
佐和隆光著、岩波新書刊
著者自身の言葉によれば、著者は理数系全盛の時代に、あえて経済学を志し、しかも計量経済学という本流ではない世界に飛び込んだそうです。そして、経済に関する根本的な原理に対する興味を持ち続け、戦後から今日に至る日本や世界の政治・経済の変遷と、その分析の成果を本書で披露しています。
私が興味のある”市場”の実態と今後のあるべき姿を、欧米に見る第三の道として提唱しています。社会や政治などのあらゆる領域を浸食しつつある市場をどのようにコントロールするのかが、益々重大な課題になっている現在にあって、本書は、貴重な道しるべになるのではないかと思います。良書です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/佐和隆光
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評価は5です。
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