新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

好酸球増多を伴う喘息患者は新型コロナ重症化しにくいと報告。では寄生虫は?

2021-03-18 09:07:52 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

喘息もちの中でも、好酸球の多い人はCOVIDで重症化しにくく、死亡率も下がるとの報告

  • 3月から4月にかけてAlbert Einstein College of Medicine/Montefiore Medical Center in Bronx, New York,でPCR陽性確認された感染者の後ろ向き研究。n=4558
  • 喘息患者のリスクファクターを洗い出すなかで明らかになってきた所見。
  • 好酸球増多のあった例については、救急から入院に至る割合が有意に少なく、心疾患腎疾患COPDのあった例では入院が多かった。
  • さらに、好酸球増多のある例では死亡率も少なかった。

喘息患者のなかでも、好酸球増多のある例は、重症化率も死亡率も下げる。だから、次なるステップとして、喘息のタイプ別に前向き研究も、とされています。

管理人的に興味わいたのは、では寄生虫感染症の多いアフリカで、COVID犠牲者が少ないのは、やはり好酸球増多に関係のあるのかなあ? と言う点でした(注:好酸球増多をきたすものは、アレルギーと寄生虫です。とは、昭和の昔から医学部の試験の大ヤマ)。

う~ん、本当のところどうなんだろ。アフリカをフィールドのみなさん・・

 

 

Eosinophilia Protective Factor Against Severe COVID-19 in Patients With Asthma - Infectious Disease Advisor

Investigators sought to identify risk factors associated with hospital...

Infectious Disease Advisor

 

 


2014年の悪夢フラッシュバック、またもやギニアでエボラ発生

2021-02-15 10:29:19 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

2014年の悪夢フラッシュバック。ギニア・シエラレオネ・リベリアで燃え盛ったエボラEVD。コンゴの再燃に続いて、またもやギニアでの発生です。

コンゴの戦乱地帯も大変ですが、2014年に目の当たりにしたごとく、西アフリカは燃え広がりやすい要素・・管理しきれない国境を自由に移動、伝統的治療師に集う庶民、密、自然破壊で流れてきちゃったコウモリ等々・・・の要素があるのでコンゴ以上に懸念されます。

場所はGouéké in N’Zerekore prefecture。

New Ebola outbreak declared in Guinea

14 February 2021

Brazzaville/Conakry – Health authorities in Guinea today declared an outbreak of Ebola in the rural community of Gouéké in N’Zerekore prefecture after three Ebola cases were confirmed by the national laboratory, marking the first time the disease has been reported in the country since an outbreak ended in 2016.

Initial investigations found that a nurse from the local health facility died on the 28 January 2021. Following her burial, six people who attended the funeral reported Ebola-like symptoms and two of them have died, while the other four have been hospitalized.

Guinea was one of the three most-affected countries in the 2014–2016 West Africa Ebola outbreak which was the largest since the virus was first discovered in 1976. 

“It’s a huge concern to see the resurgence of Ebola in Guinea, a country which has already suffered so much from the disease. However, banking on the expertise and experience built during the previous outbreak, health teams in Guinea are on the move to quickly trace the path of the virus and curb further infections,” said Dr Matshidiso Moeti, the World Health Organization (WHO) Regional Director for Africa. “WHO is supporting the authorities to set up testing, contact-tracing and treatment structures and to bring the overall response to full speed.”

During the West African outbreak, WHO and partners supported Guinea to build up its capacity to respond to Ebola and the country has developed crucial expertise. Guinean health workersplayed a key role in supporting the Democratic Republic of the Congo (DRC) with its recent outbreaks, with teams of vaccinators helping to train health workers in the DRC.

WHO staff are already on the ground. In addition to surveillance they will help with ramping up infection prevention and control of health facilities and other key locations and reaching out to communities to ensure they take a key role in the response. WHO is also supporting the country to procure the Ebola vaccine which has proven instrumental in controlling outbreaks in the DRC.

Samples of the confirmed cases have been sent to the InstitutPasteur in Senegal for a full genome sequencing to identify the strain of the Ebola virus.

With the epicentre of the current outbreak in a border area, WHO is already working with health authorities in Liberia and Sierra Leone to beef up community surveillance of cases in their border districts as well as strengthening their capacity to test for cases and conduct surveillance in health facilities. WHO is reaching out to Cote d’Ivoire, Mali, Senegal and other countries at risk in the sub-region.

