
本田由紀著、岩波ブックレット刊
著者は、本書で戦後日本型循環モデルを提示し、それが急速な経済発展を可能にし、家族、教育、会社が担った役割と相互の関係を明らかにしています。しかし、やがてそのモデルが破綻し始め、今日では大きく制度疲労を起こしているとしています。また、戦後のベビーブームの世代と、その子の世代が、システムの消長との関係でどのような環境に置かれたかをも示しています。
今や破綻したこのシステムを、一方向への循環から、双方向の関係に構築しなおすことを提案しています。会社と家族に会っては、「ワーク・ライフ・バランス」と「男女共同参画」を、家族と教育との関係では、「開かれた学校」と「学校が家族ケアの窓口に」、教育と会社の関係では、「教育の職業的意義」と「リカレント教育」を提唱しています。これらのすべてに納得できた訳ではありませんが、循環システムが、日本にこそ生じた独自の事情や成り行きであることなど、大変参考になりました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/本田由紀
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評価は4です。
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著者は、本書で戦後日本型循環モデルを提示し、それが急速な経済発展を可能にし、家族、教育、会社が担った役割と相互の関係を明らかにしています。しかし、やがてそのモデルが破綻し始め、今日では大きく制度疲労を起こしているとしています。また、戦後のベビーブームの世代と、その子の世代が、システムの消長との関係でどのような環境に置かれたかをも示しています。
今や破綻したこのシステムを、一方向への循環から、双方向の関係に構築しなおすことを提案しています。会社と家族に会っては、「ワーク・ライフ・バランス」と「男女共同参画」を、家族と教育との関係では、「開かれた学校」と「学校が家族ケアの窓口に」、教育と会社の関係では、「教育の職業的意義」と「リカレント教育」を提唱しています。これらのすべてに納得できた訳ではありませんが、循環システムが、日本にこそ生じた独自の事情や成り行きであることなど、大変参考になりました。
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