旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

山陽本線・鹿児島本線

2023-05-03 18:00:00 | 鉄道

周南市立徳山駅前図書館 (山口県周南市御幸通)

令和5年4月28日金曜日。徳山に来ている。駅ビルのあった場所にあるのは図書館。


JR西日本 山陽本線 徳山駅《みゆき口》
(山口県周南市御幸通り)

ビルの左端にあるのが駅の入口。




JR西日本 山陽本線 普通 3319M列車 [115系N-10編成] (徳山)


metro 山陽本線で徳山を出発symbol6


乗車券 新松戸 ➡ [福]福岡市内 (14,570円)

徳山で途中下車している乗車券で福岡県を目指す。指定席券売機では実際に利用する経路で乗車券を発券する方法が思い付かず、列車の出発時刻が迫る中で選択肢にある全区間在来線経由で購入した。新下関までは選択乗車出来るから構わない。本当は東京広島間は新幹線経由としたかった。広島以遠は経路通りの行程である。


JR西日本 山陽本線 普通 3407M列車 [115系N-10編成] (新山口)

小郡から改称した新山口に到着。17分停車する。列車番号も新山口を境に3319M列車から3407M列車と変わる。停車中に複数の貨物列車が追い抜いてゆく。


JR西日本 山口線 普通 656D列車 [キハ47形] (新山口)

山口線の列車が到着する。山口線は単線非電化で気動車(ディーゼルカー)が走る。



昭和54年より蒸気機関車が牽引する客車列車〔SLやまぐち号〕小郡(現新山口)-津和野間で運転されているが、昨年に貴婦人の愛称を持つ蒸気機関車C57 1号機の炭水車に不具合があり修理された。現在はディーゼル機関車のDD51 1043号機が牽引する〔DLやまぐち号〕として運転されている。蒸気機関車での運転再開を待ちたい。


metro 山陽本線で新山口を出発symbol6


宇部線と並走 (新山口-嘉川)

小郡、今の新山口には新幹線、山陽本線、山口線の他に宇部線も乗り入れている。宇部線は単線電化で電車が走っている。昭和18年に私鉄を国有化した路線である。


宇部線が分かれてゆく…

周防国より長門国に入る。宇部で先程分かれた宇部線と再会する。小野田では小野田線と接続。小野田線も昭和18年に私鉄を国有化した路線である。厚狭では新幹線と美祢線に接続する。新下関でも新幹線と接続し、幡生では山陰本線と接続する。隣接する幡生工場、現在の下関総合車両所にはこれから解体されるであろう廃車となった車両が多くみられる。幡生を出ると操車場に大量の電気機関車EF210(桃太郎)の姿が見られる。直流電化の山陽本線だが、関門隧道を抜けた先の鹿児島本線は交流(60Hz)電化となっており、直流電気機関車EF210では九州に行く事は出来ない。ここで交直流電気機関車と交換される。この車窓を見ると本州の端まで来たなという気がする。


JR西日本 山陽本線 普通 3407M列車 [115系N-10編成] (下関)

列車は終着の下関に到着した。


metro 山陽本線で下関に到着symbol6

山陽本線 普通 3319M 徳山(9:59)→下関(12:12) クハ115-3110
※新山口-下関間は普通3407M列車。


JR九州 山陽本線 普通 5163M列車 [415系Fo1513編成] (下関)

プラットフォームの向かいには九州・小倉への列車が出発を待っている。下関まで乗ってきた115系は直流電車で九州へ行く事は出来ないが、415系は交直流電車で本州と九州との間を行き来出来る。小倉行は接続をとりすぐに出発するが、この列車には乗らずに下関で途中下車してみる。


プラットフォームから海が見える

左側は彦島。山陽本線の関門隧道は本州本土ではなく、彦島に出入口がある。彦島に行った事はなくとも列車で何度も通っている事になる。


改札口

下関JR西日本が管轄する駅だが、JR西日本管内とJR九州管内との境界の駅でもある。平成23年よりSUGOCAの福岡・佐賀・大分・熊本エリアとなったが、JR九州の九州方面への利用に限られていた。本年、令和5年4月1日より山陽本線徳山下関間がICOCAエリアとなり、JR西日本岩国方面への利用が可能となった。ICOCAエリアでは原則として営業キロ200kmを超えての利用は出来ないので、下関から広島まではギリギリ使えないのかと思う。米原を挟んでICOCATOICA熱海を挟んでTOICASuicaのように、下関を挟んでSUGOCAICOCAという異なるエリアに跨っての利用も出来ない(IC定期券を除く)。


ICOCAエリア用


SUGOCAエリア用

エリアごとにICカードをタッチする改札機が分かれるのは熱海で見たのと同じだが、半々に割り振られている事から九州方面からの利用者が多いのだと思われる。見ていたらSUGOCAエリアの改札にタッチして扉の閉まった乗客が。駅員が歩み寄り何か話していて、今度はICOCAエリアの改札にタッチしたら扉は開いて通過した。車内や駅に案内を掲出しても、床に表示をしても、プラットフォームで案内の放送をしても、改札機が分かれている事情はなかなか判らないだろう。