During the West Africa Ebola outbreak there were 28 000 cases, including 11 000 deaths. The outbreak started in Guinea and then moved across land borders to Sierra Leone and Liberia.

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カナダのワクチン接種遅延で起こっている社会的反応(他山の石)

2021-02-14 19:13:26 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19 のワクチン接種、カナダが(なにかと比較される)米英に比べて著しく遅れていることで、他山の石となりそうな報道。

  • 人口100人あたりの接種済ドース、米の14、英の21に対しカナダは3.と大幅に遅れている。1回以上接種したのは人口の2.43%。80歳以上の125、優先医療従事者の55%にすぎない。
  • 昨年末には7企業から人口の何倍ものワクチンを契約したとして批判を受けていた。しかし、いま認可されているファイザーとモデルナでは優先的に取り扱われなかった。
  • ひとつには、前トランプ政権が禁輸措置をとることを恐れて入手先を(米ではなく)欧州にしたことがある。しかし現実は、禁輸措置の恐れがあるのは欧州の方。カナダ自体はワクチン製造能力を有していない。
  • ワクチン供給の遅れが、リベラル派を直撃している。支持率・首相のイメージ・得票率ともガタ落ち。
  • マニトバ州は政府を介さずに独自に200万ドース契約に動き、アルバータ州も独自に契約の動き。政府はCOVAX(途上国に不利にならないための供給システム)から入手に対する批判におわれている。
  • 国内生産をおこなうため、はじめて、Novavaxのライセンス生産の契約をおこなった。しかしNovavaxは依然としてフェーズ3治験中であり、カナダ国内で生産拠点となるモントリオール工場はまだ建設中にある。

COVID禍のなかで政治が苦悩するのは、どこの国も同様です。ワクチン供給について読み違えが政権の屋台骨を揺らす。慌てて国内生産の途を探り契約するも、実効するのはまだ先、、、

日本においても、こんな政治的激震、にならないことを願っています。

 

Why Canada is falling behind in Covid vaccinations

The country is lagging in its vaccination plans amid a delayed deliver...

BBC News

 

 


新型コロナワクチンの難題。難民問題。

2021-02-07 14:37:12 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVIDワクチン、世界の接種計画のなかで、あまり報じられない難題。

難民問題。

ワクチン獲得競争のなかで、難民のみなさんが接種できる分の確保が遅れるのではないか。
自国民、難民ではない人向けが優先される流れは自然に予想されるとことではあります。

もうひとつが、難民のみなさんの当局不信。
集団接種に行ったら、当局に身柄拘束→強制送還の憂き目にあってしまうのではないか。
この不信感を解きほぐすには時間と忍耐が必要なわけで、かなり困難な作業になりそうです。

 

世界には、「地球上に存在しないことになっている人々」がいます。たとえばいま話題になっているミャンマーのロヒンギャ問題。ミャンマー政府からは(NLD民主政権だろうが軍事政権だろうが)国民と認識されず)、バングラデッシュ政府からも歓迎されていない。彼らのワクチンは誰がどのように十分確保できるの?UNHCRにはそんな資金あるの? と明るい展望の開きようがありません。

 

Deportation fears present hurdles for migrants in global vaccine race

UN agencies say mistrust of authorities risks derailing international ...

The National

 

 


謹賀新年(新年の注目点)

2021-01-01 11:36:03 | ツイッター(自動転送)

新年あけましておめでとうございます

この1年、みなさまには様々な局面で大変お世話になりました。心より感謝いたします。

旧年中は、年頭に新著「『途上国』進出の処方箋(経団連出版)」を上梓させていただき、国境を越えるビジネスパーソンのお役に立て始めたところで、コロナ対応の大波がやってきてその対応に明け暮れる一年でした。その中で、外務省時代に北京でSARS流行渦中で揉まれて以来のリスクコミュニケーションへの想いがいくらか世間のお役に立てることができたのは幸いでした。

さて、新年はどのような年になるでしょうか。まずは目前のコロナ対応ですが、あまり報じられずスポットの当たっていない処に台風の目が隠れているようです。

 

1.「中国製ワクチン」は台風の目か?

