新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

新型コロナの免疫、混沌。再感染、ワクチン中止、モノクロナール抗体も

2020-10-14 08:56:44 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染の再感染、かなり初期から”PCRがいつまでも陽性例”としてメディア好みの数字がとれるネタ扱いされてきたところですが、このところ地味に注目されてきています。

  • ネバダ州の25歳男性。基礎疾患なし。4月18日に感染、いったんPCR陰性化。6月25日に再感染。このときには重症化し酸素投与要することに。
  • 他国の報告でも、再感染し2回目にはより重症化する例が目立っている。
  • ワクチン接種によっても100%防げるとはいえないことになる。各報告は症状のある例で、無症状例がさらにあるかも
  • ジョンソンエンドジョンソンのワクチン第三相は、”予期せぬ疾患”発生により一旦中止、
  • リリーのモノクロナール抗体も、安全性理由により一旦中止。

人類の限られた知恵では、特に免疫学分野において、予期できない(あるいは理論上の解説はできても実際には初めて目にする)ことが次々姿をあらわしてきています。免疫学の先生方のリスクコミュニケーションがますます期待されます。

https://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2020/10/reports-shed-more-light-covid-reinfection-2-trials-paused?fbclid=IwAR1-zIRP99LTytk8m_4zJOdLN4gcd8j3TBx7KwCfdzEP_aL46a8DQBAAmQY

 

OGPイメージ

Reports shed more light on COVID reinfection as 2 trials paused

Both a vaccine trial and monoclonal antibody trial have been paused.

CIDRAP

 

 

OGPイメージ

 

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2820%2932134-6/fulltext?fbclid=IwAR1B7_ZRQP3D4DNYuxTLspilDKIfRc6HRFjXujGb217TbY3_z6H1am-cTrA

 


PCRを誰でもいつでも無料で出来るようにしたらどうなった(USA)

2020-10-07 09:01:42 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

 

Texas colleges offer free coronavirus tests. Why aren't more students getting tested?

Halfway through the semester, schools are reporting participation rate...

The Texas Tribune

 

 

PCRめぐる侃々諤々の最中に、「日本国民全員にPCRを!」と海の向こうから主張した御仁(管理人も某番組でモニター越しに相手させられた)や、誰でもいつでも(無料で)と主張された区長さんとか、極端なメディア受け発言をされる方々がおられました。おそらくは比喩的表現で、本当に「文字どおり」そうできるとは思っておられないと思いますが、では本当に「文字どおり」そうしたら・・・

  • 米テキサス大は毎週、無症状の5000人に検査可能、テキサスA&M大学も毎週5000人(全体の7%にあたる)に検査受けさせるゴールを設定。テキサス大エルパソ校では毎週2500人検査キャパ
  • しかし実績は目標をはるかに下回り達成には程遠い結果に(

    “Why aren’t we testing 5,000 people per week? The answer, in part, is that we have fewer than 5,000 people a week who have been willing to take the tests,” reads a Sept. 28 memo from the UT-Austin Faculty Council.Texas A&M conducted 6,195 tests in its first two rounds of random testing through Sept. 12. Meanwhile UT-El Paso, which tested 6,691 campus members from Aug. 17 to Sept. 18, has yet to break 2,000 weekly tests)

  • 検査数をあげるため、受験した学生に対して50ドル相当の地域商品券を提供(!)するインセンティブプログラムを開始(To boost participation, the school is launching an incentive program, with raffle prizes for students including $50 gift cards to local and national vendors, Godwin said
  • アラバマ大学では、週2回検査受けることを「強制」とした。テキサス大では強制にしていない。強制に対する法的議論も。

全学生ではなく、フットボールの試合に行く場合に義務とするところもあるようです。
検査を受けることを「義務」とすることに関しては、法的はディスカッションが色々元ソースには書いてあり、一筋縄ではゆきません。

結局、PCR受けたら(地域商品券の形で)5000円あげます。という施策が、地域経済にも、公衆衛生にも、そして何より学生ハッピーで一番幸せかもしれません。国民全部にPCRを!と主張する面々も、こういうこともセットで主張したら、もっと支持する人いたかもしれないのになあ。