改札外より改札を見る

入場する改札機が分かれていないのも熱海と同じ。さて、乗車券利用なので適当な改札機に投入して途中下車しようとしたら扉が閉まった。JR西日本の改札機で途中下車すると何度目かに扉が閉まるようである。改札機での途中下車は徳山のみだが、その前に新幹線改札を入場、出場しているのが関係しているのか。後戻りしない限り何回でも途中下車出来るので、有人改札に申し出て乗車券に途中下車印を押してもらい出場する。


JR西日本 山陽本線 下関駅《東口》 (山口県下関市竹崎町)




下関郵便局の郵便差出箱(ポスト)には、下関市メインキャラクター「せきまる」


近くにはこんな門も…


JR下関駅ビル (山口県下関市竹崎町)

駅ビルには旧駅舎の三角屋根を意匠に取り入れている。下関は報道を見る限り最近は大変だったようだが、もう平穏に戻っただろうか。変なのは来ないでね。



有人改札で乗車券を見せて再入場する。


JR九州 山陽本線 普通 5160M列車 [415系Fo1510編成] (下関)

小倉下関行普通列車が到着。折り返し小倉行の普通列車となる。以前はJR西日本管内に乗り入れて小郡行などあったが、現在は下関を跨いで運転される旅客列車はない。


JR九州 山陽本線 普通 5165M列車 [415系Fo1510編成] (下関)


metro 山陽本線で下関を出発symbol6

下関を出て橋梁で彦島に渡り、関門隧道に入る。昭和17年開通の海底トンネルで、関門海峡の海底下を走ると思うとわくわくするが、他の乗客にはいつもの事なのだろう。自分も何食わぬ顔をして座っている。坂を下って上るだけで車窓は真っ暗で他のトンネルと違いはない。関門海峡を渡り山口県より福岡県、長門国より豊前国に入る。トンネルを抜けると死電区間がある。車内の照明が非常灯を残して消える。再び点灯。直流電化より交流(60Hz)電化に変わった。


JR九州 鹿児島本線 普通 5165M列車 [415系Fo1510編成] (門司)
※下関-門司間は山陽本線。

九州上陸。門司で下車する。


metro 山陽本線で門司に到着symbol6

山陽本線 普通 5165M 下関(12:38)→門司(12:44) クハ411-1610

門司でお昼を食べるつもりだが、まだ空腹ではない。ちょっと寄り道をしてゆく。乗車券の経路から外れるので門司駅の改札機に投入して途中下車。下関で途中下車しようとしたら自動改札機で扉が閉まった乗車券も、門司では問題なく通過出来る。JR西日本JR九州とで自動改札機の設定が異なる。乗車券で出場するとすぐさま踵を返してSuicaを自動改札機にタッチして入場する。門司港行の列車に乗車する。車窓から関門海峡越しの本州を眺め、終着の門司港に到着する。


JR九州 鹿児島本線 区間快速 3222M列車 [813系R106編成] (門司港)

ちなみに813系は交流電車なので山陽本線には入れず本州に行く事は出来ない。


metro 鹿児島本線で門司港に到着symbol6

鹿児島本線 区間快速 3222M 門司(12:47)→門司港(12:55) クハ813-106 運賃210円




車止め

Suicaで出場する。


重厚な駅舎内

レトロな駅舎だが自動改札機はある。出札口もある。


JR九州 鹿児島本線 門司港駅 (福岡県北九州市門司区西海岸)



大正3年竣工。駅舎は「門」の字を表しているとされる。


駅頭の様子

ちょっと海を見てくる。




関門自動車道 関門橋 (壇ノ浦PA-めかりPA)


ブルーウイングもじ (福岡県北九州市門司区港町)

跳ね橋が上がっている。


旧門司税関 (福岡県北九州市門司区東港町)


関門海峡を挟んで対岸の本州・下関を望む




跳ね橋が閉じるそうだが待っている時間はない…


旧門司三井倶楽部 (福岡県北九州市門司区港町)


旧大阪商船 (福岡県北九州市門司区港町)




駅に戻ってきた…



Suicaで入場する。


プラットフォーム


0キロポスト


JR九州 鹿児島本線 区間快速 4129M列車 [817系V3001編成] (門司港)


JR九州 鹿児島本線 区間快速 4129M列車 [817系V3002編成] (門司港)


鹿児島方を望む

途中の八代川内間は廃止され、肥前おれんじ鉄道に移管されている。


metro 鹿児島本線で門司港を出発symbol6


門司港を後にして…


車窓には関門海峡 (門司港-小森江)




JR九州 鹿児島本線 区間快速 4129M列車 [817系V3002編成] (門司)

