高校で2学期の歌のテストをしました。
以前の日記にも書いた Caro mio ben が課題曲でした。
練習では歌えたのに、本番では緊張して実力が出せなかった人がいれば
本番でめちゃめちゃ本気を出していつもより上手く歌っていた人も。
そして、普段はほとんどやる気を見せなかったのに本番だけ
何事もなかったかのように普通に歌っていた人もいました(笑)
どうしても本番の自分の歌唱に納得がいかなかった生徒が1名いて、
授業後にどんなに後悔しているかを話してくれました。
後でテストの感想を書いてもらった紙を見たら「出来ることならやり直したい」
とまで書かれていて、かなり悔しかったのだろうと思いました。
次の授業開始前に「もう一回歌ってみる?」と声をかけたら
その場ですぐに再チャレンジしました。
テストは作った音源に合わせて2~3人で歌いましたが、この時は独唱。
しかも私が伴奏を付けたので、その生徒の呼吸や歌うスピードに細かい所を
合わせて演奏することが出来ました。
やっとスッキリしたようで、表情も明るくなっていました。
私も音高時代に副科の声楽テストは受けていました。
ピアノのテストは命がけなのに、歌のテストはいつも気楽でした。
暗譜できていればいいや。という感じでした。
学年が上がると声楽専攻の子たちの点数が上がるので、私はいつも
平均点以下でしたが、そんなもんかと思っていました。
自分の歌よりも、声楽の伴奏や譜めくりのほうが楽しかったことを覚えています。
自分が伴奏した子が1番になったりすると、とても嬉しかったです。
どんどん上手くなっていく声楽の子たちの歌を聴くことが大好きでした。
今回のテストでは、みんなのテストを聴きたいという要望がありました。
本当はそうしたいのですが、専門ではない子たちの音楽の時間で
目の前に聴衆がいるプレッシャーは大きいと思ったことと
やはりコロナ禍での歌唱をしているので、教室の人数を減らして
テストを受けさせなければいけないということがあり、非公開にしました。
あと少しで冬休み。2学期が終わってしまいます。
しめくくりは新しい2部合唱と音楽史を予定しております。