旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾のりもの紀行 太魯閣號

2008-01-27 05:30:49 | 台湾日記

早餐(朝食バイキング)
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民國96年11月27日星期二。台北のホテルで起床。昨夜の夕食は軽かったので、いい具合に空腹である。朝食をとりに地下の食堂へ降りる。「早」(おはよう)と言って、係の女性に朝食券を渡す。すでに数人の先客がいたが、炊飯器を開けると、まだ誰もよそった形跡はなかった。気持ちよく御飯をよそい、料理を皿に取り、即席の味噌汁(台湾製)と牛乳、オレンジジュースをテーブルに並べる。葉っぱが旨い。飯がすすむ。食後はコーヒーを飲みつつ、店内にあるPCを使わせてもらう。ブログを更新してみる。ここのPCは日本語は見られるが、和文の入力方法が解らないので、実は日本で書いた想定文をアップしただけである(写真は後日アップ)。見る分には問題ないので、いろいろなウェブサイトを見ておく。

部屋に戻り、テレビをつけると、各局が台風情報をしている。東海岸は被害も出ているようだ。とても出掛けるような天候ではないのだが、今日乗る列車の切符を買ってある。海外まで来てホテルで一日過ごしたくはない。西海岸は大丈夫だろうと踏んで出掛ける事にする。ところで、あるテレビ番組のエンディングを見ていたら、昨夜の「ニュース7」のエンディングの紅葉の映像を、そのまま使っていた。はたして承諾は得ているのだろうか。部屋に不要な荷物を残し、身軽になって出掛ける。フロントにカードキーを預け、夕方には戻ると告げる。連泊もまたよし。台風の雨の中、傘を差して駅へと向かう。


東呉大飯店 (台北市大同區)
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台北捷運 淡水線 民權西路(9:34)→台北車站(9:38)
※正式ダイヤ不明のため、実際の時刻を記す。


臺鐵 縦貫線 自強號 2035次 〔太魯閣號〕 (台北)
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台北車站に着くと、臺鐵の券売機で松山までの自強號の車票(無座、立席)を購入する。わずか18元。捷運も安いが、臺鐵は更に安い。月台に上がると、台灣高鐵と同じく、日本で製造された列車が入線してきた。高鐵700T型はJR東海・JR西日本700系がベースで、川崎重工業から納入されるニュース映像が記憶にある。この車両TEMU1000型はJR九州885系〔かもめ〕〔ソニック〕がベースで、日立製作所で製造している。つまり山口県産である。山口県人として誇らしい。高鐵700T型には列車名・愛称のようなものはないが、こちらには台湾東部の名勝地から〔太魯閣號〕の愛称がある。ただし列車種別に相当するのは自強號のまま。時刻表にはロゴと太魯閣列車の注のみ。


車体にはTarokoの文字!


往花蓮 いずれも民國96年11月27日撮影

「HITACHI」のプレートも見られる。この列車に乗りたい衝動に駆られる。しかし時刻表には、「不發售無座票」ともある。無座票(立席券)は発売せず、の意味だろう。手元の切符はまさに無座票。對號(座席指定)の車票が必要と思われる。今からでは窓口で切符を買う時間はない。車内に空席が多いだけに残念だ。これから〔太魯閣號〕が向かう花蓮は東海岸で、台風の影響も心配される。9時50分の定刻に〔太魯閣號〕は発車と言いたいが、長い月台の中央付近に停まる列車を見て、走ってくる外国人がいる。自分もここでは外国人だった。走ってくる白人女性のグループがいる。やはり無座票では乗れないのか、駅員が切符を改めてから乗せている。やや遅れて発車した。

後続の自強號1002次に乗車する。自強號は全車指定だが、嘉義からの上行(上り)列車であり、次の松山が終点なので、ほとんどの客が台北で下車したので、車内は閑散としている。EMU100型らしいが、随分草臥れている。〔太魯閣號〕の自強號を見た後なので、その差は大きい。9時55分の定刻より少し遅れて台北を発車。しばらく地下区間走り、地上に出たところで終点の松山に到着した。 (つづく)
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