
五木寛之著、新潮CD発行。
1966年(昭和41年)に小説現代新人賞を受賞した作品です。五木さんの作品は初めてなので、興味深く聞き始めました。
若山弦藏さんは「刑事コジャック」の吹き替えなど、渋い声優として著名ですが、この作品では、重苦しく感じました。導入部の単調な記述のせいもあったと思います。しかし、次第に主人公の元ジャズマンの過去が明らかになり、ロシアでの冒険譚が進むにつれ、若山さんの朗読こそが、作品世界に打って付けであると感じてきました。
途中、何度かグッと来るところがあります。今の小説と比べるといかにもわざとらしく感じる展開ですが、心地よくその世界に入り込むことができました。
主人公が、自らの夢を重ね合わせたミーシャが、突然、遠い彼方に去ってしまうラストの喪失感は見事です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/五木寛之
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評価は5です。
1966年(昭和41年)に小説現代新人賞を受賞した作品です。五木さんの作品は初めてなので、興味深く聞き始めました。
若山弦藏さんは「刑事コジャック」の吹き替えなど、渋い声優として著名ですが、この作品では、重苦しく感じました。導入部の単調な記述のせいもあったと思います。しかし、次第に主人公の元ジャズマンの過去が明らかになり、ロシアでの冒険譚が進むにつれ、若山さんの朗読こそが、作品世界に打って付けであると感じてきました。
途中、何度かグッと来るところがあります。今の小説と比べるといかにもわざとらしく感じる展開ですが、心地よくその世界に入り込むことができました。
主人公が、自らの夢を重ね合わせたミーシャが、突然、遠い彼方に去ってしまうラストの喪失感は見事です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/五木寛之
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