庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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映画『コードギアス 亡国のアキト』第一章について色々

2012年08月14日 22時36分13秒 | Movie
コメントでnaiさんが指摘してくださった「リョウたちがスマイラス将軍を人質にしようとした」件について。昨日も書いたのですが、もうちょっと詳しく。映画を見ていた時は「リョウたちはブリタニア軍の特殊部隊と偽ってスマイラス将軍を謀殺。厭戦感の漂うユーロピア世論を焚きつけてブリタニアとの徹底抗戦に持っていく事により、結果的に日本の利益になるよう仕向ける」作戦かと思っていたのですよ。わざわざブリタニア軍のナイトメア「グラスゴー」を入手しようとしてましたからね。それだけに「居場所が欲しい」というリョウの要求は意外でした。あるいはアキトを残して全滅したwZERO部隊にリョウたちの親戚が居て、レイラへの復讐なのかなとも思ってましたが。グラスゴーに拘ったのは、単に第一期一話へのリスペクトなのかも知れませんが。
まあリョウが言ってる事がすべて本当かどうなのかはまだちょっと分かりませんので、その辺は第二章待ちですね。

それともう一つ気になった点。
作中では革命後、断頭台の露と消えたナポレオン将軍が生きていればとスマイラス将軍が言ってましたが、それから察するにフランス革命後、ナポレオンは皇帝にならぬまま内紛で処刑された世界のようですな。
ちょっと気になったのが、ギアス世界では「火薬の発達が遅れそれにより絶対君主制が現代まで存続した」事で。
フランス革命などヨーロッパの市民革命は「銃による革命」と言われてますからね。ヨーロッパでは貴族や騎士階級と、一般市民、農民では食べてるもの自体が違い、これが同じ国の人間かと思われるほど、階級差による体格差があったそうです。到底、素手や剣程度で武装しても、市民や農民はまったく貴族、騎士階級に歯が立たない。それをひっくり返したのが銃器の発達と普及と言われております。その銃器の発達と普及がなかったはずのギアス世界で、どのようにヨーロッパの市民革命が起きたのか興味深いところでありますね。作中の描写を見てるとユーロピアも有る意味、貴族化してしまってるようですから、革命と言うよりは富裕層が貴族階級を追放した、言わばクーデターだったのかも知れません。

あとネットでつらつら感想を見ていて、なるほどと思った事。
レイラはいつどこで誰から合気道を習ったのか。アキト自身が言ってるように、ユーロピアの人たちは余り日本に関心や興味もない。冒頭アノウ司令をぶん投げたレイラに、クラウスがいった台詞も台本だとカタカナで「ジュージュツ」とあったんでしょうな(^^;。
どうやらレイラは過去に日本人と接点があり、それがwZERO部隊を発案する切っ掛けになったのかも知れません。
アキトが意味ありげに「パリにいた事がある」と言ってますし、レイラに合気道を教えたのはアキトの父。アキトはレイラに有った事があるのを覚えているが、レイラは忘れてるとかそういうパターンですかね。そうなるとアキトの父は外交官や駐在武官辺りか。
wZEROという部隊名も意味ありげですからねえ。あの時代だとZEROと言うと、当然、仮面の変態もとい(^^;仮面のテロリストを連想するでしょうから。
「with ZERO」=「ゼロと共に」という意味でしょうかねえ。