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庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
スケジュールは毎月一日に掲載。アクセスカウンターは2010年1月1日より集計。

劇場版SHIROBAKO

2020年06月06日 16時32分31秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。
いやぁ、実は前に見に行こうと思っていたら、非常事態宣言が出てしまいまして。また非常事態宣言が出て、映画館にも休業要請が出たらかなわんと、今回は早めに見に行きました。
こういう状況下なのでお約束の入場特典は無し。また急遽上映再開したためか、パンフレットもありませんでした。

多少、ネタバレはしておりますので、未見の方はご注意を( =゚ω゚)ノ。
一応、少し間隔を開けます。

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スタート!!

「企画が流れました……」
ぐあああああああああああ!!←なんかあったらしい。
うん、そうだよね。アニメや最近はゲームも色んな会社が入ってるだけに、流れる時はいともあっさりと流れてしまう。
特にアニメで製作委員会形式を取ってる場合、投機目的や会社同士の付き合いで参加してる企業も有り、作品そのものには大して思い入れが無い。だから引く時はあっさりと引いてしまう。そして一社が引くと、付き合いで参加してる会社も手を引き、あとは櫛の歯が抜けるようにぼろぼろと。
いや、だからさ!! 「責任を取る」というのは辞めることじゃなくて、最後まで作品が世に出る筋道を付ける事だろうが!!
と、まぁ新キャラの宮井さんみたいな事を思ってしまった事例もしばしば。……いや、別にそういう事があったわけじゃないですよ('ω')ノ。

さて作品はTVシリーズの四年後。劇場版作中でほぼ一年が経過するので、結局五年後の設定。現実世界と経過時間がシンクロするのは、テレビシリーズ『機動戦士Zガンダム』制作発表時の冨野総監督のコメント「現実に七年経過してるので、アムロたちにも七歳歳を取って貰いました」を思い出します。
とはいえ、SHIROBAKOの場合、主要登場人物はすべて成人。というわけで見た目にも大きな違いなし。しかし昭和の風情が残るボロアパート暮らしだった絵麻は、立派なマンションで久乃木さんと同棲ルームシェア。底辺声優(失礼(^^;)だったずかちゃんも、後輩からアドバイスを求められる立場に。CGデザイナーのみーちゃんも部下が付くようになり、自分の仕事以外も見なければいけなくなります。
そしてみゃーもり、おいちゃんこと、我らが主人公宮森あおいは劇場用アニメのプロデューサーに!
しかし所属してる武蔵野アニメーションは順風満帆とはいかず。初の元請け、オリジナルアニメーション『タイムヒポポタマス』が制作上のトラブルで制作中止。オンエアまで決まっていながら、制作中止というのは本来あってはいけない出来事。というわけで、丸川社長は責任をとって引退。ナベPこと渡辺プロデューサーが社長に就任。しかし『タイムヒポポタマス』制作中止のダメージは大きく、ムサニを辞める人も多く、出世作だったはずの『第三飛行少女隊』も、続編は元請けをよりにもよってあのスタジオタイタニックに持って行かれる始末。
そんな中、これまた制作上のトラブルで宙に浮いた劇場用アニメ『空中強襲揚陸艦SIVA』の制作をメーカープロデューサーの葛城さんから打診され、日々の仕事を漫然とこなしてるだけの自分に疑問を持っていたあおいは、敗戦処理、尻ぬぐいと承知でそれを引き受けることに。
劇場版はこの『空中強襲揚陸艦SIVA』完成までの一年のお話です。

さて、ここから少々辛辣な意見にも聞えるかも知れませんが、これも個人的にこの作品への思い入れの深さ故と思ってご勘弁下さい。
いやまぁ、見ていて面白かったのは事実ですが、見ている最中から「面白い。面白いが、俺が見たかった劇場版SHIROBAKOって、こういう作品なのか?」という疑問が湧いてきたのもまた事実。
なんでだろうとつらつら考えていたのですが……。取り敢えず問題点としては以下の三つかな。

1.宮森あおいと愉快な仲間たちの立身出世譚が基本的なお話のはずなのに、業界奇人変人録になってしまってる。
2.1に付随する問題点だが、あおいがプロデューサーという立場にしては、余りに受け身。
3.劇中劇『空中強襲揚陸艦SIVA』があまり面白そうに見えない。

1に関してはテレビシリーズオンエア中から指摘されていた問題ですね。今回もその傾向は続いており、途中までは有る意味アニメーターの遠藤さんの再起の物語といえるくらいです。正直、あおいたちの境遇に関しては、もっとテレビシリーズからドラスティックな違いを出しても良かったんじゃ無いでしょうか。特に分かり易くできそうなのは声優のずかちゃん。作中では顔出し仕事も増やして行くという事務所の方針に疑問を感じてるという設定ですが、ここはもう事務所はアイドル声優と推していく。人気アイドルアニメの主人公に抜擢されたのはいいが、ライブレッスンで声優活動に支障が出てくる。「私がやりたかったのはこういう事だっけ?」と思いつつも、売れなかった時代にも目を掛けてくれた事務所には嫌とは言えない。みーちゃんも海外のCGスタジオから引き抜きの話が。会社もむしろ宣伝になると乗り気だが4、5年は日本に帰って来られないとか。

2に関しては、1に似てるのですが、あおいがあくまで主人公である故の問題点ですね。今回プロデューサーに出世したわけですが、正直やってる事はあまり制作進行時代と変わってないような気が(^^;。さすがにアニメーターさんの所に原動画を回収に行ったりはしませんが、スタッフ選定やキャスティングにも大きな権限がある=逆に言うと大きな責任を伴い、プレッシャーがかかるはずなのですが、余りそういう描写はありません。作中で『SIVA』を制作するスタッフがテレビシリーズの頃から変わってないのも問題かも知れません。
また劇場版で起きるトラブルは、みんなあおいの手の届かぬところで発生しており、あおいはその火消し役にかり出される展開なのですよね。作中でも何度か出る「敗戦処理」なのです。あおい自身がなにかやらかす事も無く、あるいは自分から率先して動くことも無い。受け身に感じるのは事実ですね。『SIVA』に関しても換骨奪胎して「私はこれを七福神にするんだ!」くらいのわがままを見せてくれても良かったように思えます。
作中の描写を見ると丸川前社長は、あおいを高く評価しており「いずれはムサニの社長に」と考えていたとも取れます。
ならもう一足飛びに「社長宮森あおい」(島耕作か(^^;)まで行っちゃってても良かったんじゃ無いでしょうか。

3。正直いまのご時世「オリジナルの宇宙アニメをいきなり劇場で」というのがまず無謀きわまります(^^;。そして今ひとつどういう作品なのかよく分からない。クライマックスで『SIVA』本編の映像が流れますが、正直『えくそだす!』や『第三飛行少女隊』ほど本編が見たいとは思えないんですよね。これはつまりプロデューサー宮森あおいが、どういう作品を作りたかったのか、今ひとつ分からないまま終わるという事を意味してます。冒頭、日々の仕事をそつなく器用にこなしてるが将来に漠然とした不安と持ってる自分に疑問を感じてるあおいですが、正直あまり状況に違いがあるとは思えないのですよね。
あおいたち五人のお話としては、有る意味、杉江さんが子供向けに開いたアニメ教室で「絵を描く楽しみ」という原点を見せつけられたところで完結してしまったような気もします。つまりそれは逆に言うと、他のエピソードは不要だったという(;´Д`)。

という事を書いていたら気がついたのですが、そもそも劇場場SHIROBAKOのコンセプトが「あおいたちの長いアニメ業界人生における、ごく普通の一年」を描く事に有り、私が期待していた「あおいたちの何か特別な、人生の転機になる一年」を描く事ではなかったのかも知れないなあという点に思い至りました。それならこういう構成になったのも分かります。

