の報道や、京都祇園の事故をどのような思いで見ていたのでしょうか。
そして、今回の事故が起きてしまった事、医師から警察への通報の義務化が見送られていなければ防げたこの事故、警察庁の有識者検討会の委員の方は、どのような思いで奪われてしまった命と向き合うのでしょうか。
僕たちが、自分の命よりも大切なわが子をあんなにも理不尽な事故で亡くし、命のためにやり遂げようとしたこと・・・
今回の事故では、僕たちの署名活動賛同してくれた20万人の方々の署名により法改正がなされ、僕たちの裁判と違って自動車運転過失致死(7年)ではなく、危険運転致死罪(15年)に問うことができますが、どんな刑がくだされようとも命は返ってこないのです。
今回の事故も防げた事故です。救えた命です。
運転手が、申告さえしていれば防げたはずの事故であり、命が奪われることはありませんでした。
運転手が、鹿沼のクレーン車事故や京都祇園の事故を自身の事に置き換えて考えていれば防げた事故でした。
運転手が、記者会見で泣きながら訴える僕たちの命への想い、その姿を自身の心に受け止めていれば防げた事故でした。救えた命でした。
法改正の有識者検討会の委員の方が、もう一歩勇気をもって踏み込んで、私達の命への思いのこもった「医師の警察への通報義務」という提案を見送っていなければ、防げた事故でした。救えた命でした。
本当に残念でなりません。
ご遺族の方には、お辛いでしょうが、私達が闘ってきたこの4年間、何を思い、何を訴えてきたのかを早期に知っていただいて、法を遵守しない運転手が起こしたこの事故に対し、愛するご家族の命のため、精一杯裁判で闘ってほしいです。
鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の会
~命のための法改正への道のり、想い~
私達が警察庁に訴えたこと 「警察庁 有識者検討会への遺族意見」
私達が法務省に訴えたこと 「法務省 法務委員会での参考人意見陳述」 【動画】
あの日 ~鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の想い~ 【著書】