顔ハメ看板ハマり道

塩谷朋之著、自由国民社刊
題名のユニークさと表紙の写真の奇抜さに惹き付けられて手に取りました。著者は全国の顔ハメ看板を訪ね歩き、自らハマって写真を自写し写真を公表しているとのことです。その写真の独特な感じは、塩谷さんの若干中性的で無表情なハマり顔にあると思います。撮影は、三脚は当然として、一眼レフをお使いのようです。（書中掲載の写真により）掲載された写真は、周囲の状況を含めてしっかりと撮影されています。
本書の構成は、様々な看板を「女性ものの看板」、「キャラクター看板」など10種類、顔ハメのハメ方のタイプを「顔の乗せ」や「手持ち」などの10種類に分類してそれぞれ紹介しています。また、表だけでなく裏面についても切なくあるいは熱く語っています。更に看板を本業の傍ら製作されている３人の方へのインタビューが３本、ご自身の顔ハメ紀行を３本載せています。本書の最後には、ご本人の結婚式で、出席者全員（28人だそうです）がハマれる顔ハメ看板に納まった写真が掲載されています。読了し、世の中には面白い人がいるものだと若干幸福感に満たされました。
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評価は４です。

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