以下、例によって妄想('ω')ノ。

みんなの可愛いみゃ~もりこと宮森あおいは、将来を期待する丸川社長からのれん分けという形で新会社「新武蔵野アニメーション」を立ち上げ、絵麻、矢野先輩らを引き抜き、自ら社長に就く。そして社長兼プロデューサーとしての第一作であおいはやらかす
思い入れが強すぎた余り、内容に拘りすぎ、スケジュールはぼろぼろ、予算は超過。辛うじて放送を飛ばす事はなく、作品の評判も悪くなかったが、大赤字。古巣のムサニにも迷惑を掛け、新ムサニは一年余り一作だけで解散となる。自信喪失したあおいは絵麻や矢野さんにも自分から距離を作ってしまい、ずかちゃんやみーちゃん、りーちゃん相手に酔っ払って「私もう田舎帰る。田舎帰って普通のおばさんになる」とくだを巻く始末。
折しもムサニ本体も『タイムヒポポタマス』が制作中止になり退職者が続出。丸川社長も退くことになり、あおいにも手伝って貰えないかと声がかかる。「お茶くみでも草履取りでも、何でもやります。一からやり直します!」と平の制作進行として働くことに。
そんな時、葛城さんから原作付きのSFアニメ『SIVA』劇場版の制作が打診される。原作者が新ムサニであおいが作った作品の熱狂的ファンで「あのプロデューサーに任せたい」と名指しして来たのだ。自分のやった事は無駄では無かったと感動するあおいだが、失敗したのは事実。入ったばかりの新入社員からも「宮森さんって一年で新ムサニ潰したヒトでしょ。大丈夫かなあ」と心配される始末。
さらにはナベP改めナベ社長も心労でダウン。
ナベ長「丸川さんとも話したんだが、俺は社長の器じゃ無い。宮森、頼むわ」
あおい「わ、私がムサニの社長にですか!?」
ナベ長「同じ失敗を繰り返さなきゃいい。一度は失敗してる人間しか出来ない仕事だ」
社長宮森あおい爆誕。
社長兼プロデューサーとなったあおいは、メーカー側とも金の件で交渉するのもしばしば。
あおい「あと一億、あと一億なんとかなりませんか!」
宮井さん「もうこれだけかっつんかっつんなんです。あちらこちら話はしてるのですが……」
TEL.TEL.
宮井さん「あ、はい。仁丹堂のAさん。え、はい。そうですか!! 宮森さん。仁丹堂がゲーム化の独占権と引き替えに一億程度なら出資できるそうです」
あおい「本当ですか!?」
宮井さん「仁丹堂のゲームプロデューサーが、宮森さんが新ムサニで製作した作品のファンで、同じスタッフなら是非ゲーム化したいと……」
こうして何とかダビングまで終える『SIVA』。しかし何か物足りない。最低限の内容は維持できているが、あと一歩何かが足りないのだ。しかしもう予算も時間も残り少ない。
さぁどうする宮森あおい!! 同じ失敗を繰り返す可能性を承知で敢えて完成度を高めるのか。それともプロデューサーとして作品を世に出す事を最優先にするのか!?

みたいな(^^;。

映画『フォードvsフェラーリ』

2020年02月06日 16時30分14秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。
1960年代ルマン24時間レースを巡るアメリカ、フォード社とイタリアのフェラーリの対決。というよりは、破天荒なレーサー、ケン・マイルズと自動車の売り上げしか頭に無いフォード社の背広組の間で奔走するシェルビーの物語といった感じですね。タイトルほどフェラーリの内情には触れられておらず、ほぼフォード社内視点で話が進みます。
映画『RUSH』の場合、モチーフとなったニキ・ラウダ対ジェームズ・ハントの顛末についてはある程度知識があったのですが、当時のルマンを巡るフォードとフェラーリの対立についてはほぼ知らなかったので、最後まで楽しめました。
主人公の一人、シェルビーがチーム監督というか、今で言うレーシングディレクター的な立場でレースに携わるのが面白いですな。もう一人の主人公、ケン・マイルズも開発ドライバーとしての役割も担っており、クルマの開発シーンに長く時間が割かれていたのが特徴的です。
マイルズは良くも悪くも昔気質の「カーレーサー」。レーサーとしては余りにもピュアで、思ったことはバンバンと口に出し、敵を作ることも厭わない。若者にクルマを売りたいフォード社の幹部としてはそれが面白くない。会社のイメージダウンとなると現場から排除しようと画策。そこでもう一人の主人公シェルビーが、マイルズの盾になるべく奔走する構図です。
前半はクルマの開発や社内抗争のエピソードが多く、正直もうちょっとレースシーンを見せてくれと思いましたが、終盤40分のルマン二四時間は圧巻。世界三大レースと言われるインディ五〇〇マイル、F1モナコGPもそれぞれ別の意味で「正気の沙汰じゃねえ!」レースですが、ルマン二四時間も正気の沙汰ではありません(^^;。読んで字のごとく24時間丸一日走り続けるのですからねえ。途中、シェルビーがフェラーリのパドックからストップウォッチをがめてくるシーンには苦笑(^^;。
「24時間ともなると、深夜から早朝にはピットクルーも一番疲労がたまってくる頃。頭がぼんやりしていて注意が散漫になる。その時間帯を見計らって、そしらぬ顔をしてライバルチームのパドックに入りテレメタリーのデータを盗み見る事が有る」なんて記事を昔読みましたが、本当にそんな事が有るんですな(^^;。
そして出番は少ないけど、フェラーリ総帥エンツォ・フェラーリが渋い&格好いい!
フォード社長がルマン二四時間の途中、自家用ヘリを飛ばして食事のために一時退席するのと対照的に、ずっとサーキットでレースを観戦。フェラーリチームが全滅してもサーキットを去ろうとせず、レース後一番最初にフィニッシュラインを通過したケン・マイルズへ向かって帽子を振り、敬意を表する。それを見るクリスチャン・ベール演じるケン・マイルズの眩しそうな表情が印象的でした。
有る意味、このシーンだけで「フォードvsフェラーリ」というタイトル回収なのかなとも思いましたね。
早いものは美しい。売れるクルマよりも早いクルマの方が美しく、そしてそれを早く走らせる事が出きるレーサーは賞賛されるべきだ。
エンツォ・フェラーリとケン・マイルズはこの点において一致していたのでしょう。そしてそのエンツォ・フェラーリから敬意を示された事で、ケン・マイルズのその後のレース結果も受け入れる事が出来たのでしょうな。優勝することもよりも、スピードを愛するもの同士の共感、そしてその世界で頂点に立った男から敬意を示された事でケン・マイルズは満足したのかも知れません。

それはそうとルマン二四時間、中継室のシーンで明らかに日本向けの実況がされておりましたねえ。当時、日本向けにルマン24時間の実況が行われていたのかと、いまざっと調べてみたところテレビはもちろんラジオ中継もされていなかったようです。新聞向けなら実況しなくてもいいし、そもそも日本車、日本人ドライバーが参戦してない当時の状況で、日本国内の関心はそれほど無かったような……。
あれは日本市場向けのサービスですかねえ。パンフレットにもその辺の説明はないし。

『劇場版 ハイスクール・フリート』

2020年01月28日 04時44分40秒 | Movie
しろちゃん「艦長、この図上演習に私が勝ったら……」
みけちゃん「うん、分かってるよ。しろちゃん」
しろちゃん「じゃあ知名さんと別れて、私と付き合っていただけるのですね!」
みけちゃん「……はぁ!!!? いや、なんで……」
もかちゃん「……ふ~~ん、私は棄てられちゃうんだ。そうなんだ(ゴゴゴゴゴゴゴ
みけちゃん「もかちゃん!! ちがぅ、そうじゃなくて……!」

つい書いてしまった(^^;。あのシーンに私の百合脳が反応してしまったのだ!!(紅流が反応してしまった紅三四郎のように)

ネタバレには注意するつもりですが、気になさる方のため、ちょっとスペース開けます。













冗談はさておき見てきました。実は「あ、今日レイトショーだな。(検索検索)あと30分か……。行くか!」とそのまま飛び込んだので、パンフは買っていないし(帰りには当然売店は閉まっていた)、テレビシリーズを見返したりOVAを見たりはしてないので、設定はさておき、かなり時間が経っているのでキャラの区別は上記三人の修羅場トリオ(違う(^^;)以外はほぼ誰だっけ状態でした(^^;。
そんな状態でも面白く見られました( =゚ω゚)ノ。
まぁ終盤ちょっと作画の怪しいところはありましたが(;´Д`)、基本的にCGで描かれている艦船はちゃんとしてます。大和型四隻の斉射は最大の見所ですなあ。