 


新型コロナ感染でパーキンソン、次は神経内科の大波が来るか

2020-10-04 13:44:49 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染でパーキンソニズムになった報告いくつか。総合して

  • 米国からイスラエルに帰国した45歳男性。後ろの席の人が咳をしていたので多分機内で感染だとうと述懐。帰国後、嗅覚脱失あり、陽性確認して隔離。その隔離中より書字困難で気が付き、歩行障害、パーキンソニズム確認。治癒して帰宅後に症状あり神経内科へ。
  • パーキンソン症状が、ウイルス感染に引き続いて起こることは他のウイルスでもあり。また、先立って嗅覚脱失が起こることも。
  • COVID-19感染がひろがっているいま、潜在的に、パーキンソンの波も近づいているのではいか(今後、パーキンソンも増えるかもしれない)

https://portlandpress.com/neuronalsignal/article/2/2/NS20170166/76633/A-role-for-viral-infections-in-Parkinson-s

 

https://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422%2820%2930305-7/fulltext

A case of probable Parkinson's disease after SARS-CoV-2 infection

 

Experts warn Parkinson's disease may 'explode' after COVID-19

The loss of smell and taste are worrying COVID-19 symptoms because the...

 

 

 

https://www.abc.net.au/news/2020-09-23/covid-19-may-cause-parkinsons-disease-research-finds/12688384

 

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週2回の鼻シュッシュで新型コロナ防げる”かもしれない“話@豪

2020-09-30 17:05:09 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19予防。週2回の経鼻投与で免疫力→96%抑制した報告。

まだこれから臨床治験の段階、過去、インフル経鼻ワクチンがいまいちだった経過もありますから、今後どうなるかわかりませんが、ともかく新しい発想ということで紹介。

豪社、INNA-051

https://en.prnasia.com/releases/apac/preventative-nasal-spray-shown-to-reduce-viral-replication-by-up-to-96-in-covid-19-challenge-study-293103.shtml

 

https://en.prnasia.com/story/293103-0.shtml

 

Preventative nasal spray shown to reduce viral replication by up to 96% in COVID-19 challenge study

Ena Respiratory
2020-09-28 04:00 

新型コロナ、長距離フライトでは新たなリスクも(ベトナム航空ビジネスクラスの16例スーパースプレッディングイベントを当局が暴いた)

2020-09-28 02:08:23 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19が機内で感染するか。HEPAフィルターがしっかり守ってくれるから大丈夫!というのが通説でしたが長距離フライトではそうもゆかなさそうな、ベトナムからの報告。

  • 2020年3月1日 ロンドン発ハノイ行き ベトナム航空VN31便。飛行時間は約10時間。274席(ビジネス28、プレミアムエコノミー35、エコノミー211席。搭乗率はビジネス75%、プレエコ100%、エコノミー67%。
  • 乗客乗員をトレース。
  • 感染確認が16例。うち12例はビジネスクラス。唯一症状を呈していた乗客の付近に搭乗。
  • インデックスケースはロンドンベースのベトナム人ビジネスウーマン27歳。2月18日で姉妹でイタリア旅行、25日にロンドンに戻る。その姉は感染確認。29日に咽頭通出現。3月1日に当該便搭乗。
  • 帰国後に症状増強(軽症範囲内)自宅内自主隔離。3月5日受診、PCR陽性
  • 乗員全員とベトナムに残っていた乗客168人(84%)をトレース。この接触者調査により、さらに15例の陽性をキャッチ。
  • 陽性例の分布・ビジネスクラス、インデックスケースの周囲に集中。
  • 乗客すべての能国接触者1300人中、陽性は5例でうち3例はインデックスケースの同居人
  • このフライト時点でUKの感染者は23例しかなく、乗客の多くが潜伏期間中だったとは考えにくい。到着時典でのベトナム国内での感染者数も16例しかなく最後のケースから潜伏期間中をしぎているので、ベトナム国内での感染も考えにくい。(したがって、機内での感染であることは間違いなかろう)。
  • もっとも可能性が高い感染は、(特にビジネスクラスの乗客では)インデックスケースからの飛沫感染やエアロゾル。
  • 今後、航空旅行を解禁する国々があるなかで教訓は、①検温パネルや申告制度では限界があること ②長距離フライトは、単に輸入例をもたらすのみならず、機内でスーパースプレッディングイベントを起こす可能性。今回はマスクも装着していなかった。飛沫やエアロゾルの機内における動きはまだ未解明だが ③機内感染の例は中国で報告があるが、まだ査読前。1月にはカナダの15時間のフライトで、感染者がいたが二次感染はなかったという報告も。その他フランスやタイに到着フライトの報告はあるも、接触者調査に限界、前後2列にとどまっている
  • これまで、航空産業から出たガイダンスでは、機内感染リスクは少なくマスク着用・真ん中の列を売らないといった対策しか示されていないが、今回我々の報告はこれに反論するものである。今回のケースでは、よりソーシャルディスタンスのとられるビジネスクラスでクラスタが発生しており、この席間は2例あけや2メートルルールを満たしている。

