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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

プラネット・グーグル

2009年11月25日 20時26分17秒 | ■読む
ランダル・ストロス著、吉田晋治訳、NHK出版刊
グーグルが提供しているツールが、今ではすっかりパソコンの道具として、娯楽として定着しています。仕事にレジャーに。検索の優秀さを理解するには時間が掛かりましたが、画像検索、地図など、本当に便利です。いずれもが無料なのですから凄い。特に「グーグル・アース」を見た時にはぶっ飛びました。こんな凄いことが無料で利用できるの???
2年ちょっと前に読んだ「Google誕生(イースト・プレス刊)」でグーグルの黎明期の冒険譚を読んで感銘を受けましたが、本書は、その辺はさらっと触れて、その後のグーグルの果敢な挑戦を紹介しています。第1章では、「ソーシャル」、「ウィキペディア」などの新たなサービスへの対応。第2章は、膨大なデータを蓄積するハードウエアや技術。第3章は、グーグルの検索の肝である「ランク」への人の判断の介入。第4章は、未だに結果の出ていない書籍のデジタル化の波紋。第5章は「ユーチューブ」の勃興と買収。第6章は「グーグルアース」の登場。など、いくつかのトピックごとにグーグルの行動と、その裏の意図が示されています。
「邪悪でないこと」を企業文化として出発したグーグルは、様々な活動を行ううちに、自ら気付かなうちに「邪悪」になっているのかもしれません。「グーグルが世界中の情報を整理するのにどれくらい時間が掛かるか?」との質問に対し、「現在の推定では300年かかる」と答えたとのこと。恐らく、その壮大な目標に向かって、しばらく、グーグルの勢いは止まらないのかもしれません。そうした視点で見ると、グーグルの活動領域の拡大も理解できますが・・・。少し怖い気がします。
評価は4です。

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