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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

韓国国宝の旅/ビデオ

2010年10月25日 17時45分19秒 | ■見る

NHKソフトウェア制作
近くて遠い国と日本で言われる韓国は、確かに分かっているようでほとんど知らない国です。近く旅行することになっているので、韓国のことを知りたく、このビデオを見ました。
もう20年位前、韓国の大学の教授とお会いし、半日くらいお話をしました。彼の話で印象的であったのは、韓国では儒教の考え方が生活の隅々まで浸透しており、年長者を尊重する気風が強く、同時に保守的な在り方が普通だと言っていました。それが、韓国の発展を阻害しているとも言っていました。
さて、本ビデオの第1巻では、新羅時代に盛んに作られた仏像や仏塔を紹介していますが、その特徴は、石で作ることにこだわった新羅人の在り方です。遠くローマ帝国から伝わったアーチ式の建造物は、日本よりも700年先んじていたとのことです。
第2巻では、韓国が世界に誇る青磁と白磁の品々を、その誕生までの苦闘を交えて紹介しています。まず、青磁が中国の作品を目指して作り始められ、やがて象眼技法と見事な青を表出する技術が確立され、中国の作品を上回った。次に白磁は、独自の両班(リャンバン)文化の美意識を色濃く反映した、端正な形と深みのある白色が特徴です。私は、青磁も白磁も好きですが、特に白磁の端正な佇まいに心惹かれます。
さて、こうした2つの分野が、豊臣秀吉の朝鮮出兵で破壊されたのだそうです。寺の多くは焼け落ち、陶工は日本に引き立てられたので、その後の韓国は陶芸技術が途絶えたため、陶器の器が庶民に浸透しなかったので、今日の韓国の現代生活では、プラスチック製の食器が主流とのことです。
近代の日本による統治を重ね合わせると、喜怒哀楽の激しい韓国の人びとが、受ける教育と相俟って、日本と日本人を憎む気持ちが、少し理解出来るように感じました。
評価は4です。

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