これまで、(PEACH機内でマスク拒否にCAさんへの暴言をともない緊急着陸でたたき出された男性例の報道はあるものの)日本でも機内での環境は安全という前提でおおむね動いてきました。しかし10時間の長距離フライトではスーパースプレッディングイベントが、広い広いビジネスクラスでさえ起こるということが、ベトナム当局の徹底した接触者調査で明らかになったものです。

これから我が国でも「開国」ともいうべき方針が表明されている折、今後は海外からの持ち込み例が増えることを前提としてものを考えてゆかねばならないことになります。スペイン風邪のとき見られたような「本当の第二波」はリアルに見えてくるのでしょう。

 

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/11/20-3299_article

 

OGPイメージ

Transmission of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 During Long Flight

To assess the role of in-flight transmission of severe acute respirato...

Emerging Infectious Diseases journal

 

 

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/11/20-3299_article

 

 


新型コロナは気温にかかわらず高湿度で流行増える報告

2020-09-24 21:48:05 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

気候条件と新型コロナの新たな知見。

  • 気温が高く、相対湿度が低い(高温低湿度)でウイルス生存率低下
  • 相対湿度が高ければ、いかなる温度においても、飛沫の飛散距離と濃度は一定以上に保たれる。これはこれまで疫学者に共有されていた理解とは異なる。
  • 今回の知見から、これまでデリーのような密度の高い都市において、7月中旬でさえ増加した理由を説明できる。ここでは1か月前の6月に高温と高湿度を記録している。
  • そして来るべき秋冬において、低温と風速の高まりによって空中のウイルス生存と伝達が増し第二波につながることが懸念される。

この報告の方法論は「The new theory introduces a thermal history kernel and provides transient Nusselt (Nu) and Sherwood (Sh) numbers as a function of the Reynolds (Re), Prandtl (Pr), and Schmidt numbers (Sc」というものにて、物理学や気象学の知識がなければ理解難しいですが、ともかく、日本においても夏の真っ最中に大きな波が来た理由のひとつは理解できることになります。この冬は「寒くて風がきつい地方」が流行の台風の目になるでしょう。

https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0024272

 

https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0024272

Physics of Fluids 32, 093312 (2020); https://doi.org/10.1063/5.0024272
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新型コロナで「鼻のアナ」がもっと注目されてゆく

2020-09-16 09:17:24 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染経路、口鼻眼粘膜とは散々言われてきたところですが、中でも鼻粘膜に注目報告。

ACE2がたっぷり分布する鼻粘膜、ここでどう侵入を阻止するか。(新型インフルのときにも取り沙汰されていた)ラクダ由来抗体、アルパカ由来抗体も一法と。

また再びあらわれてきた顔ぶれですが、COVIDでも活躍してくれるか。。。

 

Treatments that target the coronavirus in the nose might help prevent COVID-19

Scientists are developing and testing ways to prevent the virus from s...

