読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

こころの旅 発達心理学入門

2011年09月18日 20時04分05秒 | ■読む
山岸明子著、新曜社刊
子育てについて反省することが沢山あります。それは、客観的な評価に基づくものではなく、一生懸命子育てしたつもりなのに、子供は望む方向には決して進んでくれないことを、本当に骨身に応えて体験したからです。何でかなぁ~・・・。だから反省を仕様というものです。
近年、色々の種類の発達障害が紹介されつつあります。以前には自閉症などの、幾分か精神的な症状と感じていたものに加え、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動症などなど。性格や躾の問題とされていたものが、実は大脳の働きに支障があることによるものであるなどの知見により、しっかりとフォローをすべきものという捉え方が定着ししつつあります。
今日では、発達障害であったとされる著名人が数多く知られています。黒柳徹子さんは有名ですが、その他に、アインシュタイン、エジソン、ピカソ、ダリ、岡本太郎、ロダン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ウィストン・チャーチル、ジョン・F・ケネディ、アガサ・クリスティなど、実に個性的な人々です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/発達心理学
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本書は、人が誕生して死ぬまでを、乳児期、幼児期、児童期、青年期、成人期、壮年期と分類し、それぞれの世代の特徴と課題を示しています。子育てや、私自身の幼い日々の思い出や思春期の嵐の時代、社会人になってからの来し方を思い返しながら、明快な説明に感じ入りました。そして、沢山のコラムが、実に的確で心を打つ内容です。著者が体験した事象から、最適の実例として吟味した素材を掲載しているようです。補運書を通して心の発達の歴史を一読する事は、正しく「こころの旅」を体験する体験でした。良書です。
評価は5です。

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