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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ベネツィア展

2011年11月15日 19時21分31秒 | ■見る
塩野七生さんの「海の都の物語」はヴェネツィアの誕生から盛衰を描いており、私が初めてヴェネツィアを意識した切っ掛けになりました。その後、色々な書籍や映像作品で、ヴェネツィアが多く登場しており、一度は行ってみたい都市になりました。
本展は、そのヴェネツィアの誕生と歴史、風俗などを幅広く紹介している展覧会です。正直なところ余り期待していませんでしたが、見応えのある展覧会でした。通常の展覧会とは異なり、ヴェネツィアの紹介が主眼なので、美術展としてではなく、文化の紹介であると理解した方が楽しめると思います。特に印象に残ったのは、ガラスと陶器の工芸品です。ガラスは、誠に繊細で見事でした。ダイヤモンドの欠片でガラスの表面を削って線を描き、あるいは、エナメルにより鮮やかな色彩の文様を描いています。また、陶器に描かれた色彩は誠に瑞々しく、とても16世紀に製作されたモノとは信じられませんでした。
服装の紹介では、刺繍された衣服の見事さと、30cmはあろうと思われる上げ底の靴などにビックリ。シャンデリアは、ガラス製造の技術が未熟であったためか、後のクリスタルカットのものと比べると煌びやかさには劣るものの、工芸品として見事なものでした。更に、浅瀬の海の粘土層の上に築かれた都市であるため、もの凄い数の杭を打ってその上に基礎を築き、建物の重さが軽くなるように工夫して建築したそうです。また、飲料水は、雨水を地中に導き、砂などの濾過層を通して井戸に導き使っていたとのことです。
多岐に亘る紹介で興味深く、2時間の時間があっという間に過ぎてしまいました。
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URL => http://www.go-venezia.com/
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評価は4です。

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