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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

自動車と私 カール・ベンツ自伝

2013年07月30日 19時31分45秒 | ■読む
カール・ベンツ著、草思社刊
世界に冠たるベンツという車を生み出したカール・ベンツの自伝です。列車の運転手であった父親は、カールが2歳の時に事故で亡くなり、母子の貧しい家庭ながら、母親の努力と本人の才能によって上級の学校に進むが、機械に興味を持っていて、結局工学系の学校に入学し、物作りの会社に就職し、機械製作の技術を実地で身につけると共に、設計の腕も上げて行きました。
やがてカールは、定置式2サイクルエンジンを開発して成功します。しかし、本人はその頃には自動車の開発に取り組み、結局、独立して自動車の開発にのめり込んで行きました。そして、今日の自動車の骨格となる主要な要素を独力で開発して行ったのでした。4サイクルエンジン、電気放電によるエンジン点火装置、ラジエーター、ディファレンシャル・ギア、変速ギア、タイ・ロッドによる前輪の操舵システム。正に驚天動地の事実です。周囲の反対を押し切って自分の夢を追求し、しかも商業的にも成功させた遺志の力に感動しました。名誉欲や所有欲とは無縁な、一生涯を夢の実現に尽くした、誠に謙虚な人物であったようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/カール・ベンツ
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評価は4です。

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