新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

511匹のマダニに取り憑かれてしまったヘビの画像

2019-01-16 10:56:30 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

オーストラリアで、ダニ510匹(!!)に取り付かれちゃったヘビが発見。その画像が話題を呼んでる模様で、管理人のFBに繰り返し上位表示。

このような事になっているのは、もともと体調不良であったのであろうと、また、511匹のマダニに吸血され(当然のことながら)貧血になっていたとも。

この写真のインパクトは大きく、管理人のタイムラインには夢に出てくるぐらい繰り返し上位表示。まあ、ヘビの夢は金運で~なんて話もあるぐらいなのでよしとしましょう(笑)

野外活動では皮膚露出しないよう、長袖長ズボンを・・・と呼びかけにピンと来ない人には使える画像ですね。

http://outbreaknewstoday.com/nike-the-tick-python-full-recovery-is-hopeful-35895/?fbclid=IwAR1uChhW82tSz8sYptEG0_EVepASGxvOObMs2vSA-yqsK9UzhTkN1d86bFM

Nike the ‘tick python’: Full recovery is hopeful

January 13, 2019
 

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ライム病にかかると睡眠の質が落ちる話

2018-05-04 22:21:21 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

ライム病にかかると、睡眠の質が落ちるという報告。

ライム病早期(LD)も、治療後ライム症候群(post-treatment Lyme disease syndrome (PTLDS))の6か月間も、睡眠の質が低下するという話。痛みと関連、うつ症状もと。

これまであまり知られてきませんでしたが、なかなか大変です。

http://outbreaknewstoday.com/lyme-disease-study-reveals-poor-sleep-quality-patients-48176/

Lyme disease study reveals poor sleep quality in patients

May 3, 2018

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ライム病の分布はこんなふう

2017-11-15 09:32:58 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

米CDCのライム病サーベイランス。

とりあえず分布が一目でわかる地図。

詳細は
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/ss/ss6622a1.htm?s_cid=ss6622a1_w


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昆虫、蜘蛛、ダニその他の虫に噛まれた、または刺された場合の対処法(JAMSNET)

2017-08-05 22:08:31 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

 SFTSが大阪まで報告(咬まれたのは和歌山県内とのことですが)されだしたこの頃、昆虫など咬まれたときの処置がJAMSNET東京のサイトにアップされています。

カナダ医師会作成、日本語訳。昆虫、蜘蛛、ダニその他の虫に噛まれた、または刺された場合

http://www.jamsnettokyo.org/news/HealthwiseHandbook2013%28%E5%BF%9C%E6%80%A5%E5%87%A6%E7%BD%AE%E8%99%AB%E5%88%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%AA%E3%81%A8%E3%82%99%29.pdf

こちらから原本にも飛べます。

http://www.jamsnettokyo.org/news/2017/08/post-51.html


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モーリタニア⇒セネガルのクリミアコンゴ出血熱、親子で輸入例

2017-05-16 23:10:54 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

モーリタニアでダニに咬まれてセネガルへ。48歳と16歳の親子のクリミアコンゴ出血熱症例。

最初は娘がダニに咬まれて激痛、モーリタニアの首都ヌアクショットの病院で処置。1週間後より発症。母親は4月19日発症。

セネガルは管理人が2000~03年に在勤していた土地、そして当時はモーリタニアに日本大使館がまだ開設されておらずセネガルから兼轄していたので出張の機会も。夜間にヌアクショット空港に降り立ち道行けばたちまち真っ暗。日本のローカル線の駅みたいな感じです。首都ヌアクショットと第二の都市ヌアジブの間には当時道路がなく、波打ち際を干潮時に四駆車や馬車で移動するほかなく、東京大阪ぐらいの距離を2泊3日・・・と、まるで東海道膝栗毛の世界でした。こういうところで発生する一類感染症、経過はどうなるのでしょう。

