あの日 鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の想い - blog -

てんかん無申告で運転免許を不正取得したクレーン車の運転手により、登校中の児童6人が歩道上で轢き殺された事故【遺族ブログ】

アメリカ銃乱射事件 オバマ大統領会見について

2012-12-16 | 日記

2012年12月14日、米コネティカット州の小学校で男が銃を乱射し、26人が死亡するという痛ましい事件がありました。

それに対しオバマ大統領は涙ながらに声明を発表されたそうです。

 

ネットで検索していたら、和訳がありましたので、掲載させていただきます。(ネット上のものなので、全ての和訳が正確かどうかは分かりませんが・・・)

【和訳】

さきほど、マロイ州知事、ミュラーFBI長官と話し合いの場を持ちました。国を代表して哀悼の意を表するとともに、この凄惨な事件を捜査し、また被害に遭われた方々やそのご家族をサポートするため最大限の支援を行うことを約束しました。

ここ数年、このような悲劇があまりにも多く繰り返されてきました。私は大統領としてではなく、一人の親としてそうした事件に向き合ってきました。本日は特にそうした思いを強く持っています。私を含め、親なら誰もが今回の事件を知り深く悲しんでおられることと思います。

本日亡くなった人たちの多くは子どもたち、それもまだ幼く、かわいらしい5歳から10歳くらいの子どもたちです。誕生日、卒業式、結婚、子育て。この事件が起きなければ素晴らしい人生が待っていたことでしょう。また、学校の先生方も今回の事件の犠牲になりました。子どもたちの夢を叶えるため、人生を捧げたのです。

亡くなった小さな子どもたちの両親、祖父母、兄弟姉妹や、亡くなった大人の方のご家族のことを考えると心が痛みます。また生き残った子どもたちのご両親のことを考えると心が痛みます。彼らは幸運にも今夜子供たちとの時間を家で過ごすことができますが、何の罪もない子どもたちの命があまりにも早く失われたのです。彼らの痛みを癒すことのできる言葉はありません。

我が国ではこのような事件が多すぎました。ニュータウンの小学校であれ、オレゴンのショッピングモールであれ、ウィスコンシンの寺院であれ、オーロラの映画館であれ、シカゴの街角であれ、失われた命は我々の隣人のものであり、我々の子供たちのものなのです。そして我々はどのような政治的主張を持っていようと一致団結し、これ以上悲劇を繰り返すことのないよう、意味のある行動をとらなければなりません

今晩、ミシェルと私は、私の知る限りこの国の親なら誰でもするように、子供をいつもより強く抱きしめ、いかに深く愛し合っているかを確かめ合うつもりです。しかし、コネティカットの家族たちは今晩そうすることができません。そして彼らは私たちの助けを必要としています。これから訪れるであろう困難の中で、彼らは我々がアメリカ人として最善の行動をとることを必要としているのです。私も大統領としてできる限りのことをするつもりです。

愛する人や大切な子どもたちのかけがえのない命が失われたのです。我々ができることは助けを必要とする人たちに手を差し伸べ、我々の心が彼らと共にあること、我々が彼らのために祈っていること、そして彼らの失った人たちに対する愛が、彼らの記憶の中だけではなく、私たちの心のなかにもあることを伝えることです。

聖書の名のもとに、犠牲になった人たちに神の御加護がありますように。悲しみに暮れる人たちの心が癒されますように。(会見おわり)

 

 

 

 

いつまで同じような悲劇を繰り返すつもりなのか・・・

 

私の最愛の息子も、銃ではありませんが、平成24年4月18日、てんかん無申告の運転者の運転する12トンもの大きなクレーン車が、運転手が気を失ったことにより集団登校の小学生の列に突っ込み、殺されてしまいました。

この事故により、9歳から11歳のまだ幼い、6人の児童の大切な命が、てんかん自己申告というあいまいな”法律”、”制度”により奪われてしまいました。

今回のアメリカの事件でオバマ大統領が発言されたように、子供たちは生きていれば、誕生日、卒業式、結婚、子育て・・・・・この事故が起きなければ素晴らしい人生が待っていました・・・。

2002年に運転免許を取得することができなかったてんかん患者が運転免許を取得できるようにした際、運転免許の取得、更新の際は「病状の自己申告」が義務づけられました。しかし、警察庁は、100万人いるとされるてんかん患者に対し、年間2400人(H23)程度しか自己申告しかされていないことを知りながら、まして、2002年からこの10年間で何人もの尊い命が同様の事故により奪われていることを知りながら、この現状(病状無申告者の運転者が多い現状)を放置してきてしまったのです。