後半のバトルシーンはさすがですが、ちょっと前半、間延びした感は否めませんねえ。なんだかんだ言って今回は実戦です。敵も一応人間です。悪人ですが。高校生の部活扱いの『ガール&パンツァー』とは違い、なぜブルーマーメイド訓練生が実戦投入されるのか。それの理由付けに手間取った感じですねえ。しかも必要以上に重くならないようにしなくてはいけない。そのうえで尚かつ緊迫感を出さないといけない。
「美少女+バトルもの+萌え」ものは数多く作られていますが、ほぼこの理由付けの時点で成否が決まってしまうと思います。かく言う私も拙著『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』他で、散々頭を悩ましてきた問題でもあります。今のところ正解はない。その中で『ガールズ&パンツァー』の「部活」「絶対安全装置」は最適解に近いのは確かですが、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド同様、最適解過ぎて似たような設定は難しい。似せていくとどうしてもそれそのものになってしまうのというジレンマ(^^;。
その中で『ハイスクール・フリート』は、なかなか善戦していたとは思いますが、やはりテレビシリーズ同様、本編に入るまで色々と料理しなければならない設定、展開が多かった印象です。ただテレビシリーズはそのような前置がシリーズ前半に集中したので、どうしても話に入り込むまで時間がかかったのですが、劇場版は104分と時間に限りがある分、テンポ良く収まった感じはありますね。
しかしまあクライマックスは完全に『スターウォーズ』ですね(^^;。それにしても最後まで艦を降りずに戦闘シーンを進めたのは良かったです。どうしてもアニメ関係者には「肉弾戦信仰」というものがある、最後は肉弾戦、人間が直接戦わないと盛り上がらないという思い込みがあるようなので。
実際『ヤマモト・ヨーコ』アニメ化の際にも「クライマックスが宇宙戦艦のバトルでは盛り上がらない。強化服を着せて敵に直接乗り込ませたい」と言われたのですが、即座に「絶対駄目」と断った事が有ります(^^;。
まあ『劇場版ハイスクール・フリート』では、しろちゃんのお姉さんのまふゆさんが肉弾戦担当でしたが。しかしまふゆさん、強すぎるだろう。もう「あいつ一人でいいんじゃねえ?」。ワンダーウーマンかキャプテンマーベル状態です(^^;。

まぁ満足してないわけではないですが、もうちょっと見たい。特に今回はハイテク海上要塞が敵でしたが、多分、艦艇を目当てに『ハイスクール・フリート』を見に行った人は、前述の大和型四隻の主砲斉射じゃないですが、海戦が見たい。特に艦と艦とのがちの砲雷撃戦が見たいんだと思います。その点、今回は敵がハイテク海上要塞戦というのはちょっと残念でした。
とはいえ、人間が乗った船同士が海上でがちバトル。かつ搭乗員の命の危険が無いとなると、それこそ絶対安全装置か『ヤマモト・ヨーコ』のバブルボードが必要になってきますねえ(^^;。以前、ツイッターである編集さんから「海戦版ヤマモト・ヨーコを書いてください」と要望された事に触れましたが、結局お断りしたのも「いや、それって『はいふり』!」というのと(^^;、「戦闘を成立させて命の危険が無くかつ盛り上がる」のに必要なギミックを考えるのが難しそうだと思ったからですねえ。どうしても二番煎じ、三番煎じになっちゃいます。まぁ私があまりミリタリーの知識が無いというのもあるのですが。

それはそうと東京外郭放水路ハイテク海上要塞に止めを刺す、あの急造兵器。どうみても現代風パンジャンドラムですよねえ(^^;。

映画『コードギアス 復活のルルーシュ』

2019年02月15日 03時38分16秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。
今回はネタバレなしで、ストーリーには触れずに。

まずは、とっても面白かったです。
私はどちらかというと「ルルーシュはブレインコロニーに改造されたよ派(^^;」「ルルーシュはやっぱ死んでるよ派」だったのですが、それでも充分に楽しめました。
最低限の理屈はつけてますからね。
総集編三部作は地元のシネコンで掛からなかった為(;´Д`)、見てないのですが、取り敢えず「シャーリーは生きてる」事だけは頭に入れておけばいいようなので、それほど混乱はしませんでした。

おおざっぱに言うと前半ルルーシュ復活、後半ナナリー救出という構成です。
昔なじみのキャラクターがどんどん出てきて、なんか気分はちょっとした同窓会です(^^;。いずれもキャラも「ああ、あいつならこういう時こうするよな」「奴ならやりかねん」と納得したり苦笑したり。

最初はルルーシュ復活だけかと思っていたのですが、ナナリー救出の後半戦も見せ場のオンパレード。息も吐かせぬ展開です。そして何より驚きだったのが、二時間弱の映画でちゃんと完結してること。正直、公開前はルルーシュ復活で引っ張るだけ引っ張って、また第二章へ続くとかだろうと思っていただけに、これが一番の驚きでした。世の中には「第一章」と銘打っておきながら、一向に二章の情報が無い映画もあるのに(^^;。

劇場用アニメとしては、特別な事はやっていないんですけどね。凄いCGがあるわけでもない、サプライズゲストが出るわけでもない。
それだけに谷口監督の力量が十二分に発揮されたように思います。
やはりこの人は、良い意味でキャラクターありきの人ですね。ルルーシュ復活とナナリー救出に向けて、テレビシリーズのキャラクターが登場。「これだよ、これ!」と見てる方がにやけるくらいに、それぞれのキャラに応じた動きをしていく辺り、ジグソーパズルのピースがばしばし嵌まっていくような快感を覚えたものです。

ラストシーンやパンフレットからすると、ルルーシュは復活したが、ルルーシュの物語はこれで終わりのようです。
これは『ガンダム』シリーズとは対照的ですね。冨野監督が『ガンダム』から解放されたいとアムロとシャアを殺した(バンダイさん的にはあくまで「行方不明」のようですが(^^;)結果、『ガンダム』の物語がキャラクターから解放され、その後延々と続編、番外編が作られるようになったのとは対照的に
『ギアス』はルルーシュを殺してしまったが故に、続編が作りにくくなってしまった。『ギアス』世界をルルーシュから解放するには、彼を復活させてやらなければならなかったわけですから。

今後も『コードギアス』の名を冠した作品は作られるでしょうけど、要所要所でやはりルルーシュとC.C.は出てくるんでしょうな。
「違うぞ、お前は間違っている!」と言って、物語中盤頃に突然現れ、新主人公をボコって(ただし操縦はC.C.がやる)意味ありげな事を言って去って行くルルーシュが今から目に浮かびます。……って、それ仮面ライダーディケイドじゃん(^^;。

劇場版『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』

2019年02月03日 02時03分50秒 | Movie
観てきました( =゚ω゚)ノ。
テレビシリーズの感想とは順番が前後しますが、まずはこちらから。

こちらのブログの平成『仮面ライダー』の記事でおなじみ(^^;「銀座の某社に勤務する友人」曰く「今回はデキがいいから観ておいて損は無いよ」。
いやぁよくもまあ100分間にこれだけ詰め込んだなという感じです。
タイムパラドックスに歴史改変、さらにメタフィクションねたも盛り込み、かつ20人+xの仮面ライダーの活躍シーンも盛り込んできましたからねえ。
正直、かなりかつかつで詰め込み過ぎな感は否めませんが、それでもビルドとジオウ、そして電王の設定をうまく取り込んでまとめたなあ。
観る前はジオウがメインになるかと思っていたのですが、グリスとローグ、みいたんも登場。さらに「存在しなかったはずの人間」だった戦兎の設定をうまく本編に絡めてきましたね。要所要所で、戦兎しか言えない、戦兎以外が言っても説得力が無い台詞があったのは良かったです。『ジオウ』本編ではいまいち足りなかった戦兎の「て~~んさい物理学者」設定も、タイムマジーンを修理するなど、いいところで使われてました。