Science News

 

 

https://www.sciencenews.org/article/coronavirus-covid-19-treatments-target-nose-prevention

 


睡眠時無呼吸症候群では新型コロナ重症化

2020-09-15 22:50:47 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

睡眠時無呼吸は新型コロナ重症化リスク、システミックレビュー報告

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療中例ではCOVID-19で死亡リスク
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群で合併する肥満・高血圧・糖尿病はそれぞれ、COVID-19の予後不良因子としてはたらく。

まあ、想定どおりという感じですが、該当の向きはご用心。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1087079220301258

A systematic review of COVID-19 and obstructive sleep apnoea

 


若年成人の新型コロナ臨床像はこんな感じ(ICU行きが2割ほか)

2020-09-14 01:00:11 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

18~34歳ぐらいの、若年成人の臨床上はこんな感じと報告。

入院例では21%がICUに、10%が人工呼吸を要し、2.7%が死亡。昇圧剤を要したのが7%、中心静脈入れたのが9%、動脈カテが6%

入院期間の中央値が4日間。

退院後3%は回復期病棟へ(あのUSAでさえ家に帰れなかった)

さすがに高齢者に比べれば穏やかなるも、2割がICU行きなど、決してあなどれないことがわかります。

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2770542

 

OGPイメージ

Clinical Outcomes in Young US Adults Hospitalized With COVID-19

This case series examines the clinical outcomes for young adults hospi...

 

 

 


新型コロナ感染、回復後にも78%に心筋異常(60%ではっきり心筋炎)

2020-09-08 18:42:58 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染で心合併症が思われていたよりも多いらしいと話題に。

  • 剖検所見。生前、心合併症が認識されていなかったけれど、解剖してみたら見つかったケースが39例も(JAMA cardiology)
  • 過去2~3カ月以内にCOVID-19から回復例100例にMRI実施。結果、78%に異常所見。さらに、60%で「いままさに進行中の心筋炎」。
  • 76%でトロポニン上昇認めた。
  • 以上いずれも、心機能はおおむね保たれており、(心臓を理由とした)入院は要していない。

COVID-19感染で、本人自覚しないものの、回復後にも非常に高率に心筋炎を起こしているという知見。かならずしも基礎疾患がなくても要注意な循環器系。

https://www.heart.org/en/news/2020/09/03/what-covid-19-is-doing-to-the-heart-even-after-recovery

What COVID-19 is doing to the heart, even after recovery

By American Heart Association News

 

 


何でも実証しちゃうUSA、バイクのレースでクラスタいっぱい、音楽イベントでも、結婚式でも

2020-08-27 09:06:07 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

米国で10日間つづき46万人が集まるバイクのラリーを実行にうつしたら、7州でドカンと数十例クラスタ発生、これはまだ事態の始まりにすぎないと背筋の凍る報道。サウスダコタ、ノースダコタ、ミネソタ、ワシントン、、、

https://www.forbes.com/sites/tommybeer/2020/08/24/dozens-of-coronavirus-cases-spread-across-at-least-7-states-linked-to-sturgis-motorcycle-rally/?fbclid=IwAR0c0vd4q4whPQOv4jkpeFN56wJDJwhFPvgep7lJSOawTYJJAMGKHaoP99g#76beb8132915

Dozens Of Coronavirus Cases Spread Across At Least 7 States Linked To Sturgis Motorcycle Rally

 

ボストンの音楽イベントから、スパースプレッディングをへて最終的に2万例の報告

https://amp.cnn.com/cnn/2020/08/25/health/covid-19-superspreading-boston-study/index.html?fbclid=IwAR2ifmuuIgS-rEUR_zOaMXxtXTdEbJDcJ2bjv9RX3iW9OJ91My3Mvb7P0Io

 

こちらは結婚式で集団感染。日本では結婚式を自粛せざるをえなくなったカップルのVTRが流れてましたが、彼らは賢明であったと、何でも実証しちゃうUSAから(笑

https://www.clickondetroit.com/news/local/2020/08/26/6-covid-19-cases-linked-to-wedding-reception-in-genesee-county-officials-said/?fbclid=IwAR38Ursr_ZxNZnYGdfPhXdgeVycVKT_Z9k5n_acvb-OAQurNO068IVo8eVA

