読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

「社交界」たいがい

2018年12月31日 06時49分05秒 | ■読む
山本夏彦著、文春文庫
大分前に、山本さんのエッセイの朗読を聞いて驚いた。語っていることが真実だと感じられが、普通の人では気付かない、気付いても世間を気にして言わないというようなことが沢山出てくる。例えば「週刊誌は読まなくても電車の中の中吊り広告を見れば十分。なぜならば、沢山売るには一見して内容が分かる程でないと売上競争に勝てない。」とった趣旨だと記憶しています。余り週刊誌を読んでいませんでしたが、それ以来、注目を浴びている(浴びそうな)事柄は新聞紙の宣伝をよく見るようにしていますが、大概はその通りようです。左寄りの文化人などが手厳しい批判を加えていようですが、「ごもっとも」と頭を下げざるを得ない力が文章に籠もっています。
巻末の解説によれば、本書は「「文藝春秋」と「諸君!」に連載した1994年から1999年までの掲載分で編集した一冊」だそうです。タイトルとなった一文は、他の掲載文より大分長く、社交界の歴史など社会風俗を幅広く論じています。小さい時から自意識が強く頭脳明晰な方であったらしく、皮肉な見方ですが、嫌な感じを受けない不思議な個性の持ち主です。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/山本夏彦
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評価は4です。

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