日本国内の報道ではほぼ「存在しないもの」扱いの中国製ワクチンは、社会情勢を動かす一大要素になるかもしれません。いま、国境を越える往来は、「PCR陰性証明」をメインに検疫措置を添えてごく限定的に開かれつつあります。これからワクチンの普及が、医療従事者や高齢者など第一優先者を越えて一般に広がるとき、国際往来が(PCRに代わり)「ワクチン接種証明」をメインに動くようになれば、そのとき、「ワクチン接種証明」が得にくい国は後回しになり、(欧米製の供給量に縛られない)中国および中国から供給を受ける新興国・発展途上国における経済関係が一変するかもしれません。私がこれまで研究で通っていた東南アジア諸国では、日中韓の企業が現地で熾烈な進出競争を繰り広げていますが、これが中国優位に動いてゆくことも想定しなければならないかもしれません。

2.変異種問題は第二幕も第三幕も?

 旧年中は、英国・南アフリカで確認→日本含む二次的流入国で確認まで展開した変異種問題、新年は順当に(?)世界中に拡大してゆくあたりまでは見通せる範囲ではありますが、これとは別の変異種による第二幕も想定しなければならないかもしれません。遺伝子変異は(インフル等に比べ振れ幅が狭いとはいえ)コンスタントに起こりますから、意外な場所で第一報となるかもしれません。たとえば、2009年の新型インフルH1N1の出現が、誰もが予想していた中国南部ではなくメキシコだったように・・・

3.コロナ禍のメンタル問題。これまでの自殺対策の真価が試される

新型コロナ禍の経済停滞のなかで、自殺数の増加を予測する向きもあります。しかしながら、同時に、2006年の自殺対策基本法成立以来の諸施策、私も関与している産業保健現場では自殺防止に向けた産業医面談やストレスチェック等々、網の目のような自殺防止対策でかつて年間3万人台から3割近く減らしてきた「仕組み」もあります。こうした増加要因と抑止要因の綱引き、勝敗はどう出るのかも注目ポイントでしょう。

こうした、これまで注目されてこなかった観察ポイントを含め、ウォッチしてゆきたい丑年です。

新年もよろしくお願いいたします。

              令和三年吉日


新型コロナワクチン接種、現場レベルの初期混乱(他山の石?)

2020-12-30 12:55:23 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

新型コロナウイルスのワクチン接種が欧米で始まりますが、初期の人為ミス例がいくつか報道。

  • ワクチンを保管する冷蔵庫。奥のものを取り出したときに、ワクチンを戻し忘れて常温放置、結果、50バイアルがパーに(米国)。
    製造元からー70℃や-20℃で輸送する際は、ハイテクコールドチェーンでプロがピリピリしながら運ばれてきます。そして打つ前に解凍して冷蔵庫に。この期間が、max5日間や20日間許容されるわけですが、ここのところはもはやコールドチェーンのプロではなく、現場レベルの話になります。冷蔵庫の奥のものとったときに放置、ということは起こりうる。実際に管理人がアフリカ勤務中には、(インフルやら破傷風やら肝炎やら、新型コロナワクチンに比べれば取扱い難易度はやさしいものですが)ワクチンを注文したら、空港まで現地スタッフにとりにいってもらうぐらい気を使っていました。しかし先進国内で安心してると、こういう落とし穴もという話。

     

    OGPイメージ

    50 vials of Moderna vaccine thrown out at Grafton clinic due to 'human error,' Advocate Aurora says

    Dozens of vials of the Moderna COVID-19 vaccine had to be thrown out d...

    TMJ4

     

     

  • 本来の5倍量を打ってしまい、打たれた人は入院観察に(ドイツ)

    ヒューマンエラー。日本では医療安全畑の人々が、こういうこと起こらないようにいろいろノウハウ提言してくれると思いますが。

    OGPイメージ

    Four German healthcare workers hospitalized following COVID vaccine overdose

    "I deeply regret the incident. This individual case is due to ind...