門司に戻ってきた。


metro 鹿児島本線で門司に到着symbol6

鹿児島本線 区間快速 4129M 門司港(13:24)→門司(13:31) クハ816-3002 運賃210円


門司区マスコットキャラクター じーも

Suicaで出場する。


改札口と出札口


JR九州 鹿児島本線 門司駅《南口》 (福岡県北九州市門司区中町)

門司駅より門司港駅へ行き門司駅に戻ってきたが、かつての駅名は違っていた。昭和17年に関門隧道が開通すると、九州の入り口となる大里駅が門司駅に、従来の門司駅は門司港駅と改称された。




国道を歩いているとこんな看板が…



大里駅改め門司駅から国道3号を歩いて目的のお店が見えてきた。


資さんうどん 大里店 (福岡県北九州市門司区梅ノ木町)

3か月ぶり2回目。前回来た時、地図を見て駅から近いと思ったが、実際に歩くとすぐ駅の近くという訳ではなかった。




麦焼酎 ロック(350円)

今日は運転ではないのでお酒が飲める。麦をロックで一盞。


肉ごぼ天うどん(760円)

かしわ(鶏肉)にする事が多いが、今日は肉(牛肉)にしてみた。


麵はこんな感じ♪


牛肉


ごぼ天


とろろ、七味等を投入

ごぼ天をアテに麦焼酎を飲む。実に旨い。うどんも実に旨い。またおつゆを飲み干してしまう。ごちそうさまでした。




駅に戻ってきた…

出札口で次に使う切符を購入し、途中下車している乗車券で自動改札から入場する。JR西日本の改札機では出場時に扉が閉まったが、JR九州の改札機では何ら支障はない。


JR九州 山陽本線 普通 5173M列車 [415系Fo1510編成] (門司)

関門隧道から列車が出てきた。


JR九州 鹿児島本線 普通 5173M列車 [415系Fo1510編成] (門司)
※下関-門司間は山陽本線。


metro 鹿児島本線で門司を出発symbol6


JR九州 鹿児島本線 普通 5173M列車 [415系Fo1510編成] (小倉)
※下関-門司間は山陽本線。


metro 鹿児島本線で小倉に到着symbol6



隣のプラットフォームに移動。


JR九州 特急〔ソニック32号〕 3032M列車 [885系SM3編成] (小倉)



大分博多行特別急行列車。「白いソニック」で運転。小倉からは特急を利用する。


metro 特急〔ソニック〕で小倉を出発symbol6



配線の都合で小倉で列車は進行方向が変わる。座席の向きを進行方向に合わせずに反対向きのまま利用する列車も見られるが、特急〔ソニック〕では皆さんキッチリと座席を回しているように思う。小倉を出発。西小倉を通過。大分宮崎方面の日豊本線と分岐する。境川を渡り豊前国より筑前国に入る。戸畑黒崎折尾と北九州市内の主要駅に停車してゆく。遠賀川を渡る。赤間に停車すると、次は福岡市内の香椎まで停車しない。


多々良川を渡る (千早-箱崎)


広大な何かの跡地が広がる

後で調べてみると九大が移転した跡地だった。そういえば地下鉄に箱崎九大前駅がある。


福岡高速環状線(正式には2号線の一部)及び国道3号と交差 (吉塚-博多)

間もなく終着博多に到着する。


JR九州 特急〔ソニック32号〕 3032M列車 [885系SM3編成] (博多)


metro 特急〔ソニック〕で博多に到着symbol6

鹿児島本線 普通 5173M 門司(14:28)→小倉(14:34) クハ411-1510
特急〔ソニック32号〕 3032M 小倉(14:40)→博多(15:28) クモハ885-403

◆小倉-博多間のB特定特急料金600円
◆新松戸-福岡市内間の運賃14,570円


JR九州 特急〔みどり39号〕 4039M列車 [783系CM14編成] (博多)

隣のプラットフォームには別の特急列車。前寄りに特急〔ハウステンボス39号〕を併結している。特急〔みどり〕は博多佐世保行、特急〔ハウステンボス〕は博多ハウステンボス行。


B特定特急券 小倉 ➡ 博多(600円)

門司港または下曽根小倉博多間の停車駅相互間(25キロまでの区間を除く)の特急料金は自由席を利用する場合は600円と割安になっている。但し車内で車掌から購入すると200円増しとなる。小倉博多間の新幹線の特急料金も自由席を利用する場合は990円と割安になっている。ちなみに新幹線経由(JR西日本)と在来線経由(JR九州)とで運賃が異なる。


乗車券 新松戸 ➡ [福]福岡市内(14,570円)

そこで乗車券は在来線経由で買ってある。なお新幹線経由だと14,410円となる。乗車券と特急券を自動改札に投入して出場した。 (つづく)


JR九州 鹿児島本線 博多駅《博多口》 (福岡県福岡市博多区博多駅中央街)
いずれも令和5年4月28日撮影


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