以下、当記事とは無関係ですが管理人在勤時の撮影をいくつか。

http://outbreaknewstoday.com/senegal-reports-two-imported-crimean-congo-hemorrhagic-fever-cases-28318/


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ポワサンウイルス、先進国でも藪に入らない方が良いという話

2017-05-01 10:56:30 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

ダニ媒介感染症。ダニ脳炎・SFTS・ライム・・・先進国においても騒ぎを起こしますが、今回は米メイン州。女性芸術家が肩をダニに噛まれて短期間で発症。Powassanウイルス。

ここ10年間メイン州では報告がなく、全米でも50例しかない・・・

「これまで無かった場所に現れた」ストーリー、ちょくちょく出てくるこの頃ですが、やはり地球が体調不良なのかなあ・・・


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ダニがもたらす厄介事は脳炎にとどまらず、ベジタリアン強制!

2016-10-14 00:05:05 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

SFTSやダニ脳炎で、ここ最近、日本国内でも脚光をあびつつある「ダニ」。ダニが引き起こす厄介ごとは感染症にとどまらず、肉アレルギーが注目されています。

  • ダニに噛まれてから、肉アレルギー発症することが2007年から知られてきている。
  • アレルギー症状は、肉類を食してから2~10時間後にあらわれる。原因はダニの唾液中のタンパクといわれている。
  • 発症前にダニに咬まれていることが共通点だが、なかには6か月も以前ということもある。鶏肉と魚類は大丈夫だが、多くの患者はすべて肉類を食べない選択ととることが多い。
  • The Lone Star tickは米国全土にいるが、アレルギーは南西部に多く、この地域ではwhite taildeerを飼っている。
  • ダニ咬傷によるアナフィラキシーショックはオーストラリア北海岸でピーナッツアレルギーと同じぐらい頻繁に見られている。

地域的には限定されていますが、気になる新事象です。ダニに咬まれたのを機会にベジタリアン転向してメタボ回避となれば災い転じて福となす・・となりそうですが、そういう風に考えられる米国人やオーストラリア人は少ないでしょうから、厄介ごとですね。

 https://www.theguardian.com/society/2016/oct/07/tick-bites-that-trigger-severe-meat-allergy-on-rise-around-the-world?CMP=share_btn_fb
Tick bites that trigger severe meat allergy on rise around the world

‘Tick-induced mammalian meat allergy’ reported in Europe, Asia, Central America and Africa but most prevalent in parts of Australia and the US

 

 


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ダニ媒介性脳炎、ECDCのHP眺めてみたら・・・

2016-08-17 17:38:56 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

北海道の国内感染で話題のダニ媒介性脳炎。本家ヨーロッパのECDCページをパラパラ眺めて感想。

年齢は・・・

年齢が上がるにつれてきれいに上がってゆきます。 ♂>♀

ダニ媒介性脳炎、茂みや森林地帯に入ってゆくことがリスクなのですが、そういう疾患がなぜ年齢とともに上がるのか・・・
ここでふと思い出されるのが今年前半に日本のメディアをしばしば賑わせたニュース。
「クマに襲われて亡くなってしまった事件の数々」。なかには、クマが人間を食べ物と認識・学習してしまったのではというショッキングなコメントもありました。これらのニュースで共通してるのが中高年が犠牲者であること。
山菜とりだったり、森林の豊かな食資源をとりに入ったもの。

おそらく中高年世代は同様にリスクを聞いても同様に、山の幸をめざして森林に入ってしまうのでしょう。対して若い世代ではキノコ狩り山菜かりの経験もあまりなく、これらはもっぱらスーパーで買うものという認識、レジャーとしてのハイキングもすっかりテレビゲームにとって代わっているのでしょう。

