風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

鷲峰山の三角点

2010-04-27 | 三角点など
日曜日に上がった鷲峰山の三角点の話です。

東に見える扇ノ山と同じように、
西の鷲峰山も鳥取市街からよく見えます。
そんなこともあって、毎年何回か登って、
三角点も見るだけでなく、以前には写真も撮っています。

そんな鷲峰山の三角点ですが、今回初めて気がついたことがあります。
それは、三角点標石の石材です。
花崗岩じゃなかったんですね。
どうも、鳥取県を含めた丹伯三角網の一等三角点標石の特徴ともいえる
「青石」(凝灰岩系?)を使っているのです。

公開されている「点の記」によれば、鷲峰山の三角点は、
標高920.62mの二等三角点で、1891年(明治24)10月2日選点となっています。
残念ながら、埋標年月日の記載はありません。

1890年(明治23)年に陸地測量標条例が制定され、標石の規格が定められましたが、
初期の石材は現地調達が多かったようです。
そのため、各地で特徴的な石材が使用されたことが知られています。
鷲峰山の三角点標石も1891年選点ですから、同じような経緯だったのでしょう。

「へぇ~・・・、二等三角点にも「青石」使ってるんだ」
単純に、ただそれだけのことなんですがね。


点名「鷲峰山」 10.4.25

それともう一つ気がついたこと。
三角点標石にICタグ(ICチップ)が埋め込まれていたことです。
これはごく最近のことのようです。

標石写真の右上に見える黄色いシールのようなもの、
「ucode」、ユーコードというらしい。
三角点標石に穴をあけて識別番号を記録させた
ICタグを埋め込んであるそうです。
2006年から試験的に始められた事業のようですが、
アナログ人間の私には、「ucode」の具体的な使い方がよく分かりません。

 
点名「鷲峰山」 10.4.25            ICタグ 10.4.25 点名「鷲峰山」 

鳥取県の一等三角点シリーズ(?)も再開しなければいけませんね。
現地確認が済んでいないのは花見山の1点だけなんですが・・・。

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