そして『電王』の特異点設定とイマジンの存在。これが鍵になって良太郎再登場に繋がるとは。新イマジンのフータロスも味のある良いキャラでした。結構『電王』の設定によって立つところが大きいのですが、それでもちゃんと『ビルド』と『ジオウ』の話になっており、この辺のバランス感覚も取れてますね。

そして平成ライダー勢揃いでラストのバトルへ。この辺はモモタロスさんではないですが「こまけえ事はいいんだよ!」ですな(^^;。
各ライダーの登場順、バトルの組み合わせもなかなか気が利いています。
オーズとドライブが並んで登場したのは何故かと思っていたら、この二人「ベルトに相棒の魂が宿っている」組なんですな。映司が鷹のコアメダルに触れて「アンク、行くよ」とつぶやくシーンは泣けます。
そしてバトルシーンではドライブはファイズ、カブトと共闘。こちらはファイズのアクセルフォーム、カブトのクロックアップ、ドライブのタイプスピードとスピード特化のバトルスタイル組だったか。龍騎、響鬼、ウィザードフレイムスタイルは炎属性組。バンバン燃えまくりです。ブレイド、鎧武が斬撃組なのはいいとしても、トラクローがあるとは言えオーズをここに含めるのは無理があるんじゃ(^^;。それならソード付きのタカキリバにフォームチェンジしても。

そして最後は巨大な敵アナザークウガとの戦い。なるほど、クウガのライドウォッチ生成はああやってきたか。ずるいっちゃずるいけど、まあああするか無かったか(^^;。
テレビCMで「ライダー全員集合→バイクで一斉突撃」のシーン、最初に観たときから響鬼さんとドライブが何に乗ってくるのか気になっていましたが、ディスクアニマルとトライドロンとまあ無難な選択。ただしトライドロンはCGのみのようでしたね。もう実車は残ってないのかな。しかし龍騎がドラグレッダーに乗ってきたのは笑いました(^^;。いやサバイブになればドラグレッダーもバイクに変形しますけどね。ライドシューターはどうしたのかと(^^;。

不満と言えば敵らしい敵はアナザークウガくらいであとはほとんどが歴代の雑魚、戦闘員クラス。幹部クラスの敵はもうちょっと欲しかったですね。
また折角佐藤健さんが出たのですから、変身シーンは観たかった。変身解除のシーンはあるのですが。ちなみに前述の「銀座の某社勤務の友人」によると、佐藤健さんの出演は東映社内でもトップシークレット。社員にも公開当日まで知らされず、試写も関係者のみだったとか。
また菅田将暉さんにもギリギリまでオファーを続けていたそうですが、二年先までスケジュールが埋まっていたそうで出演ならず。菅田将暉さんが出演していたら、あのシーンは間違いなくウォズではなくフィリップだったんでしょうなあ。まああそこでどうやってフィリップが出てくるのか分かりませんが(^^;。しかしウォズも地球の本棚にアクセスできるとは。するとあの本はアカシックレコードを記録したもの、いや想像たくましくすれば、ガイアメモリの一種なのかも知れません(^^;。本人も事務所もOKだが、単にスケジュールの都合が付かなかっただけで、今後も菅田将暉さんへのオファーは続けるらしいとは、「銀座の某社勤務の友人」からの非公式情報。非公式なので他で言っちゃ駄目だよ(笑)。
二年後までスケジュールが一杯と言う事は、逆に考えると2022年の『仮面ライダーシノビ』には出演できるかも知れませんね(^^;。
「ニンジャで仮面ライダー? 実に興味深いね」とか(^^;。

さてテレビ本編は未来ライダー編も一段落で、レジェンドライダー編に復帰。その第一弾はなんと『龍騎』編! 『龍騎』は平成ライダーで一番好きな作品なので楽しみです(^^)。

映画『ゴジラ 怪獣惑星』

2017年12月21日 23時26分54秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。
そろそろ公開終了なので、ネタバレ有りでいきます。
ソフト待ち、続編が出てから一気見予定の方はご注意を( =゚ω゚)ノ。



ちょっと改行



さて映画作品としては初の本格アニメ作品となるゴジラ。舞台は遠い未来。ゴジラをはじめとする怪獣に制圧された地球から一端は逃げ出した人類が、文字通りの失地回復を目指して帰還。ゴジラと対決するというお話なのですが……。
設定やあらすじから連想されるイメージと比べると、なんか地味です(;´Д`)。

こういう設定なら怪獣王ゴジラに率いられる怪獣軍団対宇宙人の協力を得て開発された超兵器を装備した人類連合軍が、ガチンコ対決という構図を連想してしまいますが、人類側は地球から這々の体で逃げ出し、移民先も見つからずに結局地球へ戻るしかなかった流浪の民。宇宙人も協力してくれますが、彼等の力でもゴジラには歯が立たず、さらに残った人口もわずか4000人で、地球を脱出してから生まれた世代も増えており、実戦経験のない兵士も少なくないという状態。

人類がいなくなり怪獣が支配する惑星となった地球は、生態系が変わり硬質植物が繁茂するジャングルに。地球に降りてからの戦いは、人類側の戦力が意外と小規模という事もあり、『キングコング 髑髏島の巨神』や『エイリアン2』『アバター』を思い出します。ジャングルで戦うゴジラさんというのも、なかなか珍しいシチュエーションですな。
もっとも普段から大都市で大暴れしているだけあって、今ひとつゴジラの破壊力が実感できないのも事実ですねえ。亜空間航行の影響もあり、地球では二万年過ぎてるものの、移民船の人類にとっては地球を出てから20年。設定年代としては約50年後の2068年ですからね。宇宙人の協力があったとはいえ、武器も歩行戦車にホバーバイクとパワードスーツといった按配です。轟天号やマーカライトファープ、モゲラやスーパーXなどの超兵器は出てきません。メカゴジラは宇宙人の協力で開発されたものの、起動に失敗した事が冒頭で語られております。
主人公サカキ大尉が立案した作戦は、確かに筋は通っているものの、終わってみると「歴代で一番しょぼい作戦で倒されたゴジラさん」という印象が強いですね。もっともその後の絶望っぷりは、さすがの虚淵節。真の恐怖はこちらだったのか。
一時は降下隊全滅? 二部は別主人公なのかとも思ったほどです。

今回のゴジラ、画面で見ていて「なんか植物っぽいな」と思っていたのですが、鑑賞後パンフレットを読むと確かに植物をイメージしているようです。
マーティン博士の言う「むしろこちらの方が自然の摂理に適っている」というのは、手塚治虫先生の『三つ目が通る』の「ボルボックス編」でも触れられていた「植物は無限に大きくなる」という事なのでしょうか。

しかしこの路線なら「パワードスーツを着た人間がゴジラ相手に肉弾戦」という線も有りだったかなとも思います。まあそれをやったら「進撃のゴジラ」と言われていたでしょうけど(^^;。
またノベライズは前日談となっており、そこでは地球が怪獣に蹂躙されるさまが描かれており、そこには上記の東宝超兵器群も登場するそうで。そうなるとそちらの映像化も見てみたかったですねえ。

地球人類が全て宇宙に脱出できたわけでも無さそうですし、残った人たちはどうしたのかなとか、あるいはエンディングで覚えのないキャストがあったので、おやっと思っていたら、やはり出てきました。ラストシーンに次回への布石。
やはりアレは途中で起動失敗に終わったアレですかね。次回作のサブタイトルからして、単なる兵器ではなく、実はあれが巨大な「直立歩行都市」で、だからこそ人類はあの環境で生き延びられたとかなんですかねえ。
またエルヴィンリーランド隊長が言ったような「月まで撤退。そこに拠点を築いて地球から資源を回収する」選択肢が、最初の地球脱出の時点でなぜ選択されなかったのかも気になります。実は大気圏外まで攻撃できる怪獣が居るんですかね。
作中登場する宇宙人エクシフはX星人、ビルサルドはブラックホール第三惑星人がモチーフになっておりますが、オリジナルで彼等が絡んだ宇宙怪獣ガイガンやキングギドラがどういう扱いになるかも気になりますねえ。