    Newsweek

     

     


新型コロナと人口減問題に苦悩するイタリアは他山の石か

2020-12-28 00:00:03 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

イタリアがコロナ禍のなか、人口減少問題に苦悩しているという報道。

  • イタリアの2019年、出生数420000に対し死亡647000(この出生数は1861年の統一以来最少)。対して2020年は出生数408000に落ち込み、死亡700000 と国家統計局の推測。
  • コロナ禍のなかで、恐怖と不確実性が、イタリアのカップルのあいだで子供をつくることに対する躊躇をうんでいる。
  • 2020年の死亡数は70000万に達する見込みで、これは第二次大戦下以来の憂慮すべき事態。(コロナ関連死は67000)
  • 失業率も、現在の9.4%から2021年には11%に達する見込み。
  • イタリアの性的不平等、妊娠出産で仕事の継続が難しいこと、失業率の増加によって、子供をつくることに躊躇がうまれている。
  • 最近の会議では、イタリアの女性たちが、おかれている社会経済的コンディションに対する静かな抗議(“silent protest”)として子供をつくらないという選択に走っているとの意見がでた。
  • 首相は、この状況は、国の存亡にかかわる事態だとしている。生産のこと、年金の支払いのこと、それ以上に、国に活力がなくなってしまうと。

もともと少子化、人口減少のあったところに、コロナ禍の雰囲気下、子供をつくらないという選択するカップルが増えて、国家存亡の事態に至ってしまう。これは日本もまったく他人事ではないところです。コロナ禍の影響は二次的三次的に拡大してゆきます。

 

OGPイメージ

Covid and climate of fear puts Italian birth rate at lowest since unification

With an estimated 400,000 new Italians this year to replace the 700,00...

the Guardian

 

 

http://www.theguardian.com/world/2020/dec/26/covid-and-climate-of-fear-puts-italian-birth-rate-at-lowest-since-unification

 


新型コロナで最多は家庭内感染でしたとUKの報告

2020-12-04 00:28:36 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

UKのデータ

  • 無症候例からの感染は、症候例からの感染の4分の1.
  • もっとも感染するのは家庭内感染、病院や旅行など他のどれより多い
  • 期間が長いほどチャンス増える。5日以上で有意に高くなる
  • 家庭内感染させる可能性は21%
  • 家庭内でひとりから感染させるのは0.96人

やっぱり家庭内感染がいちばんというデータ

 

 

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COVID-19 spread in different social settings - new Imperial report | Imperial News | Imperial College London

In a global analysis of where SARS-CoV-2 transmission takes place, hou...

Imperial News

 

 


新型コロナの後遺症(long covid)の実像が明らかに

2020-11-19 09:01:23 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

これまで、いわゆる「コロナ後遺症」に悩む人々がメディアに取り上げられつつ、「私はこんなにツライです」とうったえる一例報告ネタにとどまるところで、あれは視聴率稼ぎだなんだと陰謀論みたいな事を言う人も一定数耳にしました。

今回、そんな状況に一石の数字。UKで、高リスク者ではない人々でこんな感じと。

  • UK,ロンドンとオックスフォード、N=201 例。PCRか抗原検査で確定例。
  • 最初の初発から140日経過後に有症状者。
  • もともと基礎疾患のある例は少なく(肥満20%,高血圧 6%, 糖尿病: 2%, 心疾患: 4%))、平均年齢も44歳と若い。
  • 疲労98%、筋肉痛88%、息切れ87%、頭痛83%
  • 臓器損傷 心臓32%、肺33%、腎臓12%、肝臓10%、すい臓17%、脾臓6%
  • 66%に何らかの臓器障害、25%は複数の障害

というわけで、高リスク群ではなく、重症化しなかった軽症例も多いこと、そして、中身は、これまで報じられてきたものと同じく、倦怠感や息切れ、筋肉痛が主体です。一方で、報道では本人自覚の症状が主でしたが、それ以外の、多臓器不全の問題はもっと知られるべきでしょう。

 

 

Long covid: Damage to multiple organs presents in young, low risk patients

 

The BMJ

 

 

https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4470

 


ミンクに新型コロナ変異株が見つかったから1700万匹殺処分

2020-11-05 23:55:39 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

国内ではあまり報じられていませんが、ミンクの新型コロナ感染が結構な騒動になっています。デンマーク。

ミンクがCOVID感染することは、以前に一度紹介したことがありますが、ミンクからヒトへの感染が、また、その中で変異株が見つかったため、(このまま放置してどんどん変異株ができてゆくと、将来、ワクチンが出来ても効かないという事態も考えられるため)1700万匹も殺処分されてしまったという話。軍や警察も出てきておおがかりな殺処分です。

もともと、皮をコートにされる運命だったとはいえ、なんとも気の毒です。

 

Denmark plans to cull its mink population after coronavirus mutation spreads to humans

Denmark will cull its mink population of up to 17 million after a muta...

