goo blog サービス終了のお知らせ 

読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

雨城楊枝:手仕事 伝統の技と心/VHS

2010年06月18日 17時52分22秒 | ■見る
東京映像社制作
千葉県の森光慶さんの手仕事の紹介です。楊枝は江戸期まで歯ブラシとして使われていたそうです。材料が黒文字という木で、水捌けの良い山の日陰の斜面に自生しているもので直径3cm程度の物を収穫し、1年程寝かしてから使用するとのことです。森さんの手仕事は、丁寧でありながら、実にさりげなく進んでいます。名人の手業は大概こうした感じですが、幾つかの拘りを聞くに及んで、奥深い世界だと感動しました。
まず材料が良くなければならない。楊枝は木を削る物だから、手を綺麗に洗わなければならない。それでも作る過程でいじり回していると、何日かして、さわった跡が出てしまう。だからなるべく手数を掛けないで削らないといけないが、それには、材料が削りやすい物でないといけない。
また、削る道具も削りやすいように調えなければならない。切り出しナイフのような小刀は、鋸を自ら加工した物で、その刃を実に丹念に研ぎあげるのでした。気に入らなければ一日中でも研いでいるとのことでした。
最後に、良い材料は恵まれた環境でないと育たない。人間も同じなので、子どもを良く育てようと思ったら、まず、環境を良く整えなければならない。結局、その結果が親に跳ね返ってくる、とおっしゃっていました。なる程・・・。
----------------------------------------------
URL => http://www.geocities.jp/ujoumorisou/
----------------------------------------------
評価は4です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禿鷹の夜 | トップ | 日本の職人技 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

■見る」カテゴリの最新記事