『ブレードランナー 2049』

2017年11月30日 20時33分49秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。

『ブレードランナー』といえば、80年代日本のアニメ、漫画、ゲームなど黎明期のいゆわるオタクメディアには、『スターウォーズ』を凌ぐほどの影響を与えた作品です。今となっては孫引き、ひ孫引きやそれ以上で、ネタにしている人たちも元を正せば『ブレードランナー』だと気付いてない場合もありそうです。『攻殻機動隊』や『PCYCO-PASS』も『ブレードランナー』の強い影響が見て取れますね。

そんなわけでその『ブレードランナー』の正当続編。最初にニュースリリースされた時は、リメイクか前作とは無関係でレプリカントとブレードランナーの戦いを描くものかと思っていたのですが、ストレートに前作から繋がっていたんですな。
まだ公開中という事で、ネタバレは避けますがハリソン・フォード演じる前作主人公デッカードも登場します。そして作中でも30年経過。当然、デッカードもその分歳を取っています。
新主人公はK。愛車のスピナーはメーカーはプジョー。その正体が長らく議論の的となっていたデッカードとは対照的に、冒頭からKはレプリカントであると言われております。
そのKが冒頭で解任という名で処分した脱走レプリカントが密かに埋葬していた女性の遺骨。妊娠、出産した痕跡があるものの、遺骨にはレプリカントに特有なシリアルナンバーの刻印が。
レプリカントが妊娠出産が可能となれば、Kの上司の言葉を借りるまでもなく「秩序の壁を破壊する」「世界が崩壊する」一大事。
レプリカントから生まれた子供の捜索と「対処」を求められたKですが、そこから思わぬ展開の連続で……。

当初上映時間が二時間オーバーどころか、三時間近いと知って「いや、ちょっと長すぎるだろう(;´Д`)」とげんなりしたものですが、実際に見てみるとどんでん返しの連続で時間を感じさせませんでした。まぁ映画館の椅子が堅かったので、いささか尻が痛くなってきたのは事実ですが(^^;。
正直アクションとしては前作ラストのルトガー・ハウアー演じるレプリカントとの対決のような、分かり易い盛り上がりはないのですが、こちらの予想を次々と裏切る展開には引き込まれましたね。

まあ話の骨子としては非常にシンプルで分かり易いのですが。『スターウォーズ』同様、こちらでもハリソン・フォードがまた不器用な父を演じてるのが何とも(^^;。それだけにデッカードもハン・ソロと同じ運命を辿るのかと終盤冷や冷やしたのも事実ですが、こちらは父としては一応の願いを叶える事が出来たようです。

前作では不快指数高そうな都市描写が特徴でしたが、今回はラストが雪のシーンなど全体的にどこか寒々しいのも違いですね。
世紀末、退廃的と言いつつも、それなりに都市にはエネルギーがあふれていた前作に対して、今作ではもう確実に滅びに一歩踏み込んでいるという諦観が感じられるのは、製作者側の意図なのか。それとも時代の空気の反映なのか。

それはさておきパンフレットのネタバレがちょっと酷すぎますねえ(;´Д`)。特に用語集である「エンサイクロペディアオブブレードランナー」のコーナー。一応「ご鑑賞後にお読み下さい」と小さく書いてありますが、全然目立たないし(;´Д`)。
本編を見てから買って良かった。なにしろラストシーンの重要なネタバレ書いてあります(;´Д`)ので、見る前にパンフレットを購入される方はご注意を( =゚ω゚)ノ。

映画『キングコング 髑髏島の巨神』

2017年05月12日 23時57分48秒 | Movie
今週でほぼ公開終了という事で見てきました('ω')ノ。
そんなわけでネタバレありでいきますので、円盤待ちの方はご注意を。
それではカウントダウン
以下、ネタバレ有りの感想まで











評判通り面白かったです。しかし色んな要素が混ぜ込まれてますな。
なんといっても怪獣映画、そして秘境冒険映画。さらにサスペンスホラー。時代背景も相まってのベトナム戦争映画。
個人的にはやはり秘境冒険映画としての側面に引かれました。この手のジャンルは壊滅状態ですからね。
時代背景は1973年。ベトナム戦争終結直後。まずこの時代背景設定が成功。うまいこと考えましたねえ。
ちょうどランドサット衛星による軌道上からの地上観測が始まった辺りで、暴風雨圏に囲まれた謎の島スカルアイランド(髑髏島)が発見されたのが発端。アメリカの特務機関モナークは、そこに存在する「何か」を探すため、帰国直前だった陸軍部隊の護衛と共に島へ向かう。
ヘリはあっても垂直離着陸機はまだ実用化は先。GPSなんてものもない(あってもあの設定では役に立たなかったでしょうが)。
髑髏島に棲息するモンスターと近代兵器とのパワーバランスがちょうどいい感じです。
ゴジラは最新兵器とのバランスを取るため、ひたすら巨大化。さらに飛んでみたり、ついには全身ビームまで身につけるパワーアップぶりでしたが、『キングコング』は時代設定を変更してきましたな。いやまぁ私も『シン・ゴジラ』を見るまでは、ゴジラシリーズも時代設定を変更するのも手だとは思っていたのですが。
島に向かうまではコメディタッチなのですが、上陸してからは完全にサスペンスホラー&秘境冒険もの。
屈強な米陸軍兵士が一人また一人と島に棲息するモンスターに倒されていく様は『エイリアン2』を思い出します。
そこで大暴れするコングのイケメンっぷり。いや、ここはコングさんと呼ばせていただきましょう(^^;。
冒頭の太平洋戦争中にこの島に墜落した米軍と日本軍パイロット同士が戦う所にいきなり現れて「ケンカなんてやめろ、ごらぁ!」と一喝する(多分)初登場シーンからいきなり見せてくれますからねえ。
この作品のコングさんは島の守護者。島の平和を荒らすものは人間であれ、他のモンスターであれ容赦しない。しかし敵対しないのならば、手を出さない。
まさに怒れる大自然が使わした巨神。これまでのキングコング映画では、アウェイが多かったコングさんですが今回は完全ホームという事で大暴れしてくれます。
そのコングさんに部下を殺されて覚醒するもう一人のモンスター。
護衛の部隊を指揮してきたパッカード大佐。ベトナム撤退に釈然としない思いを抱いていた大佐は、部下をコングに殺されて復讐の鬼に。しかし見ていると大佐は本当にコングに復讐したかったのか。彼が本当に復讐したかったものは何なのか考えさせてくれます。
さすが名優サミュエル・L・ジャクソンが演じるだけあって深みのあるキャラクターになってますな。

ゴジラさんが「技術過信に陥った人間の罪の象徴」ならば、コングさんは「大自然が人間にもたらした罰の象徴」という印象ですね。
そしてゴジラさんが一時期の子供向けだった時代を除けば、基本的に意思を感じさせない、感じるとしたらただ怒りだけで、人間とは意思の疎通が不可能な存在として描かれるのに対して、コングさんは人間にその気があれば意思の疎通は可能なのかも知れないと思わせてくれます。
ラストシーンで島から脱出する主人公たちを見送るコングさん。ドラミングをする所からも察して、見送りに来たのと同時に「二度くるんじゃねえ!」と威嚇もしているんでしょうな。
罰であるからには節度を守っていれば、決して害になる存在ではないのでしょう。
ラストシーンと言いましたが、真のラストシーンはハリウッド映画らしい長い長いクレジットの後に。
来ました、来ました! 次回作への前振り。序盤からハリウッド版『ゴジラ』を見てるとにやりとさせらえるシーンがありましたが、最後には明確に同じ世界と分かりましたな。それにしてもあの壁画だけでちゃんと何だか分かる、東宝怪獣映画黄金期のデザインの素晴らしさよ。最後に締めるのはおなじみのあの咆吼。
コングさんと対決するのは次の次になるようですが、今から楽しみです。