6 COVID-19 cases linked to wedding reception in Genesee County, officials said

More than 100 people attended indoor reception on Aug. 15

 


新型コロナで(有効な)抗体は出来る派に一歩

2020-08-19 09:17:56 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染で抗体が出来るのかどうか。出来るとしてまともに持続するのか? 自然免疫では? 最初の武漢型で集団免疫では? エトセトラ、百家争鳴状態が免疫分野ですが、今回の報告は、「COVIDに感染したらしっかり(有用な)抗体ができる。少なくとも3カ月以上は持続する」、抗体でしっかり守られる派に一分です。

https://www.nytimes.com/2020/08/16/health/coronavirus-immunity-antibodies.html?referringSource=articleShare&fbclid=IwAR3yzLagdG5pRSsEd7Ub1m7oPSQw3MjcPTCmqxXAZRQAI8oEYw-6s0NYJ4M

Scientists See Signs of Lasting Immunity to Covid-19, Even After Mild Infections

New research indicates that human immune system cells are storing information about the coronavirus so they can fight it off again.


熱中症鑑別の次に、新型コロナ現場を悩ませるのは・・・

2020-08-15 16:33:45 | ツイッター(自動転送)

ここ数日のTVをつければ、「熱中症の症状がCOVID-19のそれと類似しているから救急現場が緊張を強いられている」という話で盛り上がり、実際に管理人も何度か番組で熱中症の解説、予防法など話したところです。産業医活動でももう少し以前の時期から、安全衛生委員会で頻繁に話す話でもあります。

では、その季節の次には、現場は何に(COVID本来のものに加えた)緊張を強いられるのか。示唆的な報道が台湾から。

  • 台湾のHotel Royal Chiaohsi (礁溪老爺酒店) ホテルでノロウイルスによるものと思われる164例の食中毒案件。社員旅行をふくむ。
  • 92人が治療を受けた。
  • 正式な報告は10月になるが(現時点では正式発表ではないが)、複数例からノロウイルス検出。

そう、「ノロウイルス」です。新型コロナ対策の成功例といわれている台湾で、さほどの感染者もいない処で運び込まれてきた92例のノロウイウルス感染者は、まあ、粛々と手当を受けたと思われますが、これが、いまの沖縄だったりしたら大変です。

日本の食中毒統計でも、発生数(”事件数”のイメージ)ではキャンピロバクターですが、症例数(”被害者数”のイメージ)ではノロと逆転します。これは感染力の強いノロでは、1件でたくさんの被害者が出るというイメージなわけですが、COVID感染者数の多いときに92人のノロ感染者が運び込まれるというのは、およそ「悪夢」という形容詞では足りない気がします。

インフル予防接種はもちろん、こちらの対策も例年以上に気を配る必要がありますね。

https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3985859

Norovirus found in mass food poisoning case at Taiwan's Chiaohsi hotel

Customers and staff members at hotel in northeastern Taiwan test positive for norovirus


誰もが忘れているところで新型コロナリスク増大報告

2020-08-11 09:11:29 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

1月当初(といっても半年ちょっとしか経っていない!)に盛んに報じられたけれど、おそらく今やほとんどの人が忘れていること。

SARS-CoV-2は野生動物からジャンプしてきた件を再び想起しなくちゃならない報告。

ベトナムで野生動物マーケットの野ネズミやタケネズミからのSARS-CoV-2検出が以前より明らかに増えてきているよ!という報告

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0237129

Coronavirus testing indicates transmission risk increases along wildlife supply chains for human consumption in Viet Nam, 2013-2014
Nguyen Quynh Huong ,Nguyen Thi Thanh Nga ,Nguyen Van Long,Bach Duc Luu,Alice Latinne,Mathieu Pruvot,Nguyen Thanh Phuong,Le Tin Vinh Quang,Vo Van Hung,Nguyen Thi Lan,Nguyen Thi Hoa,Phan Quang Minh,Nguyen Thi Diep, [ ... ],Sarah H. Olson [ view all ]
Published: August 10, 2020https://doi.org/10.1371/journal.pone.0237129


