海外の躰道マンからの便り。
谷先生
ご無沙汰しております、お身体いかがですか?フィンランドは風が冷たく歩いていくそのものが集中を要します、命の尊厳さが分かり雑念が去ります。
今までの躰道や空手が技に走り護身・健康・人間性三つの課題に本当に必要な練習をやっていない、との自覚が強くなっております。
躰道は運足に始まって運足に終わる、運足で隙を作ってなお反撃されるときは旋運変捻転という止む得ぬ手段が妥当だと思います。逆に言うと、運足が分からないと操体が分かる術は無い、ということです。
エスポーの皆に限度間合の運足を指導しながら、カッリ君と躰道対剣の運足を練習しております。野球のバットなどで来られても無理なく躱せるところに近くなっています。
「45種の基本技」という操体と制法の組み合わせを脱皮して「運足・操体・制法・極技・原態」に基づいて指導すれば、躰道を疑う人はいなくなります。 2月 20日のメール より
貴方のような躰道マンが存在する限り未来は明るいですね。入間市武道館での 2人稽古は、棒術を運足で躱す稽古をしましたが、お役に立てたようですね。
運足ハ法は護身でもあり、争い事が多い社会では、運足や旋運変捻転の三次元をもって調和を図り、共存共栄のための、思考法としなければならないと思います。
躰道が目標とする主体性は、相手を良く理解することであり、自己中心的思考であってはいけない。争いを避けることが武道と教え、又指導し現在に至ってます。
孫子の兵法では、彼を知り己れを知れば、百戦して殆うからずと言っております。