U.S.

 

 

https://www.reuters.com/article/us-health-coronavirus-denmark-mink-idUSKBN27K1X6

 


新型コロナが冷凍の食品類から感染するかもと示唆する北京の報告

2020-10-29 10:25:20 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

いったん収束したCOVID-19感染が市場を中心に再燃してしまった北京の報告。

  • 問題となった市場。地下で働いているスタッフから検出率は20%近くと、他の(地上)で働くスタッフより明らかに高かった。
  • 感染拡大している国から輸入された冷凍のサーモンから感染疑われる。
  • 4℃、ー20℃の条件下で、21日間の感染性が減らないことが確認された。
  • ただし、この冷凍サーモンの付着ウイルスで、実際に感染を起こすほどであるかどうかは未確認。

というわけで、市場で大量に冷凍ものを扱う労働者の話なので、日本のスーパーやコンビニで売ってるきれいなパック詰め製品に風評被害がおこらないことを希望します。

元論文はこちらからpdfファイルダウンロード

 

OGPイメージ

Cold-chain food contamination as the possible origin of Covid-19 resurgence in Beijing

Xinghuo Pang, Lili Ren, Shuangsheng Wu, Wentai Ma, Jian Yang, Lin Di, ...

OUP Academic

 

 

https://academic.oup.com/nsr/advance-article/doi/10.1093/nsr/nwaa264/5936602

 

 


注目の少数意見「コウモリを悪者にしないで」

2020-10-25 11:17:41 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

ここのところの新興感染症騒動において、コウモリが重ねて主役をつとめてきました。SARS/MERS/COVIDのコロナ3兄弟はいうにおよばず、2014年のエボラ騒動も記憶に新しいところです。そんな、感染症脅威をしっかり結びついたコウモリを悪者にしないで!とコウモリ研究グループ。

アフリカ ジンバブエの、村人から神聖視される洞窟3か所に定期的に訪問してコウモリの調査、ウイルス分析し、すでにCOVIDと同グループのコロナウイルスも発見。と、非常に高リスクな研究をおこなっているグループですが、コウモリを敵視しないでと。

コウモリほど、悪魔だ吸血鬼だと(エボラやコロナ以前から伝統的に)誤解されてきた動物も珍しいけれど、彼らには必須の役割があること、

  • コウモリは空を飛べる唯一のほ乳類である
  • コウモリが昆虫を食べることから全米で37億ドルの損害を防いでいる
  • 数百種の植物が、受粉をコウモリに頼っている
  • コウモリは、自然破壊や気候変動のかつてな脅威を受けている
 

事実をあげています。

感染症の視点からみれば、コウモリほど厄介なものはないわけですが、こんな視点もハロウィーンの日に見直したいところです。

https://www.bbc.com/news/science-environment-54246473?fbclid=IwAR0lqpXbanPmX-Ygc_eFRfVWFV7LV1k0ozbK3LhS3CXIGfCKRu3qk3-GfE8

 

 
OGPイメージ

BBC News"/>

Bats have been scapegoated by humans for centuries, with Covid only th...

BBC News

 

 


新型コロナの免疫、混沌。再感染、ワクチン中止、モノクロナール抗体も

2020-10-14 08:56:44 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染の再感染、かなり初期から”PCRがいつまでも陽性例”としてメディア好みの数字がとれるネタ扱いされてきたところですが、このところ地味に注目されてきています。

  • ネバダ州の25歳男性。基礎疾患なし。4月18日に感染、いったんPCR陰性化。6月25日に再感染。このときには重症化し酸素投与要することに。
  • 他国の報告でも、再感染し2回目にはより重症化する例が目立っている。
  • ワクチン接種によっても100%防げるとはいえないことになる。各報告は症状のある例で、無症状例がさらにあるかも
  • ジョンソンエンドジョンソンのワクチン第三相は、”予期せぬ疾患”発生により一旦中止、
  • リリーのモノクロナール抗体も、安全性理由により一旦中止。

人類の限られた知恵では、特に免疫学分野において、予期できない(あるいは理論上の解説はできても実際には初めて目にする)ことが次々姿をあらわしてきています。免疫学の先生方のリスクコミュニケーションがますます期待されます。

https://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2020/10/reports-shed-more-light-covid-reinfection-2-trials-paused?fbclid=IwAR1-zIRP99LTytk8m_4zJOdLN4gcd8j3TBx7KwCfdzEP_aL46a8DQBAAmQY

 

OGPイメージ

Reports shed more light on COVID reinfection as 2 trials paused

Both a vaccine trial and monoclonal antibody trial have been paused.

