
伊東潤著、小説すばる連載
小説すばる2018年9月号まで連載された作品です。敗戦間もない時期、戦犯として裁かれる海軍軍人の弁護士として、勝ち目のない弁護活動に心血を注ぐ主人公を描いた作品です。イギリスの租界である香港が舞台で、敗戦国としての屈辱と中国人の怨嗟の目に耐えながら、日本人としての矜持を保ちつつ正義を実現しようと奮闘します。被告は立派な軍人で、死刑を逃れる為の法廷闘争を望みませんが、主人公が説得し裁判に向かい合います。しかし、終戦直後の連合国諸国の怒りを静める為にも、不法とも思える一方的な見方が強まる中、絶望的な戦いが繰り広げられる。
かつて父が重い口を開き「家族や郷土を守る為に戦争に行った」と私に行ったことを思い出しながら、苦しい想いで読み進めました。あの戦争の姿を知りたい、戦後の父や母の世代が辿った険しい時代を知りたいという想い年齢を重ねる毎に強まっていますが、本作品は、その一隅を照らすよすがとなったように思います。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/伊東潤
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評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
小説すばる2018年9月号まで連載された作品です。敗戦間もない時期、戦犯として裁かれる海軍軍人の弁護士として、勝ち目のない弁護活動に心血を注ぐ主人公を描いた作品です。イギリスの租界である香港が舞台で、敗戦国としての屈辱と中国人の怨嗟の目に耐えながら、日本人としての矜持を保ちつつ正義を実現しようと奮闘します。被告は立派な軍人で、死刑を逃れる為の法廷闘争を望みませんが、主人公が説得し裁判に向かい合います。しかし、終戦直後の連合国諸国の怒りを静める為にも、不法とも思える一方的な見方が強まる中、絶望的な戦いが繰り広げられる。
かつて父が重い口を開き「家族や郷土を守る為に戦争に行った」と私に行ったことを思い出しながら、苦しい想いで読み進めました。あの戦争の姿を知りたい、戦後の父や母の世代が辿った険しい時代を知りたいという想い年齢を重ねる毎に強まっていますが、本作品は、その一隅を照らすよすがとなったように思います。
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