荘内神社 巫女ブログ

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靖国神社参拝

2018年11月03日 | 日記

まさに秋晴れ、と呼ぶに相応しいお天気の中

七五三詣に来られる子供達の笑顔に癒されている他の参拝者の方々の

柔らかな空気が境内を包み込んでおります。

 

さて、先日私は遺族会の皆さんと靖國神社へ参拝へ行かせて頂きました。

大鳥居は修復がなされておりました。

菊の御紋が大きく入った門をくぐり、

神社へ真っ直ぐ参進いたしますと

都会の喧騒の中でも何故か静かな雰囲気に満ちておりました。

 

夕刻だったため、自分の親や先祖の待つ靖國、日の差す方へと歩いていく姿が印象的でした。

 

 

御英霊の御前に、子孫である人達が参詣でること

それが何より御英霊の御霊がお喜びになることであると、

神主さんからお言葉を頂戴いたしました時は

胸が詰まる思いが致しました。

 

参拝を終え、境内にある遊就館も拝観することができました。

実際に御英霊が使用されたヘルメットや身につけていたものなどが展示され、

今まで遠くに存在していた「戦争」というものが

より鮮明に心に刻まれた心地が致しました。

 

戦争があった

ことはわかっていても、

遺族会 と言うものがあるということを知らない若者は少なくないこの今、

戦争のことを記憶している人は比例して少なくなっております。

私自身も、授業以外で戦争のことを自ら「知ろう」と思ったことは

神主になるまではありませんでした。

当社の宮司が兼務しておりますお宮の一つに、「鶴岡護国神社」がございます。

その神社でお祭りをご奉仕していながら、戦争のことを何一つ知らず、

さらには、戦争のことを避けてきたこともありました。

戦争は怖い、関わりたくない、いやだ

その気持ちは当然ですし、誰もがそう思っていると思います。

しかし、戦争があった当時は、そんな次元ではなかったのです。

関わりたくない、と言ったら今の日本はありません。

今現在私たちが戦争に負けたのにも関わらず、

日本語を話し、日本文化を継承し、神社が残っているのは、

他の誰でもない、御英霊がお国のために戦い、守ってくださったからだと思います。

 

そのことを思いながら、感謝をして生きている日本人は一体何人いるでしょうか。

少なくとも私は、自分が「日本人」だと名乗れる事がどんなに素晴らしく大きいことなのか、

ということは、神主になるまでわかりませんでした。

 

私は、神道は、皆さんのできる範囲で、

理解しやってみようと思う範囲で良いから

先祖、自然に感謝をする宗教だと思っております。

 

強制力はありませんが、それでも昔から根付いた神道というものは、

日本人の伝統や文化、心そのものだと思います。

 

その神道がなくならなくて本当に良かった、

御英霊がお守りくださったおかげなんだと、心の底から思いました。

 

今回参拝に参加した中で、私が1番若かったのですが

参拝した時の気持ちは、遺族会の皆さんと同じくらい強かったと自負しております。

 

この参拝に参加することができて本当に良かったなと思いました。

まずこの機会を与えてくれました宮司に感謝をし、

それに賛同してくださった職員にも感謝を、

そしてお天気にも恵まれ、事故なく無事に庄内に戻れたことにも感謝の気持ちでいっぱいです。

最後には帰りのバスの中で大きな虹を見ることもできました。

 

 

アメリカでは、虹が出るととてもいいことが起きるそうです。

日本ではあまり言われませんが、虹を見た途端心が晴れるような、

和やかな気持ちになりました。

この気持ちは世界共通なのかもしれませんね。

 

「虹を見ると嬉しくなる」

ということが世界共通であるように、

「今生きていることに感謝をする」

ことも世界共通のことだと思っております。

 

世界に通じるありがとうの心を忘れずに、

平和な今を精一杯生きていこうと思いました。

 

最後まで拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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