イソジンが新型コロナに良いかも会見に想う

2020-08-05 08:43:00 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

大阪府市の首長が、「イソジンが有効かも」会見に続いて、さまざまな社会事象が起こっている件について、思いついたこといくつか。

とりあえず、エビデンス云々とか、そんなことで店に走るなんて云々とか、誰もが考えることは考えたけど、省略して。

1.これからの研究発表の方法が広がるか

 自分が何らかのデータを出したとき、どう一般世間の注目を得るか(=研究費の使途に厳しい目が注がれるこのご時世、これは単なる自己顕示ではなく、実質をともなう極重要事項)。

高IFの専門誌に採用されても”一般社会の”注目は限られる。割と行き渡りつつあるのが、「所属先の広報課に言ってHPに出す(近畿大学みたいな超超一流広報がいる処ではそれなりの効果)」「プレスリリースを出す(専門業者を介せば、当直バイト1回分ぐらいの金額で数百か所には行き渡る。管理人の経験上、取材につながることはゼロではないが、そこまでインパクトは無い)」

今回、大阪府立施設の発表を、その設立主体の長が発表したことで極めて大きなインパクトになりました。今後、国公立・第三セクター立の施設(大学も医療機関も研究期間も)は、その首長の声を借りて世に問えば、少なくともその地方公共団体の記者クラブには届くわけで、今後のトレンドのひとつにはなってゆくのではと思います。首長の側も、税金の有効活用を一般社会にアピールできるわけで利害一致もあり。

2.テンバイヤーは絶えない

 昨日夕方、いくつかのドラッグストアをのぞいた考察。確かに該当の棚はカラ。それでも、イソジンの「うがい薬」と「のどスプレー」の間では、売り切れるのに多少のタイムラグがあったように見受けられました。いずれにしても、もう無いわけですが、あの猛スピードで消えてしまった現物はいまどこにあるか。少なからず、転売屋の手元にあるでしょう。

「おじいちゃん、これ飲んだら(←絶対ダメ)、絶対コロナにかからんで~。1本1万円やけど、特別に8000円にしとくわ。ナイショやで」とか、言い寄ってくる輩がいないか、高齢の両親が遠方にいる方はぜひ注意喚起の電話の1本でもかけてあげてください。1回やられるとまた次の週「おじいちゃん、どや、元気ですごせたやろ。あれからまた手に入らんようになったから、今回は12000円。ほんまは15000円やけど特別や、ナイショやで」とやってきます。

マスクの転売規制を解除したばっかりというタイミングもまた、彼らを心理的に勢いづかせるかもしれません。

3.ユニークな使用法があらわれるかも

イソジンをうすめて空間除菌を試みる店とか(絶対ダメ)、容器に入れて首からぶら下げるとか、大切なものにかけて変色させてしまい泣く人とか。。。 会見では「うがい」としか言ってないはずですが、どんどんユニークなこと考える向きは現れそう。これが2と3が合わさると、笑ってはいられない事になるかも。ネイルに塗って1回5000円とか。

4.うがいの実施時期にどう変わるか

 発症前後のプラマイ2日あたりが感染性高い。咽頭部にウイルス多いから。というのはまあまあ世間に行き渡ってるところです。肺炎になり重症化予防の文脈なら、肺に移行する前のごく初期にだけ効果ありということは、多くの人が思いつくところです。本当にそうか。初期と後期で比較要。

5.福祉の現場で思いつくこと

誤嚥性肺炎の予防に、口腔ケアが効果的である・・というのは社会福祉士国家試験のヤマになるぐらい、業界では知られた話。これにイソジンを加えることがトレンドになるかも。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/80822ca17c9f95093835aaf594ac0488828996f4?fbclid=IwAR2Hb5AZcKko2ncqZyRIS3MUULw2dhSUVPB9PJFiPrwdPKnuzCloHgL_IaA