しかしアーミーの三馬鹿がちゃんと生き残ってくれ良かった良かった(^^;。
モナークの科学者ブルックスとサンもフラグ立ててるようで、次回作、次々回作辺りでは、二人の子供がやはり科学者として登場しそうですな。

映画『シン・ゴジラ』

2016年09月16日 23時52分17秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。
ネタバレについては出来るだけ言及しませんが、感想となるとどうしても触れざる得ない部分もあるので、これから見に行く方や円盤待ちの方はご注意下さい。
念の為、10行ほど改行します。










さて、評判通り実に面白かったです。
いきなりぐいと襟首を掴まれてあとは完全に庵野監督ペースに引き込まれてしまった感じです。
しかしまあ、この作品。まさに企画の勝利ですなあ。
庵野監督にゴジラを撮らせた事、そして科学者や軍人、自衛官ではなく、官僚、政治家たちをメインに据えた事。
そして何より作中で何度も繰り返されてる言葉。
「私は好きにした、君たちも好きにしろ」
を貫かせた事でしょうね。
この言葉はやはり庵野監督から観客へのメッセージなのかも知れません。
私は『エヴァンゲリオン』を思わせるBGMが鳴り響いた時、思わず『ジョジョ』第七部『スティールボールラン』でのジャイロ・ツェペリの台詞「癖なんて直す必要はない」を思い出しました。
迎合したりおもねったりする必要はない。自分が出来ることには限りがある。ならば全力で自分が良いと思うものを作ろう。
そんな意思を感じました。
考えてみれば作中でも主要な登場人物がこのモットーを貫いているのですよね。しかしそれが難しいのが日本の風土。だからこそこの言葉「私は好きにした、君たちも好きにしろ」が重く響きます。
その意味ではこの作品、やはり「ゴジラ対日本」だったのでしょうね。
そう考えると面白いなと思ったキャラクターが臨時総理を務める里見農水大臣。典型的な古いタイプの日本政治家で、自分の主張をはっきりと口にする主人公の矢口や赤坂たちと比較すると何とも頼りない。しかし愚痴を言いながらも裏ではやることをやっており、最後にはひょっとしてこの人は頼もしかったのかと思わせてしまうのが、実にうまいですね。
「この国の良いところはすぐに次のリーダーがきまるところだ」という台詞も合せると色々と考えさせてくれます。

ちょっと残念だったのが後半、米国主導の多国籍軍による核攻撃が検討される辺りは、近年のゴジラ映画によくあるパターンなので、この辺はもうちょっと捻りが欲しかったですねえ。
でもまぁあのゴジラなら巡航ミサイルはもちろん、ICBMでも迎撃できそうですし、ヘタすればバリヤーぐらい張れそうです(^^;。
上で『ジョジョ』の話題を出してしまいましたが、あのゴジラは完全に二部のカーズさまだよなあ。

その歴代最強クラスとなったゴジラを倒す作戦は、有る意味で実に地味。しかし超兵器や超技術ではない分、逆に人間が知力を振り絞ってひねり出した作戦というのが実感できます。まあ理論的には結構現実超越してるのですが、まあそこはそれ(^^;。すでにゴジラそのものの設定がぶっ飛んでいるので、それくらいは気にならなっているんですな。
その本来地味な作戦が、絵になるとまた派手。映像になってしまうと「ああ、なるほど。その手があったか!」と思わず。膝を打ちます。
それにしても「無人在来線爆弾」というネーミングセンスは凄いですなあ(^^;。

さて何とかゴジラを止めたものの、謎はまだ残ります。あの「好きにした」博士はどうなったのか。ゴジラは本当にあのままなのか。そしてあの尻尾の先端が意味する物は。
まあ今のところ庵野監督は続編を作る意思はないようですが、それだけに色々と想像が膨らみます。

私は最近のゴジラ映画を見るにつけ「少しゴジラをデカくしすぎてるんじゃないか」と危惧してまして。
あまりデカくなると人間や現用兵器が小さく見えすぎるて、逆に存在感、現実感が無くなってしまうんですよね。
『シン・ゴジラ』もスチールや設定の一部が公開された時、それを危惧したのですが完全に杞憂でした。
形態変化と共に巨大化するとはやられました。私の世代ではやはり第三形態くらいの大きさが見ていて一番安心(^^;できますね。

映画『スターウォーズ フォースの覚醒』

2016年03月27日 23時14分15秒 | Movie
映画会社の意向と言うことで、25日で公開が終了したのでその前に見てきました( =゜ω゜)ノ。
公開が終了してるということで、軽いネタバレはありでいきますが、終盤の重要な展開については伏せておきます。
円盤待ちの方はご注意下さい。

さて……。
ご都合主義、なにそれ? と言わんばかりに詰め込んできましたねえ(^^;。
2時間を越える上映時間でしたが、次から次へと見せ場が来ます。もっともいささかその分、単調になってしまった感じもしましたが。
特に主人公のレイが、ハン・ソロを父のように慕ってるという点。観客の主観としては顔を合せてから十数分しか経っておらず、しかもその間、ほぼ戦いっぱなしなので、今ひとつピンと来ませんね。昔から多少の面識があったというのなら分かるのですが。
話としてはEP4~6の所謂旧三部作のダイジェスト感は否めませんなあ。砂漠の惑星からスタート。ジャングルの惑星、雪の惑星。最後にはでっかくて丸い要塞の弱点をピンポイントで攻撃しにいく。
まあこれはもう『スターウォーズ』はこういうものと思うしか有りませんな(^^;。『ガンダム』がトリコロールカラーの巨大ロボで敵に仮面の男。『仮面ライダー』がベルトで変身、能力の源は敵と同じとようなもので。
もっとも画面効果は比較にならないほどに上がっています。
EP4「新たなる希望」を初めて見た時、デススターの惑星破壊光線のショボさにがっかりした身としては、今回のスターキラーベースの地平線から立ち上がるぶっといビームには大満足です。恒星からエネルギーを充填して、超光速で目標にぶち込むというのも、如何にもスペオペらしくて良いですな。まあ日本のアニメファンとしては『イデオン』のガンドロワ(?)と言いたくなりますが(^^;。
まあでもこれ『スターウォーズ』なのよね(^^;とばかり、結局は小型機で弱点を狙いに行くんですよねえ。これが超兵器の撃ち合いになるとまた別作品になってしまうのですが、そういう方向性も見てみたいですね。

もっともCGや特撮に文句がなかったというとそれはまた別問題でして、ところどころ雑な点がありましたねえ。
惑星の遠景、特にレジスタンスの拠点惑星ディカーは岩石のリングを持ってるのですが、そのリングがどうにも「絵」にしか見えないのが気になりました。
あとレイがスクラップから作り上げたスピーダー。乗り降りする時に微動だにしないのが、見ていてずっと気になりました(;´Д`)。
「新たなる希望」のルークのスピーダーは、乗り降りしたり急発進急停止の際、ちゃんと揺れていたんですよねえ。当時のスピーダーはフルCGではなく、実物大のプロップをアームやクレーンで支えたり、底面に鏡を張って地面を映すことで浮いてるように見せてたわけですが、その為に揺れることでリアルに見えていたんですよね。
まあ揺らそうと思えば、揺らすのも出来たはずで、敢えて今回はスピーダーを揺らさないようにしたんでしょうけど、旧作を見てる身としては、どうにも居心地が悪かったです(;´Д`)。

全体的にレイ、フィンそしてカイロ・レンの三人を中心に新たな三部作の序章という位置づけですかね。レジスタンスのエースパイロット、ポーは旧三部作のハン・ソロというよりはウェッジ的なポジションですかね。いつの間にか現れて美味しいところ攫っていくという(^^;。
カイロ・レンがあっさり仮面を取ってしまうのは、正体を引っ張るつもりはないということもあるのでしょうが、いずれ回収されたダース・ベイダーのマスクをつける伏線のような気もします。
カイロ・レンは完全に暗黒面に落ちる一歩手前で踏みとどまってるので、これからどういう方向に行くのか注目ですな。

