人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

ホラー小説 《占ひ師》 -7

2008-05-15 00:08:08 | ホラー小説
■26ページの霊界からの訪問者とのやりとりは、短い描写ですが、どこか晴明が使役していたという式神を思わせます。 ――主人公の背中を触っていたのが、一匹の猫であったことが、このページで明らかになります。――猫という種族は、概して哲学のエッジを外側からなぞることを強いるような生き物に思えます。その愛すべき非在の精神的内実は、人間のこころにあたたかい幻影を投射してくれます。 いまでも私はオカルト現象に . . . 本文を読む