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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

クルマニホン人

2011年08月20日 20時34分04秒 | ■読む
松本英雄著、二玄社刊
著者は1966年の東京生まれだから、私より一回り若いので、車との関係が少し異なるかもしれません。何せ私の世代では、余程裕福でない限り、社会人になってから、かなりの借金をしないと乗れなかった時代です。特別寄稿の徳大寺有恒さんによると、「そして彼の家は、名のあるところときている」ということなので、著者は、若い時分から車に接する機会が多かったのかと思います。現在は工業高校の自動車科で構造・整備などの実習を教える傍ら、自動車専門誌、ライフスタイル誌等で執筆活動を行う、とのことです。四十代半ばで独身で、どっぷり車漬けの方のようです。
さて、本書は、日本車の欠点を若干指摘しながらも、志を持った技術者達の血と汗の結晶たる日本車に敬意を評しています。どのような車であっても、見方によって欠点はあろうかと思いますが、日本技術者、特に中所の会社の技術者に強いシンパシーを抱いているようです。
簡潔ながら、日本車のエポックメイキングな名車を取り上げながら、技術者魂の発露を称揚しつつ、日本の車の未来に大きな期待を寄せています。飾らないで言葉を用いていて好感が持てました。
評価は4です。

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