読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界

2024年05月18日 12時08分24秒 | ■読む

瞠目卓生著、中公新書刊
リタイアしてから興味を持っている分野の一つが「経済」です。
本書を読了して理解した事は、経済は、人間の存在が関係する全ての要素が反映されているので、人間の理解が決定的に重要だという事です。

数学を応用した高度な経済理論などは、今日の経済取引で必須の学問領域でしょうし、計量経済学は経済活動を理解し理論を検証するために役立つのでしょうが、経済行為の主体たる人間への理解が決定的に重要なのだと思います。

本書は、アダム・スミスの主著2つを取り上げ、スミスが示した人間性の理解と、そこから導き出される経済的行為の意味や在り方を解説しています。

古典的名著として知られる著書を通して、スミスの意図を周到かつ明快に論じています。
感銘を受けました。
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瞠目卓生  ○アダム・スミス
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評価は5です。

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カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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