読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

賢者のデジタル

2009年01月16日 18時18分54秒 | ■読む
カッコ良いモノは、美女が男性の視線をその魔力で引き寄せる以上の力で、物欲をそそります。マックやiPod、そそりますよね。そして、新しいモノは、それによって何が出来るのかな???、と思った瞬間夢がもの凄い勢いで膨らんで、手に入れたならばどれ程素晴らしいか、想像してしまいます。前者は「ブランドモノ」に、後者は「ダイエットグッズ」に似ているような・・・。山根さんは、そんな人種の純粋培養されたエリートなの . . . 本文を読む
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ボスと上司

2009年01月15日 20時19分38秒 | ■読む
梅森浩一著、ちくま新書刊。 日本的な「上司」と欧米的な「ボス」の違い、そして、目指すべき「上司」の姿を求めた試論です。著者は外資との合弁企業(?)に入社後、外資系の企業の人事部長を歴任し、現在は自らの人事コンサルティング会社を経営。同時に母校である青山学院大学の講師を勤めているとのことです。(出版時点の2004/4/10) ------------------------------------- . . . 本文を読む
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ホワイト・ジャズ

2009年01月14日 19時22分44秒 | ■読む
ジェイムズ・エルロイ著、文春文庫刊。エルロイの四部作の最終作品をやっと読み終えました。文庫本で700頁弱の長篇ですが、それにもまして、エルロイの”物語”は、2/3位読まないと全体像が見えません。しかし、全体像が見え出すと、途端にその世界に引き込まれてしまいます。「ブラック・ダリア」や「LAコンフィデンシャル」の時もそうでした。残念なことに、四部作の内の第三部目の「ビック・ノーウェア」を飛ばして読ん . . . 本文を読む
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檸檬、交尾、ある崖上の感情

2009年01月13日 21時28分06秒 | ■聴く
梶井基次郎著、新潮社発行。あの高名な「檸檬」を含む梶井基次郎の著作です。なので、聞いてもピンと来なかった、というのが怖い気がしますが、ピンと来ませんでした。文字で読み返した見たら『見わたすと、その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえっていた。』の下りは、非常な冴えを感じますが、作品全体に込められた作者の憂鬱や焦燥が、私に向いていないの . . . 本文を読む
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音の記憶:その18:声の力

2009年01月12日 14時35分04秒 | ■考え事
ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、フレディ・マーキュリー、そして、徳永英明。 徳永英明さんの「VOCALIST」に収録された「会いたい」を、不明にして、沢田知加子さんや財津和夫さんで聞いたことがありませんでした。この一連のアルバムに収録されている曲は、本歌よりも”いいなぁ”あるいは”こっちもいいなぁ”と感じたものが多いのですが、「会いたい」は特に感銘を受けました。そ . . . 本文を読む
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孔子

2009年01月11日 16時21分05秒 | ■聴く
井上靖、「新潮カセット講演」発行。 井上さんの著作は、「北の海」を学生時代に読みました。中学から高校にかけて、ほとんどSF小説を呼んでいましたが、SF好きの友人が、珍しい分野ながら面白いと薦めてくれたのでした。もう35年位前なので、旧制高校の生徒が主人公であったくらいしか覚えていませんでしたが、下記のネット情報によれば、井上さんの自伝的3部作の3つ目とのことです。今でも呼んだ記憶が残っているので良 . . . 本文を読む
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チェ 28歳の革命

2009年01月10日 21時20分47秒 | ■見る
主役のベニチオ・デル・トロは「トラフィック」を観た時に強烈な印象がありました。汚さの混じった「リアル」な感じです。「存在感」と言い換えても良いのかもしれません。この作品は何年か前に観た「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」と同じで、初めは単調な画像で多少不快感を感じつつ、次第に引き込まれ、最後はすっかりのめり込んでしまいました。演じるのはなく再現してるのだと思います。圧倒的なリアルさでした。これ程の . . . 本文を読む
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仏教の根本にあるもの