また、サーベイランスレポート( http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/TBE-in-EU-EFTA.pdf )をめくってゆくと後半、各国各地方ごとの状況がでています。人口10万あたり18.5を超える地域には、いかにもな焦げ茶色が塗ってあるのですが、この”焦げ茶色地方”を擁するのがチェコ・エストニア・リトアニア・ラトビアといった国々。 日本ではドイツ・オーストリアが有名ですが、これら国々に行く渡航者に対しては輸入ワクチン接種か、赴任者の場合着任後すぐ接種するよう情報提供が必要でしょう。

ECDCページ
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/emerging_and_vector-borne_diseases/tick_borne_diseases/tick_borne_encephalitis/Pages/index.aspx?preview=yes&pdf=yes

 

 

 


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ダニ媒介性脳炎のおさらいサイト

2016-08-17 10:04:06 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

ダニ媒介性脳炎が日本国内でも騒動になってきました。今回はおさらいサイト紹介。

1.餅は餅屋のECDC
ダニ媒介性脳炎の本場、欧州。
EVDやMERSと異なり「本場が先進国」というのは有利なことです・・・というのが実感できるサイト。

ダニ媒介性脳炎入口
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/emerging_and_vector-borne_diseases/tick_borne_diseases/tick_borne_encephalitis/Pages/index.aspx?preview=yes&pdf=yes

流行国(これらの国に行く人には注意喚起!(key risk area)
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/emerging_and_vector-borne_diseases/tick_borne_diseases/tick_borne_encephalitis/TBE-epidemiology/Pages/key-risk-areas.aspx

マダニの一生や生態
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/vectors/infographics/Pages/infographic-tick-borne-diseases-in-Europe.aspx

2.日本語サイト
ドイツニュース(現地の日本人医師が在留邦人向けにわかりやすく解説。 渡航医学現場的にはイチオシ)
http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/1337-ixodid-and-brain-fever.html 

日本語Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E5%AA%92%E4%BB%8B%E6%80%A7%E8%84%B3%E7%82%8E

感染研
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_04/k02_04.html

検疫所Forth
http://www.forth.go.jp/keneki/kanku/disease/dis04_01tic.html

体の不調の原因症状解消法(今回の発生を受けてアップされたまとめ)
http://cmedicalcenter.net/survey/%E3%83%80%E3%83%8B%E5%AA%92%E4%BB%8B%E6%80%A7%E8%84%B3%E7%82%8E/

 

 

写真ソースは感染研

 


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UKで”まだ名前もないダニ感染症”の大型記事

2015-10-28 08:59:09 | ダニ関連(ダニ脳炎・SFTS・・・)

UKのテレグラフ紙がダニ感染症の大きな記事をだしています。

  • まだ命名されていない、ライム病類似のダニ感染症がUKにも存在することがわかった。南イングランドでダニ954検体中3検体で検出。(青い目のダニーズ活躍)
  • 症状は全身倦怠感・頭痛・筋肉痛・再発する発熱。
  • さらに抗生剤に対する反応が悪い(効きにくい)問題も。
  • 原因菌はBorrelia miyamotoi。20年前に日本で発見されたが、特定の病気とは結びついていなかった。
  • ライム病と症状類似ゆえ、診断で混乱も懸念される。さらに熱型からインフルエンザと誤診可能性も。
  • ライム病自体も、UKでここ12年間に4倍増の1100例に。

記事の趣旨は「我が国(UK)に名もなき新しい病気が入ってきた!」というもので一見煽り系にも見えますが内容は落ち着いた書き方になっています。Borrelia miyamotoiという名前でも明らかなように(記事でも明記)日本で発見の起因菌です。笛吹のデング、ジャンボリーの髄膜炎は最近の有名どころですが、日本自体も渡航医学案件の発信地になり得るというのは案外認識されていないことでもあります。

ソースはTelegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/health/news/11953087/New-illness-spread-by-ticks-found-similar-to-Lyme-disease.html

New illness spread by ticks found similar to Lyme disease

The new disease, which causes headache, fatigue, muscle aches and a recurrent fever is feared to be less responsive to antibiotics than similar illnesses


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