風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

点名「大平山」

2009-11-09 | 三角点など
土曜日に鳥取県中部にある一等三角点、
点名「大平山」と点名「進藤池山」を見てきました。

まずは「大平山(おおなるさん)」です。


大平山(右) 09.11.7

 
ヤブコウジ(実) 09.11.7 高城山    キッコウハグマ 09.11.7 高城山

現在の「点の記」の地図を参考に、
咲き残りの花を見ながら、先ずは高城山に上ります。
山頂には祠があり、東屋も整備してあるのですが、
なにか雑然とした感じで周囲の展望もありません。

あと、下の写真には写っていませんが、
山頂には国土地理院の菱形基線測点があり、
天測点にそっくりなコンクリート製の柱石が設置されていました。
この菱形基線の測点については、別に紹介します。


高城山山頂 09.11.7

大平山には高城山の山頂から少し戻り、
右手の巻き道を通って大平山に続く北側の尾根道にでます。
大平山への山道添いには、
落葉に半ば埋もれるようにして小さな石仏が安置されていました。

石仏にドングリのお供え!?
と思って良く見ると、そら豆でした。
5粒づつお供えされています。
忘れられたような石仏たちですが、
お参りされる方もいらっしゃるようです。

帰りに数えてみたところ、14体ありました。
元は四国や西国霊場めぐりのミニ版だったのでしょう。

 
石仏 09.11.7 高城山          石仏 09.11.7 高城山

さて、三角点です。
高城山から20分ほど歩くと桧の植林された大平山の山頂です。
下草も無く標高193.61mの三角点「大平山」はすぐ分かりました。
防護の石もしっかり残っています。
標石は「青石」、上面の四周の角が少し欠けているものの風化も見られず、
彫り込みの角もシャープでとても良い状態です。
でも、桧の根っこが標石に接しているので、
根の成長によって標石が動いてしまわないか気がかりです。


点名「大平山」 09.11.7

古い「点の記」で1887年(明治20)8月埋標、石材は「青石」となっているので、
現状の標石はその当時のものと思われます。
「大将山」や「氷ノ山」の三角点標石と同じように、
+印の彫り込みが深く、はっきりしているのが特徴です。

 
点名「大平山」 09.11.7          点名「大平山」 09.11.7


点名「大平山」 09.11.7

 
センブリ 09.11.7 高城山        アキノキリンソウ 09.11.7 高城山

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