各大学、高校には新部員が入部し、体力づくりに挑戦している事と思います。10歳を過ぎての躰道の稽古には、先ず小腰筋(インナーマッスル)の神経を覚醒させることが必要不可欠です。
胸椎 12番目と腰椎 1番目を起始部として腸恥隆起に繋がり、骨盤の保持と腰椎の屈曲に関与し、足を踏み出す歩幅や緩急強弱の度合に関与し、全ての術技に欠かすことができないのが小腰筋です。
大腰筋と合わせ活用することにより、下肢の事故を防ぐだけでなく、運足、運身の全ての躰技は無理なく出来ます。躰道の動きは無理、無駄を省き理に適った練習法でなければならない。なぜならば躰道は、生涯武道と考えなければならないからである。
大は小を兼ねると言う諺は誰でも知っておりますが、この小腰筋と大腰筋の働きは異なります。
それぞれは主体的に働き、大腰筋は腰椎から大腿骨に繋がり、代表的インナーマッスルとして紹介されることが多いです。小腰筋は影が薄いが、身体の動きには重要な働きをしている事を知るべきです。
医学界、スポーツ界ではあまり重視されていなかった小腰筋、36年前 1978年から始めた谷式健康体操では当初より、この小腰筋の存在を信じました。
この写真を見て理解してください、現代日本人の大腰筋と考えられます、小腰筋の存在すら否定している状態です。
この小腰筋を覚醒する実技を考案し、腰痛予防とリハビリ体操に取り入れ、腰部の整体体操として行ない、多くの方々の腰痛を改善してまいりました。
6月の各健康体操教室は共に、骨盤(仙腸関節)の整体体操でホルモンバランスを整え、体調と精神安定を図る体操に入ります。