
舘野仁美著、平林享子構成、中央公論社刊
スタジオジブリの作品は唯一無二と感じます。その作品の多くで動画チェックの仕事を永年務めた舘野さんのアニメーターを志した経緯とジブリに勤務するまでの経歴、ジブリでの仕事を通して学んだこと、知り得たこと、感じたことなどを、編集者の平林さんが文章にまとめて、ジブリの広報誌である「熱風」に連載したものとのことです。
アニメ製作の仕組みが各社は異なるそうですが、ジブリにあっては、動画のチェックは、そこで見付けた齟齬を調整する実務上の重要ポジションであるとのことです。極めて高いスキルが必要であると共に、高い志(本書の最後に平林さんが「作品のクオリティに対する忠誠心」と表現しています)が無ければ耐えられない程に粘り強い忍耐力が求められるようです。
本書は、宮崎監督の非凡な才能を映画という形にするプロセスで舘野さんが果たした役割を中心に述べていますが、同時に宮崎さんの思想や志、そして、その才能を実体化する様々なポジションの人々の苦闘が描かれています。分野が違っていても、人々が高みを目指す気高さに共通する「祈り」とでも言うべきたたずまいを感じました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/舘野仁美
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
スタジオジブリの作品は唯一無二と感じます。その作品の多くで動画チェックの仕事を永年務めた舘野さんのアニメーターを志した経緯とジブリに勤務するまでの経歴、ジブリでの仕事を通して学んだこと、知り得たこと、感じたことなどを、編集者の平林さんが文章にまとめて、ジブリの広報誌である「熱風」に連載したものとのことです。
アニメ製作の仕組みが各社は異なるそうですが、ジブリにあっては、動画のチェックは、そこで見付けた齟齬を調整する実務上の重要ポジションであるとのことです。極めて高いスキルが必要であると共に、高い志(本書の最後に平林さんが「作品のクオリティに対する忠誠心」と表現しています)が無ければ耐えられない程に粘り強い忍耐力が求められるようです。
本書は、宮崎監督の非凡な才能を映画という形にするプロセスで舘野さんが果たした役割を中心に述べていますが、同時に宮崎さんの思想や志、そして、その才能を実体化する様々なポジションの人々の苦闘が描かれています。分野が違っていても、人々が高みを目指す気高さに共通する「祈り」とでも言うべきたたずまいを感じました。
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