アメリカ海兵隊

野中郁次郎著、中公新書刊
映画などで知れ渡った「アメリカ海兵隊」の成立と発展過程を辿り、その背後にあった、組織の存立危機を乗り越えた思想と具現化の過程を解説しています。
また、太平洋戦争での日本との闘いから湾岸戦争までの主要な実績を辿り、独立した軍種としての実績を記しています。

著者は経営学者として著名なようで、本書は組織論の観点から記されているので、事例として取り上げた闘いも、事実をコンパクトに、客観的に記しています。
終章は「組織論的考察－自己革新組織」と題して、海兵隊の存在理由を中心とした濃密で簡潔な議論を提供しています。

海兵隊の本質を示した、希有な名著と思います。
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○野中郁次郎 　○アメリカ海兵隊
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評価は５です。

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