石川真澄著、岩波新書刊
戦後日本の政治の流れを、簡潔かつリアルに記しています。著者は、下記のURLに見るごとく、朝日新聞の記者として活躍し、後に、ジャーナリズムと学問の世界に活動の場を広げたとの事。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/石川真澄
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非常に客観的な視点から記されていますが、著者は、戦後の言論界にあって、中道左派という程良い良心の体現者であったのではないでしょうか。
他の書籍で、明治以降の政治史を読みましたが、(他国は知らず)日本の政治闘争は非常にダイナミックで、昨今の政治の激変が、長い目で見ればこの国にありがちな状況であるのだと感じました。
最善ではないが現実的に可能な選択を行う事が政治の要諦であり、権力を奪取するために、様々な謀を仕掛けて行かざるを得ない政治活動の汚さは、丁度ハスの花が泥の中にあって、汚れることなく気高くあるごとくに、良き結果(美しい花)を生み出すために人々が取らざるを得ない悪業なのかもしれません。豊富な資料も添付されており、一読をお勧めしたい良書です。
評価は4です。
戦後日本の政治の流れを、簡潔かつリアルに記しています。著者は、下記のURLに見るごとく、朝日新聞の記者として活躍し、後に、ジャーナリズムと学問の世界に活動の場を広げたとの事。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/石川真澄
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非常に客観的な視点から記されていますが、著者は、戦後の言論界にあって、中道左派という程良い良心の体現者であったのではないでしょうか。
他の書籍で、明治以降の政治史を読みましたが、(他国は知らず)日本の政治闘争は非常にダイナミックで、昨今の政治の激変が、長い目で見ればこの国にありがちな状況であるのだと感じました。
最善ではないが現実的に可能な選択を行う事が政治の要諦であり、権力を奪取するために、様々な謀を仕掛けて行かざるを得ない政治活動の汚さは、丁度ハスの花が泥の中にあって、汚れることなく気高くあるごとくに、良き結果(美しい花)を生み出すために人々が取らざるを得ない悪業なのかもしれません。豊富な資料も添付されており、一読をお勧めしたい良書です。
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