
曽村保信著、中公新書刊
下記URLの2つ目によれば、地政学とは「地理的な環境が国家に与える政治的(主に国際政治)、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究するものである」とのことです。数十年前から散見したこの言葉に興味を持っていたので本書を手に取りました。
本書は、入門書と題してあるため、巻頭にQ&Aの形で地政学の概略を述べていますが、上に引いた定義の方が余程分かり易いと思います。
とはいえ、地政学の起こりとその後の展開について、代表的な研究者の略歴と事績を、現実の歴史的な展開を交えて解説しています。いささか散文的で分かりにくいものの、取り上げている事例は興味深く読めました。恐らく学問の専門領域が余程分かり難いのかもしれません。私の理解力の不足のせいかもしれません。
本書の終盤209ページに「油断のならない中国の野心に備えるべく、インド、豪州、日本の連携が考えられる」という趣旨を、インド軍の大佐が記しているそうです。
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○曽村保信 ○地政学
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