管理人担当の神戸新聞連載、2回ほど”非インフルエンザネタ”でゆきましたので、当サイトで紹介するのは久しぶりです。
以前、フェレット感染報告を受けて毎日新聞連載の最終回でもとりあげた「ペットの感染問題」ですが、11月3日付紙面に載ってから以降、犬に猫にミンクに、ぞろぞろと出るわ出るわ・・・で、あっという間に、最新情報ではなくなってしまいました。
というわけで、新しい顔ぶれを加えて、こちらはコラム調で紹介してみた次第。
ペットは若者だけじゃなくて、ネットにアクセスすることが比較的少ないお年寄りも話相手や伴侶として飼っておられます。夕刊紙面を通じて情報伝われば幸いです。
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(以下、元原稿よりコピペ)
ペットのお願い
フェレット(白イタチ)、犬、猫、ミンク。これらに共通するものは何でしょう?
「ペットショップに並んでいる可愛いいやつ」その通り。ブログを検索すれば、飼い主と毎日抱き合わんばかりの日常がいくらでも出てくる。
そしてもう一つ、「ここ最近、インフルエンザの感染が報告された動物」。米オレゴン州ではフェレットから新型インフルエンザA/H1N1が、米アイオワ州では猫から、デンマークではミンクから、中国では犬からという具合。いずれも、たまたま診察したペットクリニックや農場の獣医が、検体を大学や研究所に持ち込むという普通の獣医がやらない事をやったから分かったというもの。だから米オレゴン州やアイオワ州やデンマークや中国といった場所だけで発生するものではなく「たまたまこれらの場所に機転の利く獣医がいた」という以上の意味はない。フェレットなど、インフルエンザ関連の実験動物として医学論文にもよく登場する。つまり、飼い主からペットにインフルエンザが感染する、あるいは、ペットから飼い主に感染するというのは、どこでも起こっている可能性がある。
こうした事態を受けて、WHOが呼びかけている。動物がウイルスのプールの役目を果たす可能性があるから、しっかりモニターしてゆこうと。
ペットと戯れるとき、ちょっと気にしてみてほしい。自分が調子悪ければマスクと咳エチケットを。そして、愛娘にそうするように、これまで以上にペットの健康状態にはよーく注意を払ってほしい。咳をしていないか、くしゃみをしていないか、しんどそうにしていないか。調子悪かったら、うつされないよう注意して、ペットクリニックへ連れていってほしい。
ペット一同からのお願いです。
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(神戸新聞12月8日付夕刊)
これが8日に出たと思ったら、はやコロラド州の猫(今朝のアップ)。
今後も、「ペットの感染問題」はしつこく取上げてゆきたいと思います。