CIDRAP

 

 

OGPイメージ

 

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2820%2932134-6/fulltext?fbclid=IwAR1B7_ZRQP3D4DNYuxTLspilDKIfRc6HRFjXujGb217TbY3_z6H1am-cTrA

 


PCRを誰でもいつでも無料で出来るようにしたらどうなった(USA)

2020-10-07 09:01:42 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

 

Texas colleges offer free coronavirus tests. Why aren't more students getting tested?

Halfway through the semester, schools are reporting participation rate...

The Texas Tribune

 

 

PCRめぐる侃々諤々の最中に、「日本国民全員にPCRを!」と海の向こうから主張した御仁(管理人も某番組でモニター越しに相手させられた)や、誰でもいつでも(無料で)と主張された区長さんとか、極端なメディア受け発言をされる方々がおられました。おそらくは比喩的表現で、本当に「文字どおり」そうできるとは思っておられないと思いますが、では本当に「文字どおり」そうしたら・・・

  • 米テキサス大は毎週、無症状の5000人に検査可能、テキサスA&M大学も毎週5000人(全体の7%にあたる)に検査受けさせるゴールを設定。テキサス大エルパソ校では毎週2500人検査キャパ
  • しかし実績は目標をはるかに下回り達成には程遠い結果に(

    “Why aren’t we testing 5,000 people per week? The answer, in part, is that we have fewer than 5,000 people a week who have been willing to take the tests,” reads a Sept. 28 memo from the UT-Austin Faculty Council.Texas A&M conducted 6,195 tests in its first two rounds of random testing through Sept. 12. Meanwhile UT-El Paso, which tested 6,691 campus members from Aug. 17 to Sept. 18, has yet to break 2,000 weekly tests)

  • 検査数をあげるため、受験した学生に対して50ドル相当の地域商品券を提供(!)するインセンティブプログラムを開始(To boost participation, the school is launching an incentive program, with raffle prizes for students including $50 gift cards to local and national vendors, Godwin said
  • アラバマ大学では、週2回検査受けることを「強制」とした。テキサス大では強制にしていない。強制に対する法的議論も。

全学生ではなく、フットボールの試合に行く場合に義務とするところもあるようです。
検査を受けることを「義務」とすることに関しては、法的はディスカッションが色々元ソースには書いてあり、一筋縄ではゆきません。

結局、PCR受けたら(地域商品券の形で)5000円あげます。という施策が、地域経済にも、公衆衛生にも、そして何より学生ハッピーで一番幸せかもしれません。国民全部にPCRを!と主張する面々も、こういうこともセットで主張したら、もっと支持する人いたかもしれないのになあ。

 


新型コロナ感染でパーキンソン、次は神経内科の大波が来るか

2020-10-04 13:44:49 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

COVID-19感染でパーキンソニズムになった報告いくつか。総合して

  • 米国からイスラエルに帰国した45歳男性。後ろの席の人が咳をしていたので多分機内で感染だとうと述懐。帰国後、嗅覚脱失あり、陽性確認して隔離。その隔離中より書字困難で気が付き、歩行障害、パーキンソニズム確認。治癒して帰宅後に症状あり神経内科へ。
  • パーキンソン症状が、ウイルス感染に引き続いて起こることは他のウイルスでもあり。また、先立って嗅覚脱失が起こることも。
  • COVID-19感染がひろがっているいま、潜在的に、パーキンソンの波も近づいているのではいか(今後、パーキンソンも増えるかもしれない)

https://portlandpress.com/neuronalsignal/article/2/2/NS20170166/76633/A-role-for-viral-infections-in-Parkinson-s

 

https://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422%2820%2930305-7/fulltext

A case of probable Parkinson's disease after SARS-CoV-2 infection

 

Experts warn Parkinson's disease may 'explode' after COVID-19

The loss of smell and taste are worrying COVID-19 symptoms because the...

 

 

 

https://www.abc.net.au/news/2020-09-23/covid-19-may-cause-parkinsons-disease-research-finds/12688384

 

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