風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

点名「進藤池山」

2009-11-10 | 三角点など
続いて標高474.32m、点名「進藤池山」です。
登山の対象になる山でもないので確かな山名は分かりませんが、
進藤ヶ池山と呼ばれることもあるようです。

さて、大平山から下りて、遅い昼食をとったあと、
「点の記」の地図を参考に倉吉市岩倉から林道円谷広瀬線へ。

ところがです。
林道沿いはずっとビニールテープが張ってあって、
そこかしこに入山禁止の札やら看板やら・・・。

そうです。アレです。
李下に冠?松下にキジ撃ち?
とにかく、三角点ごときで無用のトラブルは御免なので、
確か三朝側からも上がれるはずと、かすかな記憶を頼りに向かってみます。

まず三朝町牧の河川公園から不動滝まで行くことにしました。
未舗装の林道が終わると暗い谷歩きで、
最後に鎖を頼りに岩場を登ると小さなお堂がありました。
不動滝はその奥で、高さは12,3m。
滝に打たれるのにちょうど良いような水量です。
チョコレート色の岩肌が印象的です。

もう3時前なので思案しましたが、登りは4時までとして、
後は地図を頼りに滝の右側から稜線を目指しました。
案外あっけなく稜線に出ると、尾根通しにかすかな踏み跡があり、
その踏み跡をたどって行くと35分ほどで山頂に着きました。

山頂一帯は松などの高木の下に笹が密生し、周囲の展望はありません。
三角点の周囲は笹が刈り払われていました。
薮山ですが、けっこう三角点ファンの人が来訪しているという感じです。

   
   点名「進藤池山」 09.11.7 進藤ヶ池山

「進藤池山」の標石も「青石」で、
風化も少なく、上面の+や文字の彫り込みもシャープ。
とても良い状態を保っている標石です。


点名「進藤池山」 09.11.7

古い「点の記」によれば、ここの三角点も「大平山」などと同じく、
1887年(明治20)8月埋標、石材は「青石」となっています。
やはり、「大将山」や「氷ノ山」の三角点標石と同じように、
+印の彫り込みが深く、はっきりしているのが特徴です。

ここの標石も明治20年の埋設当時の標石と思われます。

 
点名「進藤池山」 09.11.7        点名「進藤池山」 09.11.7

   
   不動滝 09.11.7 三朝町牧

下りは一瀉千里、尾根通しに踏み跡を下ると林道終点にでました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