人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

ホラー小説 《占ひ師》 -2

2008-05-10 21:17:18 | ホラー小説
■物語のはじまりで、中断された瞑想に戻るかたちで描写している冥界の様子は、私が何度も幻視している幻想空間です。――私はこの場所に、自分の閉塞的な性格、美意識上の傾向が投影しているにすぎないと、ずっと安易に考えていましたが、実はそれ以上の深い理由があることに、最近気づいたのです。第三章でのその謎解きによって、この物語は飛躍的な展開をたどることとなるでしょう。 パソコンをつかっての「占断」の様子も、 . . . 本文を読む

ホラー小説 《占ひ師》 -1

2008-05-10 01:52:25 | ホラー小説
■この長篇小説は、私のオカルト体験がベースになっています。といっても、文学的脚色がどの程度のものであるのか、容易には理解できないことかもしれません。いずれにしても、主人公の占い師が考え、体験している不可解なものの正体は、私の人生に始終つき纏ってきた何かであり、そして今後も、それは変わらずに私の経験の糧となることでしょう。 本作は三部構成になっていて、全体で三人の異能者が登場する予定です。正確には . . . 本文を読む