読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

老いる覚悟

2014年04月30日 19時03分36秒 | ■読む
森村誠一著、KKベストセラーズ刊
森村さんの多くの書籍をたびたび目にしてきましたが、私が読んだのは本書が初めてです。元々推理関係の小説は好みでないためです。映画化された作品もあり、非常な多作な作家で、一時「悪魔の飽食」でバッシングを受けた事などが印象に残っています。
著者は1933年生まれで、本書が出版された2011年当時は78歳。後期高齢者になり、七十代の坂を登っておられる時期です。本書で著者は「覚悟」という言葉をキーワードとして使っています。
 ○第一章:覚悟の時代がはじまった
 ○第二章:覚悟ある老いと覚悟なき老い
 ○第三章:老いを迎えるのに必要な覚悟
 ○第四章:老いとがっぷり向き合う覚悟
 ○第五章:老いとは孤独であると知る覚悟
 ○第六章:老いを友として生きていく覚悟
 ○第七章:余生でお金とつき合う覚悟
 ○第八章:歳をかさねても健康である覚悟
 ○第九章:生涯現役で生きていく覚悟
おおよその内容が分かると思いますが、現役時代に求められる「覚悟」が、実は老いを迎えるこれからも、より厳しく自分に求めて行くことが必要であること。それは、組織に属さない故に、自身でしっかりとコントロールすべきであることが基礎となって、様々な局面での心構えが示されています。著者がどのような方か知りませんが、端正で知的な容貌に沿った、知的で内省的な内容でした。
-----------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/森村誠一
     http://morimuraseiichi.com/
-----------------------------------------------
評価は4です。

※壁紙専用の別ブログを始めました => カメラまかせ 成り行きまかせ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BENLY110 No2 | トップ | ファミリー・プロット/DVD »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事