こんなあいまいな法律でなかったのなら、我々の6人の子供たちは死なずにすみました。

繰り返される悲劇・・・ アメリカの政治家が自分の家族に思いを馳せ、銃規制を真剣に考え、早期に規制を実現していたのなら、今回の26人の尊い命は奪われることはなかったはずです。

 

 

今回、オバマ大統領が流した涙の意味・・・

「失われた命は我々の隣人のものであり、我々の子供たちのものなのです。そして我々はどのような政治的主張を持っていようと一致団結し、これ以上悲劇を繰り返すことのないよう、意味のある行動をとらなければなりません政治的主張を持っていようと一致団結し、これ以上悲劇を繰り返すことのないよう、意味のある行動をとらなければなりません」

 

愛するわが子を法律の不備によって奪われた親として、今回のオバマ大統領のこの言葉は、単なる政治家としての発言・・・ ということではなく、読み原稿はあったにせよ、オバマ大統領自身が、一人の人間として、そして、子を持つ親としての発言であるように思え、胸に響くものがありました。

何よりも一国の長が、発言されたこと・・・ 既に意味ある行動と思えます。

 

残念ながら、我が国日本では、遺族が署名活動を行わなければ、国家公安委員長の言葉を聞くことも、法務大臣の言葉を聞くこともできませんでしたが・・・

 

しかし、一方で、我々の子供たちが亡くなった当初から、一人の人間として自分のことのように思い、私達に寄り添い、我々と共に涙を流し、署名活動や法改正の要望まで精一杯戦ってくださった地元の政治家の方もいました。

遠い日本からではありますが、オバマ大統領には、法の不備や曖昧さにより愛するわが子を奪われた親として、「意味のある行動」の発言には感謝したい。オバマ大統領は、やる気になればやれる立場にいます。そういう立場にいる人や、政治家の方々には、遺族の署名活動や国民の行動を待ってから行動を起こすのではなく、一人の人間として、そして、子を持つ親として、行動を起こしていただけることを心より望んでいます。

 

銃なんて必要ありません・・・

命は、一人にたった一つしかないのです・・・  たった一つの大切な命なのです。

 

本当に胸が苦しいです・・・

二度とこんな悲劇を繰り返さないよう、世界中の人に真剣に考えてほしいです・・・

 

 

 

 

 


単独事故で被害者がいなければいいのか・・・てんかん無申告運転の現状、法の不備。

2012-12-02 | 日記

<千葉地検>免許不正取得、立件見送り方針…てんかんの医師

毎日新聞 11月29日(木)15時1分配信 より

 持病のてんかんを隠して運転免許を更新し、交通事故を起こしたとして今年7月、道交法違反(運転免許不正取得、過労運転)容疑で千葉県警に逮捕された同県柏市の男性整形外科医(39)について、千葉地検が免許不正取得の罪での立件を見送る方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かった。地検は近く過労運転の罪だけで略式起訴する方針。

 県警などによると、整形外科医は昨年11月、てんかんで意識を失った経験があるのに発作の有無などを書類に記入せずに免許を更新。今年3月、運転中の発作で自損事故を起こした。複数の医師から運転を控えるよう言われたが運転をやめなかったといい、県警は「一般人より医学的知識があるのに申告しないのは悪質。放置すると再び事故を起こす可能性が高い」と判断し、免許不正取得容疑で逮捕し、捜査を続けた。

 整形外科医は「正直に申告すると更新できないと思った」と供述したが、捜査関係者によると、法解釈上、更新時の病気の申告は任意で行うものと考えられており、義務ではないことや、単独事故で被害者がいないことなどから、総合的に判断したとみられる。【黒川晋史】

 

 

医師までもがこんな考えをして運転してしまっている現状・・・

免許不正取得を罰することも、運転を止めることもできない現状・・・

 

みなさんは、安心してわが子を学校に送り出すことができるのだろうか。

そのことを、ひとりでも多くの人につたえたい。

 

そして、警察庁には、一日でも早く、我々が訴えてきた法改正(確実に不正取得が出来ない運転免許交付制度の構築)を実現してほしい。

 

 

申告せずに運転してしまっている運転免許不正取得者の理屈は、

「正直に申告すると運転できないと思った」・・・

確かにそうかもしれない、

 

しかし、気付いてほしい

正直に申告しないと他人の命、この世にたった一つしかない大切な命を奪ってしまう」ということを。

 

 

申告せずに奪ってしまった他人の命は・・・・

一生かけても償うことなんてできやしないたった一つしかない大切な命なのだから。