読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

銀塩カメラ至上主義!

2015年12月13日 22時00分19秒 | ■読む
赤城耕一著、平凡社刊
銀塩カメラをこよなく愛する著者が、雑誌に連載したものから、35mm判の銀塩カメラに絞ってまとめたものとのことです。MF一眼レフ 39機種、AF一眼レフ 14機種、レンジファインダー 22機種、コンパクト 9機種、合計 84機種を取り上げています。この中にはレンズも含まれているので、カメラ本体の数は少し減りますが。およそ80機種です。取り上げた機種はすべて所有している物とのことで、35mm以外にも雑誌の連載では取り上げたとのことで、膨大なコレクションをお持ちのようです。
本書の執筆と出版は2006年とのことですから10年前です。カメラマンの著者は、当時からデジタルカメラでの撮影に移行していたようで、仕事はデジタルカメラ、プライベイトは銀塩カメラという生活を送っているとのことでした。しかし、下記URLで著者のブログを見ると、大分デジタルカメラをプライベイトでもいじっているように感じます。もっとも銀塩カメラへの愛着が消えることはないと思います。本書を読むとそう感じます。
昨今の様々な製品を見ると、使用に十分な性能を確保した上で付加機能も十分にありながら低価格(リーズナブル)というものが増えているように感じます。技術の進歩と消費者の購買時の厳しい評価による凄まじい競争の結果ではないでしょうか。
一方で、ハイエンドの製品が一定の勢力を保っています。しかし、ハイエンドの中身は性能に重きが置いてあるようで、本書で著者が愛でる機械の美しさやこだわりは薄くなっているのではないでしょうか。私は20代に銀塩カメラの「canon AE-1」を使いましたが、その後は、簡単カメラを使っただけです。その後デジタルカメラが登場して、性能が上がり値段がこなれてから使い始めたので、著者の様々な蘊蓄は初めて知る世界です。写真を撮ることに職人技を要求される時代の様々な「道具」達の輝きを紹介する優れた書籍であると思います。
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URL => http://redastle1.blog.so-net.ne.jp/
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評価は4です。

※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2

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