荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

手を合わせる理由

2017年12月05日 | 日記
すっかり冬景色になった鶴岡は、

本日は小雨が時折降っております。

寒さが厳しくなってきたので

ストーブに灯油を詰める頻度が多くなってまいりました。


さて、本日は普段皆さんが神社に参拝した時の手の形のお話。

皆さんお参りなさる時、重ねますよね?

お祈りしたり、お願い事をしたり、

その意図は様々だと思いますが

形は神社に来たらみんな一緒だと思います。

そう、両手の手のひらを重ね合わせた形。

食事の際の挨拶、いただきます・ごちそうさま の時と同じですね。


この形に意味があるってご存知でしたか?

神社の正しいお参りの作法として、

その手を二回拍手するのがあります。

その際、右手の先を左手の第一関節まで下げるのが正しい作法なんです。

この方が良い音が鳴るから、という意味もあると思いますが、

本日お伝えしたいのはもう一つの意味の方です。

それは、左手が神様で右手が人を表している、ということ。

二つが重なり合い、そして神様よりも人が一歩下がって(右手が左手の第一関節まで下がる)

拍手をし、また二つが重なり合います。

そしてお願い事をするのです。

神様、というと壮大すぎて理解できなかったり、想像がしにくかったりしますよね。

でも、こんな身近に、こんなに小さな、「神様と人」との関係を表すものがあったんです。

なぜ拝むときに手を合わせたくなるのか。

それは昔からの日本人の習性なのか、

はたまた世界共通の考え方なのかはわかりません。

良いことがなかったり、悪いことが続いたり、不安に襲われたりする日もあると思います。

そんな時は、自分の手の神様と自分の手とを合わせてみてください。

神様は目には見えませんが、きっと見守ってくださっていると私は思います。

神社に来る機会がなかなか取れなくとも、

毎日の食事での挨拶を欠かさなければ、

きっと神様も見ていてくださると思います。





今日はそんな「手を合わせる」わけをお話いたしました。

寒いので風邪など召されませんよう、お気をつけてお過ごし下さい。





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