2009年01月09日 19時26分53秒 | ■見る
NHKビデオ刊。心の時代 宗教・人生セレクション~仏の教え~。 大谷大学の学長である小川一乗さんが、仏教の根本にある「因果」などを分かり易く解説しています。例えば『因果応報』という言葉は、仏教に固有の考え方かと思っていましたが、そうではない。釈迦が生まれた当時、インドで信じられていた概念だそうです。この因果応報を認めると、例えば、前世で悪いことをしたので今生では身分の低いカーストに生まれた、などの . . . 本文を読む
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愛の崩落 ある「怨」の構造

2009年01月08日 21時25分53秒 | ■読む
西脇巽著、同時代社刊。図書館のドキュメントのコーナーで見つけて読んだ本です。なので、本作の3編の物語は、作者の体験したものなのでしょうか。著者の略歴は次のURLの通りです。 ------------------------------------------------- URL => http://item.rakuten.co.jp/book/1447730/ ---------------- . . . 本文を読む
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老いは迎え討て

2009年01月05日 19時39分04秒 | ■聴く
田中澄江著、横浜カセット文庫発行。田中澄江さんのことは全く知りませんでした。このカセット文庫が初めてです。本著作は、田中さんが80歳台の前半に書かれた物のようです。 ----------------------------------------------- URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/田中澄江      http://movie.goo.ne.jp/ . . . 本文を読む
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音の記憶:その17:パレストリーナ

2009年01月04日 17時55分51秒 | ■考え事
合唱団にはクラシック音楽が好きな人達がいました。そうした人達は、ポップスや演歌が一段も2段も格下と考えていましたので、同調できませんでしたが、クラシック音楽に少しずつ興味が湧いてきました。当時は、まだ、ベートーベンなどの交響曲が一般的に好まれていましたが、イムジチ合奏団が演奏するヴィヴァルディの『四季』が人気になっていました。 ----------------------------------- . . . 本文を読む
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音の記憶:その16:社会人の合唱

2009年01月03日 11時50分54秒 | ■考え事
社会人になって2年目、知り合いを通じて、社会人の合唱団に誘われました。グリー経験者という触れ込みでしたが、2年の経験を経ても楽譜は読めず、かなり迷いましたが、強い勧めにより入団しました。、入団すると一番年配の世代が私より8歳年上の31なので、まぁ、今にしてみれば若者の集団でした。そして、指揮者は東京芸大出の音楽家(指揮者)ではありませんか。 毎回、練習後の飲み会が楽しく、ほとんど休まないで練習に参 . . . 本文を読む
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不良定年

2009年01月02日 10時39分45秒 | ■読む
嵐山光三郎著、新講社刊。以前読んだ嵐山さんの「「不良中年」は楽しい」(1997.11講談社刊)が面白かった。いかにもありそうで、なさそうな『不良中年』の勧め、てな内容でした。大概の『不良青年』も、普通の社会人になると、いつの間にか普通の『おじさん』になってしまう。(本当は見掛けだけまともなだけだけど・・・)そんな私達『凡人』に活を入れてくれる痛快な(でも本気にしてはいけない)本でした。 多分その延 . . . 本文を読む
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音の記憶:その15:スピード

2009年01月01日 08時14分28秒 | ■考え事
ちょっと恥ずかしいけれど、私は「スピード」の『ホワイト・ラブ』が好きでした。ヒットした当時は、既に40歳を過ぎていて、職場の二次会のカラオケで若い人の曲に白けていましたが、そんな中で、いいなぁ、と思ったのが、中島みゆきさんの「浅い眠り」とスピードのこの曲でした。なので、この曲を、一時携帯の着うたにしていましたが、チョット恥ずかしかった。 で、紅白歌合戦です。8年ぶりにスピードが。ヒットした当時は平 . . . 本文を読む
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