読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

どこまでも アジアパー伝

2010年09月30日 18時52分28秒 | ■読む
鴨志田譲、西原理恵子共著、講談社文庫刊
シリーズ二作目を読みました。相変わらず、西原さんの超どぎつい絵と鴨志田さんの、沢木耕太郎さんを薬漬けにして、もっと純粋にした感じの文章が、シュールな世界を作り上げています。
一作目と異なり、本作は、鴨志田さんの素の姿が描かれているように思います。一作目と重なる部分がかなりありますが、今回は、インドでの非常にディープな日々が描かれており、なるほどなぁ、という感じです。
西原さんの絵は、実にえげつないのですが、かと思うと、非常にユルイ時もあるし、一種「静謐」な雰囲気をも感じますが、私の誤解でしょうか?
あとがきと、文庫本あとがきを見て、鴨志田さんの苦しみの一端を知りました。また、作中に度々登場する、「ハシダさん」がイラクで殺害された戦場カメラマンの橋田信介であること知りました。こんなに悲しみに満ちたあとがきは読んだことがありません。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/橋田信介
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評価は4です。

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