しかし折角再登場したあのキャラを今作で退場させてしまったのは意外でしたね。ひょっとして旧作のキャラはこれから一作ごとに退場していくのでしょうか。
まあシリーズをかさねるうちに、ジェダイはどんどん超人化してますから、ルークが密かに救っていてもおかしくないですが。
そのルークは有る少年を導き損ねてどこかの惑星に隠遁中。ジェダイマスターになったにもかかわらず、一人の少年が原因で銀河の混乱を放置しておく程ルークは無責任とも思えないので、他に理由がありそうですな。レイはルークの娘フラグをガンガン立ててるし、ジェダイは恋愛禁止と新三部作で言われてましたし、その辺にも理由がありそうです。あとは作中でも言われていたようにフォースの光の面と暗黒面は表裏一体。フォースを極めれば極めるほど、暗黒面が強大になるのを悟って身を隠したというところですかねえ。

しかしまぁ、あれだけの大冒険をしてレイにも色々と協力したのに、結局、友達としか見られてないフィンくん……・゜・(ノД`)・゜・。まあ彼も彼で結構、お調子者でしたからねえ(^^;。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』

2015年12月03日 00時09分08秒 | Movie
見てきました( =゜ω゜)ノ。
いつも映画は公開終了直前に行くと決めてるのですが、今回、たまたま行きつけのシネコンの上映予定を見てみたら、今週は一番デカいスクリーンでかかるとのこと。今週末以降『007』に『スターウォーズ』とお正月映画の大作が目白押しなので、デカいスクリーンで見るなら今しかないと思いまして。

さてまだ見てない方もいらっしゃるでしょうから、今回はネタバレなしで。

『けいおん! 劇場版』ではロンドン、『ラブライブ劇場版』はニューヨークだったので、『ガールズ&パンツァー』は北アフリカにでも行くかと思っていたのですが、さすがにそれはありませんでした(^^;。まあ学園船はスエズ運河通れないし、地中海は浅い海なので底が引っかかりそうですし(笑)。

まさに「こういうのを見たかったんだろ?」と制作側が分かっている内容で大満足でした。
ひと言で言うなら昔のお正月映画にあったような「オールスターそろい踏み」路線ですね。
王道も王道、下手な小細工なしの直球勝負ですが、それをちゃんと見せてしまう力量も凄い。
もちろん戦車も大活躍。やはり劇場だと音響が違うので、砲撃やエンジン音には度肝を抜かれます。
ところどころでBGMや台詞なしで、ただひたすら履帯のきしむ音、轟くエンジン、そして爆破音だけが響く演出がありましたが、こういうぜいたくな音の使い方が出来るのも劇場版ならではでしたな。耳を劈く音が響いてるにもかかわらず、静寂さすら感じさせてくれました。
テレビシリーズに出てきたマウスを越える戦車というと、アレとアレしかないだろうと思っていたら、本当に出てきましたねえ。まあ最初に出てきたアレは「お前、戦車か?」と突っ込まざる得ないのも事実ですが(^^;。『アドバンスド大戦略』でも必死こいて経験値上げて入手しましたが、実際に作中で『アドバンスド大戦略』やってるカットがあるし(^^;。

特に戦車一両一両がちゃんと演技してるのが凄い。最近はロボット以外のメカをちゃんと演出できる人がいないとも聞きますが、この作品では戦車の動きが性能と乗っているキャラクターを反映していたのが何とも凄い。しかしまぁCV33にあんな使い方があるとは(^^;。

個人的に一番の笑いどころは、やさぐれそど子でした(^^;。
F1ファンとしては所々のモータースポーツネタもうれしいところ。「スリップを使って」と言われたエリカがぽかんとする一方で、アンチョビがすぐに理解した辺りはやはりイタリア人(違う(^^;)だからか。まぁフラビオ・ブリアトーレは「イタリア人がみんなカルチョ(サッカー)とF1が好きだと思うなよ」とか言ってましたが(^^;。

パンフレットも売り切れていましたし、出来ればもう一度くらいは見に行きたいですね。
見ていて思ったのですが、お話としては素直にテレビシリーズの続きなのですが考えようによっては有る意味でパラレル「決勝戦次第ではこうなったかも知れない大洗学園」とも取れる内容でした。
それも含めてネタバレ有りの感想はまたいずれ( =゜ω゜)ノ。

映画『ラブライブ The School Idol Movie』

2015年08月06日 18時10分38秒 | Movie
見てきました( =゜ω゜)ノ。
入場者特典の「旅のしおり」。ミニ色紙は希でした( =゜ω゜)ノ。
一応ネタバレありでの感想なので、当面の間こちらのブログは概要のみの表示にします。
それでは10行後に感想スタートです。
10行後にネタバレがあります!

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03
02
01
00!!

なんかこの劇場版
「『ラブライブ!』というプロジェクトやμ'sというユニットを今後どうするのか、製作委員会内で侃々諤々の論争があり、それをそのまま反映したのが今回のストーリーなんじゃないか」
と思ってしまいました(^^;。
実際ここまで売れてるコンテンツを終わらせるのは勿体ない。その一方でこの辺りが潮時。今の勢いを別のプロジェクトなりユニットなりに引き継いだ方が得策ではないかと、色々と裏事情があったと思うのですよね。
作中でμ's存続かどうかで悩む穂乃果を見ていると、それがそのまま関係者の悩みだったんじゃないかと思えてきてしまいます(^^;。
悪い癖なのですが、仕事柄どうしてもメタ的な視点というか、裏事情を考えながら見てしまいますねえ(^^;。

高山みなみさんが演じる女性シンガーは、穂乃果の未来を表しているんですかね。髪型も似てますし、瞳の色も同じです。
どこまでが本当にあった事で、どこまでが穂乃果の内面の反映なのか。そういえばニューヨークではぐれた時、穂乃果が携帯を使おうとしなかったのも気になります。
μ'sの高坂穂乃果か、あるいは歌が好きな一人の女の子高坂穂乃果として生きていく事を目指すのか。
あの女性シンガーは「マイク一本あれば、世界中どこでも歌っていける」という事を示しているのでしょうか。
マイクケースを抱えた穂乃果の影が十字架に見えるのも何か意図が隠されてるんでしょうねえ。
μ'sの高坂穂乃果なのか、歌が好きな一人の少女高坂穂乃果なのか。
今までは学校の為、みんなの為に歌ったが、これからは自分の為に歌いたかったのか。
この辺はもうちょっと掘り下げても良かったかなとは思います。

スクールアイドル勢揃いはどこかで見たような記憶が……。と思っていたら途中で思い出した。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』の一話だ(^^;。

ラストでは何と穂乃果の妹雪穂と、絵里の妹亜里沙が音ノ木坂の三年生として新入生を迎える事に。
一気に二年とちょっと飛ばしたのは正直びっくりでした。
雪穂、亜里沙の語るμ'sは完全に伝説の勇者ですなあ(^^;。なんかこういう所、ロボットもの、ヒーローものを作ってきたサンライズらしいなと思いました。
空白の二年に何があったのか。μ's解散後の穂乃果たちはどうしたのか。そもそも三年生組の進路はまったく触れられていませんが、絵里、希、にこと同じ進路に選んだ元メンバーはいたのか。
そしてあの九人は二年後、どこで何をやってるのか。
その辺はファンの想像に任せるという事ですかね。
もしかしてロボに乗って地球を守って……ゲフンゲフン(^^;。

あと今回の海未ちゃんは、いつもに増して色々とテンパリすぎだと思いました(笑)。

映画『コードギアス 亡国のアキト』第三章「輝くもの天より堕つ」 感想(ネタバレ有り)

2015年05月30日 23時38分28秒 | Movie
まだ上映している劇場もあるようですが、私が見に行ったところも終わってるようですし、余り間が空くと内容を忘れてしまうので(^^;そろそろネタバレ有りの感想を。
ネタバレ防止のため当面ブログの全文表示は停止。ツイッターの連携も解除します。

