米NY市、新型インフルエンザ犠牲者の解剖所見を発表しています。
気道の上から下まで(気管から肺まで)ダメージを受けていたことが判明。
- 34例解剖。うち32例がNY内。解剖例中91%は基礎疾患あり、72%は肥満。
- まずは上気道、さらに、肺にいたるまで気道全般にわたる組織破壊が認められた。
- 34例中、上気道病変は全例に認められた。細気管支までが18例、肺胞までが25例(In all cases, the uppermost regions of the respiratory tract—the trachea and bronchial tubes—were inflamed, with severe damage in some cases. In 18 cases, evidence of damage lower down in the finer branches of the bronchial tubes, or bronchioles, was noted. In 25 cases, the researchers found damage to the small globular air sacs, or alveoli, of the lungs)
- 細菌性肺炎合併も33例中18例(55%)に。
斬新なびっくりニュースはありません。これまで言われてきたことが解剖で実証されたということですね。
なお、D225Gだとか肺出血!だとかの言及はありません。
ソースは12月7日付NIHニュース↓
http://www3.niaid.nih.gov/news/newsreleases/2009/FluAutopsy.htm
New York Autopsies Show 2009 H1N1 Influenza Virus Damages Entire Airway