読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

さざなみ情話

2009年01月30日 22時34分37秒 | ■読む
乙川優三郎著、朝日文庫刊。 乙川さんの久しぶりの著作でした。相変わらず、しっとりしていて生きる気高さが伝わってくる作品でした。しかし、主人公の男女の苦しさが胸に迫り、中々読み進めませんでした。乙川さんの作品は、往々にしてそうした展開なのですが、本著は切なく苦しい想いが、いや増して切々と続きます。 直木賞を受賞した「生きる」は、カセット文庫で二度聞きましたが、当たり前に生きている普通の人々の生きる苦 . . . 本文を読む
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