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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

木と生きる、木を生かす

2011年11月28日 19時14分36秒 | ■読む
川北良造著、祥伝社刊
石川県山中町に生まれ、中学を卒業した後、地元の漆器補導所の蒔絵科にで2年間通うことになりましたが、その内、父の後を継ぐべく、父について木地師の道を歩み始めます。父上は、純粋な木地師でしたが、職人仕事の傍ら創作にも取り組んだとのことです。その父と共に修行に励み、やがて指物師として活躍していた永見晃堂氏と巡り会い、やがて父上は日本伝統工芸展に出品して頭角を現しました。良造氏も、その衣鉢を継いで精進の末、人間国宝に指定されたとのことです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/
     http://www.nihon-kogeikai.com/KOKUHO/KAWAGITA-RYOZO/KAWAGITA-RYOZO-SAKUHIN.html
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本書は、漆器の魅力、素材となる木の見立て、轆轤の技術面の解説、漆の栽培、採集技術、木を生かす作品作りの在り方、著者の製作姿勢、ご自身の来し方を平易に語っています。
内容は、構えず、淡々とご自分の信念を実践している様子が静かに伝わってきます。肉親や自然への感謝と尊敬の念が伺えました。それは、素材となる木の見立てにおいても、木を製品にする際の思いにも現れています。
評価は4です。

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