10行後にネタバレがあります
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さて、一番驚いたのが作中で第二章から数日しか経過してない事。と思って感想を書くためにパンフレットを読み直したら「一ヶ月も足止め」とありました。作中では「三日も動けない」とあったのですが、これは前回の連絡から三日経過しても連絡がなかったかという事ですかね。『亡国のアキト』自体、『反逆のルルーシュ』『同R2』の間に起きた事なので、それほど時間経過に余裕はないんですよねえ。
今回、アキト達は戦闘には参加せず。元上官の嫌がらせでIDカードのクレジット機能が使えなくなり、基地にも入れなくなったwZERO隊は謎の老婆たちの元で絆を深める展開ですな。最初にアキトに因縁(?)をつけた大婆さまにより、レイラがかつて「森の魔女」と出逢い、命を救われて謎の力を与えられた事を思い出す事に。
ここでようやく出てきましたC.C.さん。二章の予告には出てきましたが、本編には登場しませんでしたからね。
しかしアレだろう。C.C.さん。氷結した池に落ちたレイラを助けたようですが、あのまま放って置いたら凍死しかねないでしょう(^^;。それともC.C.がレイラに授けた力=ギアスは「凍死しないギアス」か「暖かいギアス」か(^^;。もっとも話の流れからするとまだレイラはその力を使ってないようですな。
しかしこの婆ちゃんズはなんなのでしょうねえ。レイラを助けた時にC.C.が沢山の子供を引き連れていたのも気になります。時系列的にあの子供たちが婆ちゃんズではないでしょうが、C.C.がかつて引き連れていたギアス嚮団関係者だったのでしょうか。まあ一般婆ちゃんズは裏がないかも知れませんが、大婆様は気になりますね。作中では右目の瞳が見えないのですよね。ギアスの紋章は左目なので、右目を隠す演出意図がまだわかりませんが、何か謎がありそうですねえ。

今回、アキト達は余り動きがありませんでしたが、ユーロブリタニアは大きく動きましたな。展開としてはアキトの兄シンがユーロブリタニアを掌握するまでの話でした。
結局ジュリアス・キングスレイ卿(^^;の大暴れっぷりが結果的にシンに有利に働いたわけですな。
突然、苦しみ始めたキングスレイ卿が口にした名は「ナナリー……!」。
なんとキングスレイ卿はルルーシュだったのかー!(棒)
シャルル皇帝がルルーシュにロロをつけて日本に戻したのは、ギアスの記憶改変でもルルーシュに完全な別人格を植え付けるのは難しいと悟ったからですかね。
しかしあの後、ルルーシュはどうなったんでしょうな。シンはキングスレイ卿はテロリストゼロだったので、自分が始末したと言っておりますが、ここで死ぬと『R2』に繋がらなくなってしまうし(^^;。スザクが身柄を確保して脱出したか。あるいはシンとの間に何かの取引があったか。
キングスレイ卿ことルルーシュがシンに言った「あなたには見捨てられない大切な人がいる」。そしてアキトや、今回ラストでシンが義妹のアリスに掛けたギアス。
この辺が大きな謎になりそうですなあ。
シンがどうしても守りたい大切な人はアキトなのか、アリスなのか。
シンが命じた「死ね!」という命令に反して今も生きているアキト。シンにギアスを掛けられた直後に「愛してますお兄様」というアリス。
なんかシンのギアスはルルーシュの絶対遵守のギアスとは正反対。命じられた事と反対の行動を取るギアスじゃないかとも思えてきました。まあ本人がそれを知ってるなら単に反対の事を命じればいいのであまり意味は無さそうですが、一つ考えてから命じなければならないので、ルルーシュがユフィにやらかした暴発みたいな悲劇は避けられそうです。
仮に「逆転のギアス」だとしたら、シンがアキトに「死ね!」と命じた時点で、それを知っていたかどうか。
また自分に好意を持ってるアリスにかけたギアスは「自分(シン)を愛せ」なのか「嫌え」なのか。アリスの「愛してます」はどちらをふまえた答えなのか。
しかしこうしてみるとシン=ルルーシュ、アキト=ロロ、アリス=ナナリーとも解釈できますな。アキトとアリスに対応するキャラは、血縁を考えると逆かも知れませんが。
レイラのギアス。スマイラス将軍の前に現れた「時空の管理者」を名乗る謎の少女。一章分増えても謎は深まるばかりですなあ。
さて第四章はwZERO隊の方舟強襲。新型アレキサンダも投入され、敵側にも見慣れぬナイトメアが。ルルーシュとスザクの出番はここまでですかね。
年内に完結という事で楽しみです。

映画『コードギアス 亡国のアキト』第三章「輝くもの天より堕つ」

2015年05月15日 15時55分15秒 | Movie
見てきました( =゜ω゜)ノ。
まだ公開中なので、今回は詳しいストーリーには触れずにざっくりと。
公開終了後に改めて感想を書きます。

一章の頃は本編と関わり合いのない、ヨーロッパ戦線のお話なのかなと思っていたのですが、どんどん「反逆のルルーシュ」本編と繋がってきていますな。ギアス教団との絡みもありそうです。
当初は全四章という事だったのですが、急遽一章追加で全五章だそうで。今年中に最終章まで公開という事ですが、ここまで延び延びになっているだけに果たして予定通りいくかどうか(^^;。年内に完結させる意向という事は、来年に何か『コードギアス』絡みで何か新企画が動いているのかも知れませんな。

今回、主人公のアキト達は大きな戦いには参加せず。戦闘シーンはスザクがランスロットで戦うだけですが、ナイトメアがロボットアニメの中でも格段に小型という設定を生かしての室内戦には驚かされました。
そりゃまあヨーロッパの宮殿は天井が高いし、ナイトメアくらいの大きさなら充分に立ち回れそうです。
でも一番印象的だったのでは、ナイトメアがグランディングホイールランドスピナーまで使って大立ち回りしてるにもかかわらず、
まったく破れたりめくれたりする気配のない無駄に頑丈な絨毯でした(^^;。

映画『RUSH ラッシュ/プライドと友情』

2014年03月04日 23時54分19秒 | Movie
同じ高みを目指しながら、決して交わる事のない、
不器用な男たちの、美しくも野蛮な物語


見てきました( =゜ω゜)ノ。
いやぁ面白かったです。劇中のニキ・ラウダのように、思わず私もポエマーになってしまいました(^^;。

F1の生ける伝説ニキ・ラウダと、F1史上に残る伊達男ジェームズ・ハントが1976年に繰り広げた劇的なチャンピオン争いを題材に取った映画。何が起きたのかは概ね知っていたのですが、虚実を取り混ぜてそれを劇的に盛り上げてくれます。

「男は女が好きだが、それ以上にクルマを愛してる」
「幸せは敵だ」
等々痺れる台詞がぽんぽん飛び出してきます。

雑誌「F1速報」RUSH特集号で、今宮純氏が隠されたテーマの一つが「この時代のF1が持つ野蛮性」だろうと指摘しておりますが、作品からはどこか「高貴な野蛮」という言葉を思い出します。「高貴な野蛮」というのは原作小説『ターザン』などにも登場するテーマですが、何もかも犠牲にして、ただ目標を追う姿がそう感じさせるのかも知れません。

そしてもう一方の主役である当時のF1マシン。
ドラマのポイントになるニュルブルクリンクと富士スピードウェイ。共に雨中のレースなのですが、雨の中を疾走するF1マシンの美しい事!(^^;

制作ニュースがリリースされた頃、マシンはほとんどCGになるんじゃないかと思っていたのですが、保管されていた当時のマシンや、やはり当時のニュース映像をうまく組み合わせて撮っています。
富士スピードウェイでは「たいれる」と日本語が入ったタイレル六輪も見られます。字幕がちゃんと「タイレル」になっていたのもいいですな。

今の日本ではややマイナーとも言えるF1の、それも40年近く前の実話を元にした映画なので、それほどヒットしないのではないかと思っていたのですが、思ったよりも好調なようで、こちらもまずは一安心。

そういえばエンドロールのキャストに日本人ドライバーらしき名前が出てくるのですが、クライマックスの富士スピードウェイで、レース前に天候を心配するハントの背後に、青いレーシングスーツを着た日本人らしき人物が立っていますけど、その人なんですかねえ。ひょっとして星野さんだったんでしょうか(^^;。

ブルーレイを買ってこの辺も確かめてみないと(^^;。