高橋伸夫著、講談社刊。民間から行政の分野に広まりつつある「成果主義」を真っ向から否定する著書です。いかにもアメリカ的な成果主義が、日本に独自な組織内環境を破壊しつつあること。長期的なメリットを失わせていること。そして、何よりも人を育てる環境を失わせていることを指摘しています。また、経営学が専門の著者は、「第6章:競争優位の源泉としての資源・能力蓄積過程」で、組織の競争力の源泉は、その多くが『人材』にあるとしています。非常に納得のいく内容でした。しかし、組織目標を個人の目標にスケールダウンすること自体は必要である、と思います。それを、表層的な人事評価に結びつけることが問題なのだと思います。
評価は4です。
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