荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

藤沢八幡神社餅まき行事!

2017年12月16日 | 日記
お正月まであと半月!

みなさん大掃除や年越しの準備は進んでますか?

当社でも時が過ぎるのが早い早いと言いながら準備に追われております!

さて、昨日は当社宮司が兼務しております

藤沢八幡神社の年結祭が行われました。

年の瀬にする恒例行事で、神事の前に地域の方による

大黒舞が披露されました!



赤い装束に金の小槌と扇子を持って

縁起の良い歌とともに軽快に踊りが披露されます。



中には80歳の方もいて、長寿パワーをいただきました!

神事を厳粛に行った後、
いよいよお待ちかねの餅まきが執り行われました。







取る人はもう必死です(笑)

約120キロのお餅を、私たちも必死にまかせていただきました!!

ズボンや上着が餅粉で白くなるまで頑張っていましたよ!






なぜ餅まきをするのか?

実は、ちょっと深いい話があるんです。

それは、江戸時代にまで遡ります。

江戸時代の12月15日、飢饉でお米が取れなくなりました。

貧乏な人は年の瀬も迫るのに食べるものに困り、

いよいよ年を越せないと思っていた時です。

藤沢の村のお金持ちの人たちが、

自分たちは食べるものがたくさんあるから、

貧しい人たちにお餅を分けてあげよう!と考えました。

しかし、自分の家の前でお餅を分け与えたら

同じ村の中なのに格差ができてしまう。

貧しい人たちは一生自分に頭を下げて暮らさなければならなくなる。

それではいけない、とお金持ちの人は、

一旦自分のお米をお餅にしたものを神社に奉納し、

誰からの奉納かは伏せて、神様からのお下がりとしてお餅をみんなに分けよう!

と考えつきました。

そのおかげで、村の貧しい人たちは年を無事越すことができました。

それが、この餅まき行事の始まりと言われています。


良い子の昔話にでも出てきそうな良い話、

本当にあった話なんです。

それが、鶴岡の藤沢という村に延々受け継がれ、語り継がれ、

平成29年の今でも執り行われています。

私はこの話を聞いた時、とても感動しました。

同時に、昔の人の心の優しさや助け合う心を感じ、

いつまでもいつまでもこの行事が続いていってほしいと思います。

藤沢の餅まき行事が終われば、今年もあと半月です。

この行事のきっかけとなった人のように、

心優しい人になりたいですね。






荘内神社のHPはここをクリック

山形県 鶴岡市 荘内神社

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